FRIENDS 第1話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

 

 

さぁ、山崎賢人の飼っているヒヨコに焼き鳥丼を食べさせる。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

遂に公開でございます!

『FRIENDS』第1話!

 

完成してからも色々と工夫したなぁ…。

予告編を作ってみたり。

登場人物のビジュアルを作成してみたり。

宣伝に新コーナーを樹立したり。

 

いやぁ、大変だった。

 

極力自己満の作品にはしたくなかったからなぁ。

 

1人でも多くの人に「面白いなぁ。」「次が気になるなぁ。」「今日の晩御飯何にしようかなぁ。」なんて思って頂けたら、幸せです。

…まぁ、最後変なのいたけど。笑

 

それじゃ、早速本編を載せたいから、登場人物を把握出来ていない場合は、こちらを読んで頂いてからの方が、より楽しんで頂けるかと!

 

『FRIENDS』公開記念スペシャル! | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

じゃあ、いきますよ?

 

『FRIENDS』第1話スタートです!

 

 

 

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-4月1日-

 

受付「おはようございます。やまみ小学校へようこそ。ゆっくりご覧になって下さいね。奥に取り壊し中止の署名コーナーもありますので、是非お願い致します。」

 

芳賀「うわっ、すげぇ懐かしいな!」

 

今藤「12年ぶりだよね!」

 

柳「さすがにだいぶん錆びれてるな。」

 

今藤「だってもう相当古い校舎でしょ。しょうがないよ。」

 

吉田「でも来てよかったな!これが最後のチャンスでしょ?」

 

柳「あぁ、半年後にはここも取り壊される。閉校してからずっと立ち入り禁止だったけど、今日だけ1日限りで見学用に開放してるだけだからな。」

 

今藤「奇跡だよね。ウチここに来るのもう諦めてたよ。柳が教えてくれなかったら今日の事も知らなかったし!」

 

吉田「よ~し!遊ぶぞぉ~!」

 

芳賀「遊ぶなよ!小学生じゃないんだから!」

 

今藤「結衣はいつ来るんだっけ?」

 

芳賀「もう少しで来るんじゃないかな?私用で遅れて来るんだよ。」

 

吉田「レンタカーが4人乗りだったしな。何か申し訳ないね。」

 

芳賀「いや、あいつが「何とか自分で行く」って言ったんだから大丈夫だよ。」

 

吉田「気を遣ったんじゃないのか?結衣ちゃんそういう優しいとこあるし。」

 

芳賀「いや、まぁ大丈夫だって。」

 

シャキーン!ズバッ!ズバッ!ウワァ~ッ!

 

今藤「あ、結衣からメールだ!もうすぐ着くって!」

 

芳賀「どんな着信音だよ!人 斬られてたけど!?」

 

今藤「こんなのもあるよ?」

 

グ~…ゴロゴロ…

 

芳賀「これは何だよ!」

 

今藤「お腹痛いフリする時に使う音。」

 

芳賀「何だその音!使う機会あんのか!」

 

吉田「でも先着100名限定のキーホルダーは欲しかったなぁ~!」

 

今藤「間に合わなかったもんね。」

 

芳賀「運転はローテーション制にしたけど交代の度にソフトクリーム食ってたからだろ!」

 

吉田「違ぇよバカ!お前はバカ!クソバカ!」

 

芳賀「何回「バカ」って言ってんだよ!」

 

吉田「お前がだいぶん法律に媚を売ったスピードで走るから間に合わなかったんだろ!」

 

芳賀「お前は法律にケンカ売り過ぎなんだよ。120km/hくらい出してたろ。」

 

柳「まぁまぁ、2人とも何を売ってもいいけど繁盛するといいな。」

 

芳賀「何言ってんだ!」

 

柳「ただ吉田の運転は荒かった。胸グルグルしたもん。」

 

芳賀「ソフトクリームを食べ過ぎたんだよ!」

 

柳「歯染みるし。」

 

芳賀「だからソフトクリームを食べ過ぎたんだよ!運転関係ねぇよ!」

 

今藤「もういいよ!最初どこ見る?」

 

柳「教室行く?6年2組。」

 

今藤「アルカリ性!」

 

