アキ君が帰郷してから、2週間程して私も帰郷しました。
そして、なんの集まりだったか忘れましたけれど。
アキ君達と一緒に飲む機会が有りました。
アキ君と、久しぶりにゆっくり話せるかな?
私は楽しみにして、飲み会に参加しました。
でも、飲み屋に着いて部屋に通されたら、すでにアキ君の隣は他の人が座っていました。
同じ組立グループの人達でした。
”つまんないな” と思ったけれど、しょうがありません。
私はガッカリして、そこら辺の空いてる席に座りました。
「hiroさんどうぞ」
と勧められるビールを「ああ、どうも」と気の無い返事をして飲んでいました。
すると、何と無く視線を感じたんです。
そちらを見ると、アキ君が私を睨んでいます。
”おっ、面白いな!” と思った私は、ワザと不機嫌な顔で睨み返してやります。
すると、ニヤッと笑ったアキ君が、
「〇〇ッ!」 (私の苗字)
と叫びました。益々面白くなって来た私は
「なんだと!この野郎!」
と言いながら、席を立ってアキ君の側にドカッと胡坐を掻いて座り込みました。
アキ君は、ニヤニヤしながら私を見ています。
「なんだよ!」
私はそう言いながら、アキ君のオデコを人指し指で押してやります。
彼は、まだ笑っています。
結局、彼も私と話がしたかったという事です。
一緒の部屋で暮らした成果でしょうか?
そして、何の話をしたか忘れましたけれど。
これだけは、憶えています。
彼は私の眼を見つめると、突然言ったのです。
「俺、hiroさんと友達になりたい!」