そもそも彼は私の存在に気付いているのか?
わたしがバレンタイン作戦に挑もうとした頃同じクラスのM子もチョコレートを渡そうとしていた。彼女はわたしと違って成績もよく狙ってる学校も市内で有名な進学高。
2人でどんなチョコレートを買うのかどんな告白をするのか給食の時昼休み、学校の帰り、たくさん話をした。
M子は手作りチョコレートで勝負に出ようとしていた。わたしは中学生ながら手作りはなんとなく重たすぎるのではないかと考えた。ただでさえ存在に気付いてもらえているのかどうかもわからかいのに。
そしてバレンタインの数日前、M子は手作りキッドとわたしはどこかのスーパーで父親より高いチョコレートを悩みに悩んで用意した。
そして彼を待ち伏せする。
本当はたくさんの言葉を考えた。
手紙を用意しようかとも考えた。
しかし、15歳の少女はただ名前を呼んで彼の足を止めて無言で渡すだけが全力だったのだ。。。
つづく