芳賀「ややこしいボケすんなよ!「酸性」と「賛成」を掛けたんだろうけど!」

 

吉田「でもホント懐かしいなぁ~!この廊下も…あ、これとかさ!壁のハゲた所が人の顔に見えるって言ってさ!」

 

柳「あぁ~、懐かしいな。」

 

吉田「いや~…。」

 

芳賀「どうした?下向いて。」

 

吉田「限定のキーホルダー落ちてないかなと思って。」

 

芳賀「まだ言ってんのかよ!諦めろ!」

 

今藤「あった!6年2組!」

 

柳「おぉ~、変わってないなぁ~!」

 

今藤「何か教室に入って来たら色々思い出してきた!」

 

吉田「俺もだよ。」

 

芳賀「え、なになに?」

 

吉田「…。」

 

芳賀「思い出してないんかい!何の見栄だよ!」

 

柳「でもよく橋本先生、黒板の前からチョークで指して寝てる奴注意してたよな。「おい、田畑ぁ!寝るな!」って。」

 

吉田「あ~!あったわ~!いたわ~田畑寝てたわ~!」

 

芳賀「田畑なんて奴いたっけ?12年も経つと忘れるもんだな。」

 

柳「いねぇよ そんな奴。」

 

芳賀「いねぇのかよ!せめて いた奴の名前出してモノマネしろよ!んで、吉田は何でまた見栄張ったんだよ!」

 

吉田「田畑いねぇのかよ…。」

 

芳賀「俺より派手にダマされてんじゃねぇかよ!「いたわ~!寝てたわ~!」じゃねぇんだよ!」

 

吉田「違ぇよ。「いたわ~田畑寝てたわ~!」って言ったんだよ。」

 

芳賀「ほぼ同じだろ!何で完コピしなきゃなんねぇんだよ!」

 

記者「ちょっとすみません、お時間いいですか?」

 

柳「あ、はい。」

 

記者「私、全道新聞の記者をやっております、田畑と申します。」

 

芳賀「田畑!?」

 

吉田「あ、あの授業中によく寝てた…」

 

芳賀「寝てねぇよ!寝てた田畑は架空の田畑なんだよ!」

 

吉田「何だ「架空の田畑」って。変な言葉だな。」

 

芳賀「お前に言わされてんだよ。」

 

吉田「じゃあこの人は寝てないver.か。」

 

芳賀「寝てないver.とかねぇんだよ。」

 

田畑「あ、私 夜は寝ますよ。」

 

吉田「寝るのか!じゃあ、さては架空の田畑だな!」

 

芳賀「架空の田畑じゃねぇよ!っていうか、話ややこしくすんなよ!死ねや田畑ぁ!」

 

田畑「ひぃ!」

 

柳「やめろよ!初対面の人に「死ね」とか言うなよ!昔からそういうとこあるぞ!」

 

芳賀「あ、悪い…。」

 

柳「…ったく…、キレる田畑だよ お前は。」

 

芳賀「新しい田畑出すんじゃねぇよ!んで俺 田畑じゃねぇんだよ!」

 

今藤「ま~きのっ!」

 

吉田「あ、お兄さんのおばた。」

 

芳賀「もういいわ!もう田畑ですらねぇじゃねぇか!何で「〇〇の田畑」の言い方に寄せたんだよ!」

 

田畑「あの…いいですか?」

 

芳賀「あ、すみませんでした。色々引っくるめて本当にすみませんでした。」

 

田畑「いいんですいいんです。こんな日もあります。」

 

芳賀「ねぇよ。」

 

田畑「今回がこのやまみ小学校最後の開放という事で、来場された方のお話を伺っているのですが、よろしいでしょうか?」

 

今藤「あ、はい。」

 

吉田「待て、今藤。ここは俺が引き受ける。お前らは先に行ってろ。」

 

芳賀「かっこよくねぇよ!取材受けたいだけだろ!」

 

吉田「今の所 使って下さい。」

 

芳賀「使わねぇよ。訳分かんない記事になるわ。」

 

田畑「分かりました。」

 

芳賀「使うんかい!やめといた方がいいと思いますよ?」

 

田畑「それでは早速よろしいでしょうか?」

 

吉田「はい。ウチらは12年前の卒業生なんですけど、その後みんなバラバラになって、会うのは今日が数年ぶりなんです。」

 

