河内藤園物語...第一章 | ☆* あなたの笑顔が見たいから *☆

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笑顔は心のビタミンだから... ^^

 

 

 

 

豊かな芳香とともに咲き誇る藤の花房は

春風に吹かれ優雅に波立つ

 

 

その様子は万葉の昔から 「 藤波 」 と呼ばれ

つつましく清楚な花として人々に愛され親しまれてきた

 

 

 

 

 

 

地元にある貯水池の程近く

その藤波の美しさに

世界の注目が集まる藤園がある

 

 

河内藤園は

樋口正男という男の夢から生まれた

〝 私設 〟の藤園である

 

 

 

 

 

 

 

1911年 

正男は山々に囲まれたのどかな農家の長男として生まれた

 

 

正男が生まれ育った村は湖底に沈み

移転した小学校の最初の卒業生となった

 

 

この頃

正男は一冊の本と出会う

 

 

 

 

 

 

 

「 地に爪跡を残す者 」 という一冊の本のタイトルが

少年の心を強く揺さぶった

 

 

俺も何か一つこの世に爪跡を残したい

 

 

正男に夢が生まれた

 

 

 

 

 

戦時中

召集を受けた正男は 戦地を転々とする

 

 

乗っていた船の撃沈や

マラリア...

 

 

何度も生死の境を彷徨った

 

 

 

 

 

 

帰還後は家業の農家を継ぎ

その傍ら 山から杉やヒノキを切り出し

市場や製鐵所関連の工場に収め

妻と4人の子どもを守った

 

 

 

50歳を過ぎ

生活も落ち着いてきた頃

湧き上がってきたのは

少年の頃に抱いた夢...

 

 

 

 

この世に生を受け

九死に一生を得た人生...

 

 

何としても

地に爪跡を残してから

この世を去りたい

 

 

 

 

 

ある日

正男は思いを長男の孝に打ち明けた

 

 

「 この雑木の山に花を植えたい。

それも日本らしい藤の花を。

美しい藤棚ができれば

みんなが見に来てくれるはずだ 」

 

 

孝も正男の夢に賛同してくれた

 

 

1968年

こうして 後にその美しさで世界を魅了する

〝 河内藤園 〟誕生の物語が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は

 

この詩を

 

あなたに送ります

 

 

 

 

藤

 

 

 

 

 

 

 

 

藤波の

 

 

花は盛りになりにけり

 

 

平城の京を思ほすや君

 

 

 

万葉集