![告白できる?できない?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
私は告白できる 派
さぁ、テニスコートで踊り狂う。夢から醒めた夢でございます。
告白できるか。
教えましょう。
「おい、ゆうがく!おい、大原幽学!」
「…今まで芸能人できたけど俺の事知ってる奴あんまりいないだろ!」
「なぁ、大原幽学!」
「わかったよ!何だよ!」
「桐谷美玲ちゃんって彼氏いるかな?」
「どういう事?」
「彼氏いると思う?」
「どうした?狙ってんの?」
「バッ、バカ!狙ってねぇし!」
「嘘下手だな!」
「バッ、嘘じゃねぇし!」
「ちょっと面白いじゃねぇか!(笑)」
「バッ、面白くねぇし!」
「何で最初「バッ」なんだよ!」
「絶対彼氏いるよなぁ…。」
「いや、最近別れたらしいよ。」
「え、誰と付き合ってたの?」
「波田陽区。」
「あいつモテるもんなぁ~!」
「バレンタインのチョコとか貰い過ぎて後半断ってたからね。」
「何だよ、それ!」
「でも桐谷とは別れたみたいだからチャンスじゃん。」
「ひとつだけいいかな、何で別れたの?」
「え~、何だっけな…。箱ティッシュがどうとか…忘れた。」
「何があったんだよ!」
「知らんけど…。あ、ほら、桐谷来たよ。告白して来い!」
「いや、いいよ…。」
「…え、何で?チャンスじゃん!」
「やっぱやめとくわ。」
「いや、告白して来いよ。どうしたんだよ。」
「絶対フラれるし。」
「いや、フラれないよ。勇気出せって。」
「絶対フラれるよ!だってこの顔、ルックス、見た目、全部ヒドイだろ?」
「全部外見じゃねぇか!」
「俺はフラれたくない。」
「いや、フラれないって。桐谷だってお前のいいとこたくさん知ってるはずだよ。」
「そんな訳ねぇよ。」
「ホントだって。この前だって友達が桐谷に「早く話しかけなよ。」って盛り上がりながら言ってたもん。」
「罰ゲームだろ。」
「他にもKSKとのアドレス交換がどうとか盛り上がってたし。」
「それも罰ゲームだろ。」
「KSKの靴に画鋲をどうとか言っ…」
「罰ゲームだよ!お前、バカか!ガッツリ罰ゲームじゃねぇか!」
「罰ゲームじゃないよ。卑屈になるなって。」
「罰ゲームだよ!何でわかんねぇんだよ!…っていうか、罰ゲームの域を越えてるよ!イジメだよ!このクラスでイジメが起きてるよ!」
「イジメてはいないと思うなぁ…。」
「そう考えたらお前…、俺美玲ちゃんにエラいイジメ受けてるじゃねぇか!」
「そんなにひどくもないと思うけどなぁ…。」
「さっきから、ふんわり否定すんな!納得いかねぇから!具体的に否定しろ!」
「ごめん、イジメてはいないはずだよ。」
「…もういいわ。」
「何で!?」
「もうそんなに好きじゃなくなったし。」
「心変わり早いな!」
「あんな女…。」
「グミ食べる?」
「何で!?どうした、急に!?」
「失恋にはグミだよ。」
「聞いた事ねぇよ!」
「グレープ味だよ。」
「うん、知らんけど…。」
「食べなって。ほら。」
「しつけぇ~。死にやがれ。」
「お前が死にやがれ!」
「いや、お前が死にやがれ!」
「くっそ~、反撃されたぜ…。」
「何言ってんだ。」
「じゃあ、俺が告白しちゃおっかなぁ。」
「は!?幽学も美玲ちゃんの事好きだったの!?」
「そうだよ。何となくそれっぽい雰囲気出してたけど気づかなかった?」
「うん…そんな雰囲気を出してた事もわからなかった。」
「そっか。じゃ、ちょうど桐谷1人だから行って来るわ。」
「え、今すぐ行くの!?あいつの勇気すげぇな…。あ、ここからでも2人の声聞こえるわ。」
「よぉ、桐谷。うん…うん、そう。あのさ、ちょっといいかな。俺、桐谷の事好きなんだ。別に付き合ってほしいとかじゃな…うん、キモくない。キモくないよ、俺は。むしろ自分ではイケメンだと思ってるくらいだよ。え…?うん、キムタクくらい。うん…それよりちょっと上かも。うん、キモくないよ。むしろカッコイイくらいだよ。え、帰るの?いや、ちょっ…一緒に帰…。」
「…幽学…。」
「見てた?」
「見てた。」
…切ないね!
タフォーーー!!!