芳賀「お~い、先に行ってるぞ。」

 

吉田「でも久しぶりに来ましたけど何も変わってなくて…」

 

柳「聞いてないな。俺達も残るか?」

 

芳賀「もういいよ。先行こうぜ。どこ行く?」

 

今藤「資料室!」

 

芳賀「他に思い出の部屋いっぱいあるだろ!何で2か所目が資料室なんだよ!」

 

今藤「まぁまぁ、楽しみは後でって事で!」

 

芳賀「別にいいけどさ…。」

 

今藤「それに気になる物もあるしね。」

 

芳賀「気になる物?」

 

三上「あ!みんな~!」

 

芳賀「おぉ~、結衣!」

 

今藤「遅かったね。もう教室見て来ちゃったよ。」

 

三上「ごめ~ん、渋滞にハマっちゃって。それよりさっき怖かったよ。車運転してたらヨボヨボのおじいちゃんが横からビューンと出てきて…。」

 

芳賀「どっちだよ!ヨボヨボでビューンって!」

 

三上「ビヨ~ンだったかな?」

 

芳賀「それはねぇだろ!そんなバネ人間見た事ねぇだろうよ!」

 

三上「あるよ?」

 

芳賀「あんのかい!壮絶な人生だな お前は。」

 

三上「それよりどこ行くの?」

 

今藤「資料室だよ。」

 

三上「わぁ~っ!すっごい楽しみ!」

 

芳賀「何でだよ!何で資料室がすごい楽しみなんだよ!」

 

三上「あっ、ほら!ウチって小学生の時あんまり積極的じゃなかったじゃん!本好きだったじゃん!図書委員だったじゃん!」

 

芳賀「「地味だった」ってスッと言えや!…っていうか、何を焦ってんだよ?」

 

三上「別に…。何もないじゃん…。」

 

芳賀「さっきの喋り方 引きずってんじゃねぇか!」

 

柳「おっ、ここか資料室。」

 

今藤「当時あった本とか全部ある!」

 

柳「なぁ、芳賀。吉田あの記者に捕まって逃げられないんじゃない?」

 

芳賀「あぁ、そうかもな。俺ちょっと呼んでくるわ。」

 

柳「任せた。」

 

芳賀「おぅ。」

 

柳「あ、ちょっと待て。今「任せた」って言ったけど、そっちの意味じゃないからな?」

 

芳賀「どっちの意味だよ!」

 

柳「俺のはあっちの意味での「任せた」って言った訳であって、そっちの意味での「任せた」じゃなくて…。」

 

芳賀「結局何が言いたいんだよ!」

 

柳「任せた。」

 

芳賀「何だお前。会社クビになれ お前は。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

芳賀「お~い、吉田~!資料室行くぞ~!」

 

吉田「あれですか?田畑さんはパン丸飲みとかされないですか?」

 

田畑「はぁ…。」

 

芳賀「全然関係ない話してるじゃねぇか!もう行くぞ!」

 

田畑「ご協力ありがとうございました。取材を受けて頂いた方に粗品をお渡ししておりますので…。」

 

吉田「おっ、立派なボールペン!」

 

田畑「胸ポケットに挿したりしたらかっこいいですよ!」

 

吉田「どれどれ…?おっ、確かに!芳賀、俺イケメン?」

 

芳賀「ボールペン1本でイケメンにはなれねぇよ!まぁ確かにペン自体はかっこいいけど!」

 

田畑「本当にありがとうございました。」

 

吉田「イグアナの件とか使って下さいね!」

 

芳賀「使わねぇだろ!イグアナ絶対関係ねぇだろ!」

 

田畑「分かりました。」

 

芳賀「使うなっつってんだよ!「やまみ小学校」と「イグアナ」どう繋がるんだよ!」

 

吉田「何だよ せっかく気持ちよく取材受けてたのに。」

 

芳賀「グダグダ関係ない話してただけだろ!記者の人 引いてたろ!」

 

吉田「いや、足してたろ。」

 

芳賀「どんな状態だよ!数学じゃねぇんだよ!」

 

吉田「っていうか、みんなは?」

 

芳賀「資料室。結衣も来たよ。」

 

