今年の春の、「天皇賞」。
御覧になりましたか?
数ある名勝負の中でも、あんな競馬は中々見れません。
映像と結果はこちらです。(JRAの映像です)
大逃げを打つ「ビートブラック」。
もう一頭逃げ馬が居ましたが、結果的にはビートブラックの大逃げと言っていいでしょう。
淀の競馬場の向こう正面の坂を、後続に15馬身の差をつけて逃げます。
15馬身。タイム差にして約3秒。。。。
後続の馬は、「このままでは逃げられる」と判っています。
しかし、動けない。
動けない。なぜなら「オルフェーブル」が最後方にいるからです。
「オルフェーブル」・・・去年の四冠馬。
「皐月賞」「ダービー」「菊花賞」「有馬記念」。
その全てのレースを、あっさりと勝ってしまった「怪物」です。
この馬が居ては、先に動けない。
そして、三コーナーの坂の下り。
快調に跳ばす「ビートブラック」。
四コーナーも先頭で、後続に5馬身くらいの差があります。
ここで、注意したいのは「ビートブラック」の勝ちタイムです。
京都の3200mmを「3分13秒8」。
これは、物凄いタイムです。
レコードタイムは「3分13秒4」ですが、これは「ディープインパクト」が持つタイムです。
国内では、13戦12勝(2着1回)の六冠馬。
二番手のタイムは、これより1秒も遅いのです。
つまり、「ビートブラック」のタイムは実質的には「レコードタイム」です。
通常のレコードタイムは、重賞レースよりも2秒くらい時計が速い。
追いつける訳がありません。
直線の追い較べ
「ビートブラック」は、後続馬を引き付けた間に、十分に息を入れています。
つまり、まだまだ余裕があるのです。
駄目です。四馬身の差をつけて、トーセンジョーダンが追い込んで来ただけです。
「オルフェーブル」は大外を回りましたが、全然届かない。11着。
上がり3ハロンのタイムが、推定34秒。
これは、他馬と比較しても特別に速いとは言えません。
「オルフェーブル」は負けてしまいました。
しかも、惨敗です。
このレースを観た人は、「ビートブラック」の勝利よりも。
「オルフェーブルの負けた春の天皇賞」として記憶する事でしょう。
「シンボリルドルフの負けた秋の天皇賞」のように。
「ビートブラック」は見事な勝利でした。
「オルフェーブル」はどうしたんでしょう?
私は、ずっと以前に聞いた事があります。
「競争馬は、物凄いストレス、プレッシャーと戦っている。半分の馬が胃潰瘍になる」
「胃に穴があく馬だっているんだ」
「そんな中には、もう走りたく無くなってしまう馬もいる」
「特に、賢い、強い馬の中にいる」
こんな事を聞いた事があります。
5000頭の競争馬の中から、種馬として残れるのは10頭くらい?
残りのほとんどの馬は、処分されます。稀に馬術クラブに引き取られる馬がいるくらいです。
競争馬は、気性が荒いですから。。。
気性が荒く成るのも、当たり前です。
人間さまの食い扶持を、稼がなくてはなりません。
「いったい、どんな世界なんでしょう?」
想像もできません。
ボクシングの世界に生きる人達も、私には良く判りません。
世界チャンピオンに成れなければ、ボクシングの世界で食べて行く事は不可能です。
しかも、3回以上の防衛をしなけば、そうなのです。
話しがチョット本筋から、それてしまいました。
でも、本当に私が思っていることは。。。。
「いいぞ、オルフェーブル。人間の思うとおりに生きることはない」
「レースなんか、すっぽかしてしまえ」
「どうせ、お前がいくら負けたって。人間は欲深いから、お前を種馬にしてくれる」
私には、痛快な出来事なのです。
申し訳ないけど。これが、本音でした。