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文豪
幸田露伴 氏が
「木の五衰」を伝えています
第一は、木が生長して繁茂してくると
「懐の蒸れ(ふところのむれ)」というものが始まる。
枝葉が茂ったおかげで風通しが悪くなり、蒸れはじめる。
そうすると、酸素の代謝が悪くなるとか、
害虫が付きやすくなるなどの問題が出始めるのだ。
「懐の蒸れ」の結果、第二には木が伸びなくなる。
これを「末止まり(うらどまり)」という。
つまり、ここで成長が止まるのである。
そうすると、第三には「裾上がり(すそあがり)」が始まる。
本来の成長過程にある木ならば、
根は深く広く広がらなければならない。
だが、裾上がりとは、根が地表に出てしまい、
早くから傷ついたり腐ったりする。
裾上がりした木は、やがて根っこからではなく
木の上部から枯れ始める。
これを第四の「末枯れ(すえがれ)」という。
最後の第五は、「虫食い」だ。
末枯れまでいった木は害虫によって完全に枯れていく。
最初から害虫にやられたように思われがちだが、
その前に第一、第二、第三、第四の段階があるのです。
急に不幸な結果が起こるのではなく、
それまでの過程が存在しているのですね♪
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