吉田「うおっ!マジで!?やっと来たか~!髪型どんなんだった?」

 

芳賀「そこ気になる!?すぐ会うんだから自分で確認しろよ!」

 

吉田「久しぶりに会うのに緊張して「どんな髪型?」なんて聞けないよ!」

 

芳賀「見りゃ一発で分かるだろ!バカかよ!何で口頭で聞きたいんだよ!」

 

吉田「おっ、ここ?」

 

芳賀「そうだよ。お~い、みんな~吉田来たぞ~。」

 

三上「あ~!久しぶり~!」

 

吉田「あ、はい…。」

 

芳賀「超緊張してんじゃねぇかよ!」

 

吉田「どっ…どんな髪型?」

 

三上「えっと…何が!?」

 

芳賀「何で本当に聞いてんだよ!1回落ち着けよ!」

 

今藤「それより芳賀、ウチらの時のスナップ写真アルバムあるよ!」

 

芳賀「マジで!?どれどれ?」

 

今藤「1年から6年の時まで1冊ずつあるよ!」

 

吉田「見せて見せて!」

 

今藤「結衣は小学校の時からダントツで可愛かったんだね!」

 

三上「やめてよ そういうの。」

 

柳「うわっ、こんなんあったな~お泊まり会!4年生の時だな!」

 

今藤「懐かしいね!4年生の時しかやらなかった行事だよね!」

 

柳「お泊まり会かぁ~!あ、そういえば この時 芳賀さぁ、肝試しの時ビビって泣いてたよな。笑」

 

芳賀「そんな事あったか?でも柳なんてビビり過ぎてお漏らしてたよな。それは覚えてる。」

 

柳「それ俺じゃないよ。…っていうか お前なぁ、前の話に1つ足したくらいじゃ社会的地位では勝てても笑いでは勝てねぇよ。」

 

芳賀「社会的地位ではもっと勝てねぇよ。」

 

今藤「…っていうか、泣いてお漏らししてたのって吉田じゃなかった?」

 

芳賀「どっちも吉田かよ!すげぇ水分失ってんじゃん!」

 

吉田「あぁ…、したぜ?」

 

芳賀「そこ絶対かっこつける所じゃねぇよ!」

 

柳「あと修学旅行で飛行機が離陸したタイミングで吉田が滑って海に落ちたよな。」

 

芳賀「そんなエピソードねぇよ!どこにいたら落ちれるんだよ!」

 

柳「分かったか?このくらいやらないと社会的地位では勝てても笑いでは勝てないんだよ。」

 

芳賀「だから社会的地位こそ勝てねぇって!お前の中の「社会」って何なの?」

 

柳「お前の中の「あずき」と一緒だよ。」

 

芳賀「じゃあ、あずきじゃねぇか!お前 社会ナメんなよ!」

 

柳「お前ワーワーうるせぇよ。マジでそういうとこ直した方がいいぞ?お前陰で何て呼ばれてるか知ってるか?」

 

芳賀「何だよ?」

 

柳「「芳賀」って呼ばれてるよ。」

 

芳賀「普通じゃねぇか!ただの名前だよ!」

 

吉田「うわっ、この子超可愛い!こんな子いた?」

 

今藤「なになに?」

 

吉田「これ!この子!クラスの集合写真には写っていないのに、スナップ写真にはちょこちょこいるんだよ。」

 

今藤「あ…この子は…」

 

吉田「あまりにも可愛いからこの子が写ってる写真を全部探そうと思ったんだけど、スナップ写真だけなんだよな。」

 

芳賀「気持ち悪いなお前!」

 

吉田「せめて「キモい」って言えよ。」

 

芳賀「いいのか それで!?」

 

三上「あ、ねぇ、それよりも…。」

 

吉田「んで、この子さ、最後の写真が4年生までなんだよな。」

 

三上「うん、それよりさ…。」

 

吉田「5年生以降の写真ってどこにあるんだろう?」

 

三上「あ、知ってた?イタリアってさ…。」

 

芳賀「どんだけ話変えようとするんだよ!聞いてやれよ!」

 

三上「愛は転校したもん…。」

 

芳賀「愛?」

 

