スカウト | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

さぁ、ゾンビを食う。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

 

今日はシチュエーションネタをやります。

 

タイトルは『スカウト』!

 

柳修斗が卓球の大会で優勝したそうです。

 

 

 

柳「ありがとうございました。ありがとうございます。次も頑張ります。ありがとうございます。」

 

三上「修斗くん!」

 

柳「おぉ、三上!」

 

三上「優勝おめでとう!かっこよかったよ!」

 

柳「サンキュ!」

 

三上「相手は強豪校の選手だったのに勝つなんてすごいよ!スカウトとか来るんじゃない!?」

 

柳「いや~、それはないよ。」

 

芳賀「柳くん、優勝おめでとう。」

 

柳「え~っと…、どちら様ですか?」

 

芳賀「あぁ、申し遅れました、私、プロの卓球選手を養成しておりますチーム プロピンポンのスカウトマンをやっております、芳賀と申します。」

 

柳「スカウト…ですか。」

 

芳賀「えぇ、先ほどの試合 拝見させて頂きました。君はプロになる素質がある。是非、ウチのチームに入って欲しい。」

 

柳「あ、いいです。」

 

芳賀「え!?」

 

三上「え!?」

 

柳「…え?」

 

芳賀「いや…、え!?プロ…だよ!?プロになれるんだよ!?」

 

三上「そうだよ!修斗くん卓球一筋で頑張ってきたじゃん!実力が認められたんだよ!」

 

柳「いや…、俺はプロには向いていないよ。世界中の選手に敵うはずがない。」

 

芳賀「確かに今は高校生の全国大会で優勝しただけだ。だが、チーム プロピンポンに入る事がスタートと言えるんじゃないだろうか。プロの指導者がつくから技術も今より格段にレベルアップするはずだ。」

 

三上「ほら、プロの養成チームに入って技術を磨いて、世界一の選手を目指してよ!」

 

柳「いや…、いいよ…。」

 

芳賀「入れよ!こんなにおいしい話はないよ!?何で入らない!?」

 

柳「俺にはプロなんて無理だ…。」

 

芳賀「まだ言ってんのか、それ!」

 

三上「でも、本当に卓球大好きだったじゃん!」

 

柳「あぁ、卓球は好きだ。レーズンよりも好きだ。」

 

芳賀「君のレーズン好きの度合いがわからないけど…。」

 

三上「修斗くんはレーズンがまぁまぁ好きなんです。」

 

芳賀「まぁまぁかよ!じゃあ、卓球もまぁまぁよりちょっと好きなレベルかよ!」

 

柳「プロか…。自分の実力を試すには面白いステージなのかもな…。」

 

芳賀「じゃあ君…!ウチのチームに入ってくれるか!?」

 

柳「いや、やめときます。」

 

芳賀「何だお前!今の入る流れだったろ!」

 

柳「「入る流れ」ではなかったと思いますけど…。」

 

芳賀「私は誰にでも声をかけている訳じゃない。君の実力を買って声をかけているんだ。絶対に失敗はさせない。入ってくれ!」

 

柳「やめときます。」

 

芳賀「頑なだね、君は!よし、分かった!こんな事をするのは初めてだが、これならどうだ!」

 

三上「ちょっと、そんな土下座まで…!」

 

芳賀「お願いします!チームに入ってください!」

 

三上「もう やってみなよ修斗くん!」

 

柳「いや…、俺はプロとして通用する自信が無い…。」

 

芳賀「…え、何なのこいつ?」

 

三上「ホント…何なのこの人…。」

 

芳賀「彼はいつもこんな感じなの?」

 

三上「いつもはレーズンが好きな卓球選手なんですけど…。」

 

芳賀「もうレーズンの話いいわ!え、柳くん、「通用」するように養成チームに入るんだよ?上手くいけばプロだ。何で断るの?」

 

柳「ほら、俺って現実主義じゃないですか。」

 

芳賀「知らねぇよ。」

 

柳「現実主義の人じゃないですか。」

 

芳賀「より腹立つ風に言い直してんじゃねぇよ!」

 

柳「やっぱりプロは向いていないというか…。あ、1回戦で敗退していた五味っていう選手とかどうですか?」

 

芳賀「どうも思わねぇよ!何で1回戦で敗退した選手をスカウトするんだよ!俺、クビになるわ!」

 

柳「でも、五味選手は高校に入ってから卓球を始めて試合に出れているんですよ。すごい選手だと思います。」

 

芳賀「そんな奴いっぱいいるわ!高校から始めて試合に出てる奴!んで、何だそいつのゴミ感溢れる名前は!」

 

柳「先祖が昔ゴミにまみれていた事からそういう苗字になったそうです。」

 

芳賀「本当に由来が「ゴミ」なんだ!?」

 

柳「ちなみにレーズンは好きでも嫌いでもないそうです。」

 

芳賀「聞いてねぇよ!全然興味ないし!」

 

三上「私もレーズンは好きでも嫌いでもないです。」

 

芳賀「本当に知らねぇよ!話ししている横から口挟んでレーズンアピールしてんじゃねぇよ!」

 

柳「それじゃ失礼します。」

 

芳賀「待って!本当に入らないの!?後悔しない!?」

 

柳「しません。」

 

芳賀「意志が強いね…。ウチのチーム プロピンポンに…」

 

柳「そのチーム名ダサくないですか?」

 

芳賀「はい!?」

 

柳「その…「プロピンポン」でしたっけ?化学物質の名前みたいなやつ。安直だしダサいですよね。」

 

芳賀「それはね…、俺も薄々気付いてたけど…それ言っちゃうんだ…。まぁ、でも会長が決めた名前だからね。そればっかりは…。」

 

柳「正直、チーム名がダサいから拒んでたような部分が8割を占めるし…。」

 

芳賀「大半という言葉を遥かに超えた割合をチーム名が占めていたんだね!ちょっと会長に確認してみるよ!ちょっと待ってて!」

 

-3分後-

 

芳賀「ごめんごめん、お待たせ!会長が「変えるんなら「ピンポンドリーム」しかない」って言うんだけど…。」

 

柳「入ります。」

 

芳賀「マジか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…今回も鬼のように即興で書きました。笑

 

自分で言うのもアレだけど…、今回はあまり好きなネタではなかったかな。笑

 

 

 

 

 

 

 

タフォーーー!!!