(今回もムサシ目線で書きます)
今日は、祐(ひろ)に付き合って買い物に行く事になっていた。
俺は、もう自分の気持ちに気が付いていたので、今日のデートを楽しみにしていた。
十時頃に、祐が俺のアパートにやって来た。
「おはよう。ムサシ」
祐をみた瞬間。言葉を無くしてしまった。
祐はまるで19世紀のイギリスの少年のような服を着て来た。似合う。シンプルなジャケットにボタンダ
ウンシャツとネクタイをしているだけなんだけど。全体に少し紅くて優しい雰囲気で統一された服装は祐
にピッタリだ。
「祐。凄く可愛い」 もう吹っ切れている俺は正直に言った。
「。。。。ありがとう」 照れている祐は益々可愛い。
「買ったばかりじゃないかそのジャケット?なんか新しい感じ」
「このジャケットとても気に入ったんだ。だからコレを着て街を歩こうと思って。。。」
俺はジャンバーにジーパンだった。
「ちょっと待って。着替えて来る」
こんな格好で祐と歩く訳にはいかない。俺もジャケットとシャツとスラックスにしようと決めた。
祐が19世紀のイギリスの少年のような服なのだから、俺はジャケットをラフに着こなしてエスコートす
る事に徹しよう。
「どう祐。これでいい?」
「うん。ありがとう。カッコイイよ」
「サンキュー」
なんか出だしからヤバイ雰囲気じゃないか?男と男だぜ。
祐は渋谷の街を歩きたいらしい。そして東急ハンズで買い物。
中央線を新宿で山手線に乗り換えて渋谷まで。
途中の原宿駅でちょっとしたハプニングが起こった。
白人の少年(13才くらい?)が二人で俺達の車両に乗ってきたんだけど。祐を見た瞬間に
「オー!プリティー!」(可愛い。綺麗)
眼を大きく見開いて。想わず言ったというのが丸判りで初々しかった。
いいもん見せてもらいました。
まるで映画のワンシーンみたいでした。
祐は「サンキュー」といって照れていたけれど。。。それもまた初々しかった。
渋谷駅で降りて道玄坂をブラブラしていると。。。。やっぱり視線が集まるよなあ。
俺じゃなくて祐をだよ。男も女も見てくるもんなー。いつもこうなのか?
それから東急ハンズで買い物。
祐はブランド物じゃないけど白くてシンプルで綺麗な食器セット一式を二人分お揃いで買った。
「買ってもいいよね?僕からの入社祝い」
これの意味が判らないほど馬鹿じゃない。俺の気持ちは決まった。
「祐。ありがとう。大切に使うよ」