BL小説 番外編 祐とムサシの再会 vol.3 | 僕、オカマじゃないよ。

僕、オカマじゃないよ。

中性的な容姿の自分が美少年に恋したり、ストーカーにあったりの人生を書いた半生記。
同じような人が読んで少しでも共感してくれれば嬉しいです。

「いただきまーす」

アキラと、ミツルと母さんと4人で夕御飯を食べていると、電話が鳴った。

「はい、あらジュンさん。こんばんわ・・・・・ええ居ますよ。はい、少し御待ち下さい」

電話口を掌で押えて、僕によこす。

「貴方。ジュンさんから」

「ああ、判った・・・・・ああ、ジュン?」

「うん、いいけど。ああ、今週の土曜日だね?オーケー」


電話はジュンからだった。

今週の土曜日に遊びに来ないか?という誘いだった。

でも、何だか何時もと声が違っていたなあ。何だろう?

僕が帰郷して2年ほどした頃に、ジュンも帰郷した。

彼は東京時代に結婚してた。

今じゃ、二人の子供のお父さんだ。

彼の父の後を継いで、家業を任されている。


土曜日にジュンに会いに彼の家に行った。

「ピンポーン!」

「やあ、よく来たな。ちょっと待っててくれないか?」

「うん。いいよ」

彼が建てたマンションに、彼は住んでいる。

ジュンが建てたマンションか。僕には実感が沸かなかった。


「祐。いいよ。入って」

「うん。お邪魔します」

「・・・・・あれ?マリコちゃんは?」

「・・・・・ちょっと買い物に行ってもらった」

「あっそう」


ジュンがお茶を入れてくれる。僕は何だか、いつもと雰囲気が違っている事に戸惑った。

リビングのソファーに座って、二人でお茶を飲んだ。

「祐。俺は、この8月で35才になったぜ。お前も、来年3月で35才か?」

「うん。そうだね」

「お互いに、歳を取ったよなあ・・・・」

そう云うとジュンは、僕の顔をジッと見詰めた・・・・

「この前、アキラちゃんから電話があった」

”しまった。ジュンはムサシの事を知ってるんだった!・・・・・・まさか?”

「ジュン・・・・」

「俺はさあ。アキラちゃんが大好きなんだよね~」

そうなんだよ。ジュンはアキラが気に入っていて、アキラと二人で帰って来た時は、歓迎会を開いてくれた。

「だからさ~。アキラちゃんが哀しんでいる姿は、見たくないんだ~」

何も云えないで黙っていると、突然。

「祐。お前も、やっぱり男だったなあ。35才になって、ようやく解ったよ」

エッ?何それ?・・・・これはショックだった。浮気がばれたよりショックが大きかった。

「もう、お前の美貌も通用しないよ。普通の生活に戻るんだな」

そういうと 「ドカッ」 とソファーに背を凭れさせて、ジュンは僕から視線をそらした。


僕はショックでボーゼンとして・・・・・・視線をそらしたままのジュンを見ていると

「帰る」

と云って、帰ってしまった。


今日は、最悪の日だ。