告白したいけど… | 夢から醒めた夢

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私は告白できる





さぁ、テニスコートで踊り狂う。夢から醒めた夢でございます。



告白できるか。



教えましょう。



「おい、ゆうがく!おい、大原幽学!」

「…今まで芸能人できたけど俺の事知ってる奴あんまりいないだろ!」

「なぁ、大原幽学!」

「わかったよ!何だよ!」

「桐谷美玲ちゃんって彼氏いるかな?」

「どういう事?」

「彼氏いると思う?」

「どうした?狙ってんの?」

「バッ、バカ!狙ってねぇし!」

「嘘下手だな!」

「バッ、嘘じゃねぇし!」

「ちょっと面白いじゃねぇか!(笑)」

「バッ、面白くねぇし!」

「何で最初「バッ」なんだよ!」

「絶対彼氏いるよなぁ…。」

「いや、最近別れたらしいよ。」

「え、誰と付き合ってたの?」

「波田陽区。」

「あいつモテるもんなぁ~!」

「バレンタインのチョコとか貰い過ぎて後半断ってたからね。」

「何だよ、それ!」

「でも桐谷とは別れたみたいだからチャンスじゃん。」

「ひとつだけいいかな、何で別れたの?」

「え~、何だっけな…。箱ティッシュがどうとか…忘れた。」

「何があったんだよ!」

「知らんけど…。あ、ほら、桐谷来たよ。告白して来い!」

「いや、いいよ…。」

「…え、何で?チャンスじゃん!」

「やっぱやめとくわ。」

「いや、告白して来いよ。どうしたんだよ。」

「絶対フラれるし。」

「いや、フラれないよ。勇気出せって。」

「絶対フラれるよ!だってこの顔、ルックス、見た目、全部ヒドイだろ?」

「全部外見じゃねぇか!」

「俺はフラれたくない。」

「いや、フラれないって。桐谷だってお前のいいとこたくさん知ってるはずだよ。」

「そんな訳ねぇよ。」

「ホントだって。この前だって友達が桐谷に「早く話しかけなよ。」って盛り上がりながら言ってたもん。」

「罰ゲームだろ。」

「他にもKSKとのアドレス交換がどうとか盛り上がってたし。」

「それも罰ゲームだろ。」

「KSKの靴に画鋲をどうとか言っ…」

「罰ゲームだよ!お前、バカか!ガッツリ罰ゲームじゃねぇか!」

「罰ゲームじゃないよ。卑屈になるなって。」

「罰ゲームだよ!何でわかんねぇんだよ!…っていうか、罰ゲームの域を越えてるよ!イジメだよ!このクラスでイジメが起きてるよ!」

「イジメてはいないと思うなぁ…。」

「そう考えたらお前…、俺美玲ちゃんにエラいイジメ受けてるじゃねぇか!」

「そんなにひどくもないと思うけどなぁ…。」

「さっきから、ふんわり否定すんな!納得いかねぇから!具体的に否定しろ!」

「ごめん、イジメてはいないはずだよ。」

「…もういいわ。」

「何で!?」

「もうそんなに好きじゃなくなったし。」

「心変わり早いな!」

「あんな女…。」

「グミ食べる?」

「何で!?どうした、急に!?」

「失恋にはグミだよ。」

「聞いた事ねぇよ!」

「グレープ味だよ。」

「うん、知らんけど…。」

「食べなって。ほら。」

「しつけぇ~。死にやがれ。」

「お前が死にやがれ!」

「いや、お前が死にやがれ!」

「くっそ~、反撃されたぜ…。」

「何言ってんだ。」

「じゃあ、俺が告白しちゃおっかなぁ。」

「は!?幽学も美玲ちゃんの事好きだったの!?」

「そうだよ。何となくそれっぽい雰囲気出してたけど気づかなかった?」

「うん…そんな雰囲気を出してた事もわからなかった。」

「そっか。じゃ、ちょうど桐谷1人だから行って来るわ。」

「え、今すぐ行くの!?あいつの勇気すげぇな…。あ、ここからでも2人の声聞こえるわ。」

「よぉ、桐谷。うん…うん、そう。あのさ、ちょっといいかな。俺、桐谷の事好きなんだ。別に付き合ってほしいとかじゃな…うん、キモくない。キモくないよ、俺は。むしろ自分ではイケメンだと思ってるくらいだよ。え…?うん、キムタクくらい。うん…それよりちょっと上かも。うん、キモくないよ。むしろカッコイイくらいだよ。え、帰るの?いや、ちょっ…一緒に帰…。」

「…幽学…。」

「見てた?」

「見てた。」




…切ないね!




タフォーーー!!!