韓国文化で学ぶ
「小さいけれど確かに感じられる幸せ」
現代の韓国文化に
根付いている言葉です。
実は「소확행(小確幸)」
という言葉は、
韓国で作られた
言葉ではありません。
もともとは、
村上春樹さんのエッセイ集
ランゲルハンス島の午後
の中で使われた言葉です。
小確幸(しょうかっこう)
小=小さい
確=確かな
幸=幸せ
つまり、
「小さいけれど、確かに感じられる幸せ」
という意味です。
村上春樹さんは、
人生を大きく変えるような
幸せではなく、
日常の中で
ふっと感じる幸せを
「小確幸」と
表現しました。
例えば、
・焼きたてのパンの香りを感じること
・朝、おいしいコーヒーを飲むこと
・天気のいい日に散歩すること
・洗いたてのシーツで眠ること
・好きな音楽を聴きながら読書をすること
そんな
「何気ないけれど、心が満たされる瞬間」
のことです。
この考え方が
韓国で紹介されると、
多くの人の共感を
呼びました。
特に仕事や競争で
忙しい現代社会の中で、
「大きな成功だけを幸せと考えなくてもいい」
という価値観として
広まりました。
その結果、
日本語の「小確幸」を韓国語で
소확행(ソファッケン)
=소소하지만 확실한 행복
(小さいけれど確かな幸せ)
と表現するようになり、
今では韓国では
日常会話やSNSでも
よく使われる
言葉になっています。
私は何年か前
韓国語の授業で
この言葉を知りました。
調べると
この言葉が韓国に
伝わって広まったのは
2017年ごろ
からだそうです。
流れとしては、
- 2017年頃:「소확행」という言葉が少しずつ知られ始める。
- 2018年:韓国の流行語・ライフスタイルの代表的なキーワードになる。テレビや雑誌、SNS、企業の広告でも頻繁に使われるようになりました。
- その後(2019年以降):「流行語」というよりも、日常に定着した言葉になり、今でも普通に使われています。
実際、2018年には
ニールセン・コリアが
SNSやブログなど
約5万5千件の
投稿を分析し、
「소확행」の
投稿数が毎月
増え続けていると
発表しています。
コーヒー、本、映画、旅行、花など、
「日常の小さな楽しみ」
と一緒に語られることが
非常に多かったそうです。
韓国でどうして
この日本語がブームに
なったのかというのは
韓国の社会背景とも
関係があります。
競争が激しく、
就職や住宅など将来への
不安が大きい中で、
「大きな成功だけを追い求めるのではなく、
今日のコーヒー一杯や散歩など、日常の中に幸せを見つけよう」
という価値観が多くの人の共感を集めたようです
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