三上「やっぱり覚えてないんだ。啓介はドッジボールに夢中で女の子に興味無かったもんね。写真の子は横宮 愛。男子からも女子からも人気だったんだよ。」

 

吉田「え~…、それでもこんな子いたかな…。こんな可愛い子がいたら胸がホッキュンホッキュンして授業に集中出来なさそうだけど。」

 

芳賀「音うるせぇよ!」

 

吉田「あるんだな「ホッキュンホッキュン」なんて音。」

 

芳賀「ねぇよ。お前が勝手に言ってるだけだろ。」

 

柳「まぁ、吉田は小学生の時から三上一筋だったからな。他の女子は見えてなかったんだろ。」

 

今藤「吉田のそういう一途な所はいいなって思う。」

 

吉田「へぇ~、愛ちゃんっていうのかぁ~!愛ちゃ~ん!」

 

芳賀「ガッツリ ハート持っていかれてんじゃねぇかよ!どこが一途なんだよ!っていうかお前、同級生と言えど今見てる写真 小学生だからな?客観的に見たらヤバい奴だぞ!」

 

吉田「でも可愛いだろ?」

 

芳賀「いや、まぁ確かにすごい可愛いけどさ…。え、柳は横宮 愛って覚えてた?」

 

柳「もちろん。俺も転校するまでは好きだったよ。」

 

三上「…。」

 

吉田「へぇ~、柳のそういう話 初めて聞いた!」

 

柳「そんな話はどうだっていいんだよ。それよりさっき自分で言って思ったんだけど、「三上一筋」って四字熟語ありそうじゃない?」

 

芳賀「無さそうだよ!そっちの方がどうでもいいわ!」

 

吉田「じゃあ「三上結衣」っていう四字熟語は?」

 

芳賀「だからねぇよ!仮にあったとしてどういう意味なんだよ!」

 

吉田「「可愛い」っていう意味。」

 

芳賀「普通に「可愛い」って言った方が早いだろうがよ!」

 

吉田「早い遅いじゃねぇんだよ…。」

 

芳賀「じゃあお前、仮にだぞ?仮に今藤が可愛かったとして…。」

 

今藤「「仮に」って何!?」

 

芳賀「仮に今藤が可愛かったとして、「いや~今藤ホント三上結衣だね!」って言うか!?ややこしくなるだろうよ!」

 

吉田「いや、そういう日常会話は普通に「可愛い」って言うよ。あくまで四字熟語なんだから。」

 

芳賀「そうかい!」

 

吉田「ツッコミ ミスったな。」

 

芳賀「「ツッコミ ミスった」とか言うんじゃねぇよ!」

 

吉田「品のない目の個数しやがって。」

 

芳賀「みんな2個だわ!逆に2個以外の方が品がないだろ!」

 

柳「でもホント懐かしいな。来てよかったよ。今日来なかったら初恋の人 思い出せなかったわ。」

 

今藤「初恋かぁ~!ウチも初恋は小学生の時だったなぁ~!」

 

柳「あ、そうっすか。」

 

今藤「急に冷め過ぎでしょ!」

 

柳「ん?この俺と2人で写ってるやつ誰?」

 

三上「あっ…!それは…!」

 

芳賀「あれ、これ誰だっけ?」

 

吉田「どれどれ?うわっ、超イケメンじゃん!小学生のくせに生意気な!踏んづけてやる!」

 

芳賀「何で急にオネェキャラ発動したんだよ!」

 

今藤「…あ、これ龍崎賢治じゃない?」

 

芳賀「龍崎賢治?」

 

今藤「勉強もスポーツもすごく出来てさ、クラスの女子の注目の的だった男の子だよ!」

 

吉田「キーーーッ!何なのこいつ!踏み殺してやる!」

 

芳賀「恐ぇよ!殺すんじゃねぇよ!っていうか、オネェキャラやめろ!」

 

今藤「ウチの初恋の相手も龍崎くんだったの思い出した!」

 

芳賀「へぇ~。確かにかっこいいもんなぁ~。」

 

今藤「ニックネームは確か…リュウだったかな?」

 

芳賀「ニックネームまでかっこいいじゃん!」

 

吉田「何もかもかっこいいなんて…これは踏み殺すしかないな!」

 

芳賀「殺すなっつってんだよ!せめてオネェ言葉で言え!シャレになんないから!」

 

柳「踏み殺す必要はないよ。」

 

芳賀「そうだよなぁ、やり過ぎだよな。せめて踏んづけるだけで…。」

 

柳「そうじゃないよ。あいつ小学生の時に死んだんだよ。」

 

全員「…え?」

 

 

 

 

 

…はい!

