「どうだったねぶたは?凄かっただろう。迫力あるよねー」
とアキラに聞くと、彼女は言いました。
「ねぷたを見て来たの」
「はっ?」
「青森のねぶたじゃなくて、弘前のねぷたを見たの」
「なんで?青森のねぶたを見たいと言ってたジャン」
「弘前の支店の人に案内してもらったら、ねぶたがねぷたになっちゃった・・・・・」
青森市のねぶた祭りは、日本で三本の指に数えられるという、盛大なお祭りです。
祭りの御輿と、市民の踊りの熱狂ぶりが凄くて、観客も興奮しながら見ています。
踊りも簡単なので、多くの観光客が市民と一緒になって踊ります。
私は、大学時代に2回ほど見にいきましたが、一緒になって踊って大満足したお祭りでした。
(青森市のねぶたに比較すると、弘前市のねぷた祭りは、静かな落ち着いたお祭りという評判でした。)
東北地方を旅行するついでに、弘前の会社の支店に顔をだしたら、ねぶたがねぷたになったらしい・・・・
何とも、アキラらしい話で、笑ってしまいました。
アキラは盆休みを利用して、私の住む県を訪ねてくれたのでした。
一緒に海に行ったり、観光地をまわったり・・・・
そして、民宿の同じ部屋に泊まったのです。
出会ってから、二月と経っていませんでした。
泊まった民宿は、部屋と廊下の境目に襖一枚しかないので、私はガッカリしました。
「今夜は無理だな。諦めるよ」
と私が言うと
「私は平気」
アキラはキッパリと言ったのでした。
初めてアキラを抱いた時、私の体にしっくり馴染むので驚いた事を憶えています。
「なんとも抱き心地がいいな」
そう思いました。
男の体とは、まったく比較できない女性の裸体の柔らかさ・・・・・・
肌に馴染むとは、こういう事かと実感しました。