アキ君のこと 10 | 僕、オカマじゃないよ。

僕、オカマじゃないよ。

中性的な容姿の自分が美少年に恋したり、ストーカーにあったりの人生を書いた半生記。
同じような人が読んで少しでも共感してくれれば嬉しいです。


アキ君が帰郷してから、2週間程して私も帰郷しました。

そして、なんの集まりだったか忘れましたけれど。

アキ君達と一緒に飲む機会が有りました。



アキ君と、久しぶりにゆっくり話せるかな?

私は楽しみにして、飲み会に参加しました。

でも、飲み屋に着いて部屋に通されたら、すでにアキ君の隣は他の人が座っていました。

同じ組立グループの人達でした。


”つまんないな” と思ったけれど、しょうがありません。

私はガッカリして、そこら辺の空いてる席に座りました。

「hiroさんどうぞ」

と勧められるビールを「ああ、どうも」と気の無い返事をして飲んでいました。



すると、何と無く視線を感じたんです。

そちらを見ると、アキ君が私を睨んでいます。

”おっ、面白いな!” と思った私は、ワザと不機嫌な顔で睨み返してやります。

すると、ニヤッと笑ったアキ君が、

「〇〇ッ!」 (私の苗字)

と叫びました。益々面白くなって来た私は

「なんだと!この野郎!」

と言いながら、席を立ってアキ君の側にドカッと胡坐を掻いて座り込みました。

アキ君は、ニヤニヤしながら私を見ています。

「なんだよ!」

私はそう言いながら、アキ君のオデコを人指し指で押してやります。

彼は、まだ笑っています。

結局、彼も私と話がしたかったという事です。

一緒の部屋で暮らした成果でしょうか?


そして、何の話をしたか忘れましたけれど。

これだけは、憶えています。

彼は私の眼を見つめると、突然言ったのです。



「俺、hiroさんと友達になりたい!」