ジョイさん

 

昨日は雨が昼前に散歩をしました

 

どうしてアマガエルは雨が降るのを知っているのでしょう

 

不思議です

 

 

 

走る人   走る人   走る人

むかしむかし

お母さんアマガエルがと息子アマガエルが

住んでいました

 

ところが息子は母親が話をすれば

その言葉の反対のことをするあまのじゃくでした

 

学校へ行けと言えば

山へ遊びに行き

山で遊べと言うと川べりで遊んで・・・・

 

このように息子カエルが母親の話を聞かなかったので

母親カエルの心配は日を追うごとに深くなっていきました

 

或る日母親が息子に 鳴き方を教えようとしました

 

「じゃぁお母さんについて大きな声で鳴いてごらん」

「ケグルケグル」

 

でも息子カエルはまたまた反対に

「グルゲぐルゲ」と鳴いてしまいました

 

そんなある日 母親が病気にかってしまいました

 

日が過ぎていくほど病気が重くなったある日

母親は息子を呼んで言いました

 

「息子や、もうお母さんが生きていける日は

残り少ないようなんだよ

最期のお願いがあるから必ず聞いておくれ」

 

「私が死んだら 決して山には埋めずに

必ず川べりに埋めておくれ」

 

母カエルはこのように遺言を残して

息を引き取りました

 

母親は息子がいつも物事を逆にする行動をし

川べりへ埋めてくれと言えば山へ埋めるだろうと考えたからです

 

これを知らない息子は母親が亡くなると

自分の間違いを公開してとても悲しみました

 

「オンオンオン…僕がお母さんの心をを痛めてしまって

亡くなってしまうなんて」

 

「お母さんのおっしゃる話をきちんと聞かなきゃいけない・・・」

 

息子カエルは母カエルがこの世を去るときに残した遺言だけでも

必ず聞いて差し上げなければと考えました

 

だから母親を心を込めて川辺に埋めました

 

「お母さん、本当に僕が悪かった、許してください」

 

でも、ある日 真っ黒な雲が集まってきたかと思うと

雨が降り始めました

 

小川の水は直ちに母親のお墓の前まで押し寄せてきました

 

これを見た息子は母親の墓が流されるかと思い

アッチへ跳ね、こっちへ跳ね悲しく鳴きました

だから今も雨が降る日はアマガエルは川べりで

母親の墓を心配して

ケグルケグルと鳴くのです