第1話はここまで!

 

読んでいて、5人がただわちゃわちゃ話しているだけだと思ったでしょ?

 

それが大間違い!

それじゃあ騙されちゃいますよ、お客さん!

 

予告編で何度も言ったはずです、「この第1話、全てが伏線。」と!

 

 

もう読んだ後だと思うので書くと、キーワードは…

 

「龍崎 賢治」

「横宮 愛」

 

…は、もちろんなんだけど、

 

「ソフトクリーム」

「限定100個のキーホルダー」

「人の顔に見える壁」

「スナップ写真」

「吉田の泣いてお漏らし」

 

…これ以上の重要ワードがまだいくつもあるんだけど、勘の鋭い人だと先が読めてしまう可能性があると思うので、書きません!

 

ね?雑談のように見えて、これだけ大事なワードがたくさん出ていたんです!

 

 

次回、第2話を読む際には、この第1話を復習しておく事をオススメします!

 

 

 

 

…という事で、次回第2話の予告編です!

 

 

 

三上「リュウがどうして死んだか、この学校に残ってないかな。」

 

柳「無いだろ。そんな記録 学校側が閉校前に全部処分しているはずだ。」

 

三上「記録はそうかもしれない。でもウチが言いたいのは…」

 

芳賀「記録じゃなく、記憶…。」

 

三上「…うん…。」

 

-始まる「龍崎 賢治」と「横宮 愛」の記憶の復元-

 

芳賀「柳は何かある?」

 

柳「小学4年生か…。特に覚えてないな…。強いて言うなら横宮 愛を1番好きだった時期かな。」

 

三上「…。」

 

吉田「そんな事より柳!結衣ちゃんはな、お前の事が好きなんだぞ!そんな事も知らずにお前は…!」

 

三上「1番デリカシーが無いのは吉田くんだよ!何で言うの!?」

 

-動き出す恋模様-

 

三上「小学4年生の時によくウチの物が無くなってたの。リコーダーとか体操服とか…。」

 

今藤「あ!あったね!結衣の物ばっかり無くなってた!」

 

-そして明らかになる別の事件-

 

今藤「リュウと愛って付き合ってなかった?」

 

吉田「小学4年生で!?」

 

三上「付き合ってはいないよ。両想いだったけど。」

 

今藤「愛は困っている人を放っとけない優しい人だったよ。」

 

芳賀「そこはリュウと似たような性格だったんだな。」

 

三上「だからこそお似合いだったんじゃないかな?」

 

-「龍崎 賢治」と「横宮 愛」の”繋がり”とは?-

 

柳「お前、昔からそうだよな。記憶が全てじゃないんだよ。もうちょっと何か考えてくれよ。」

 

芳賀「2人がどんな性格だったかも覚えてないのに考えたって分かる訳ねぇだろうがよ!」

 

柳「何だと!そこが薄情だって さっきから言ってんだよ!」

 

-仲間に亀裂が入る!?-

 

芳賀「それはどういう事だよ!お前 何で2票持ってんだよ!」

 

芳賀「よく考えたらそんな仕事ねぇよ!」

 

芳賀「何そのメチャクチャな仮説!?もしも過ぎるだろ!」

 

芳賀「通り越してねぇじゃねぇか!バッチリ怒ってんじゃん!」

 

芳賀「お前に至っては全部F7じゃねぇか!…「F7じゃねぇか!」なんてツッコミかつて無ぇぞ!」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

今藤「どうか私達に幸福を…!」

 

芳賀「もう信者じゃん!」

 

柳「よかろう!」

 

芳賀「うるせぇよ!」

 

-人間関係が急激に動く第2話。お楽しみに!-

 

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…はい!

まずは、ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

第1話って読んで字の如く、まだ始まったばかりだから。

起承転結の"起"だから。

 

第2話も面白いので、是非ご覧下さい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タフォーーー!!!