服飾のことを勉強しようとしたら、避けて通れないのはシャネル。近代の女性史において、社会的にも思想的にもシャネルの功績は大きく、死後40年近く経った今でもその業績についてさまざまな方面から評価を与える論文が発表されてます。
その一方で、シャネル本人の人間性についてはちょっと問題があったらしく、友達いわく「イヤな女」だったらしいです。まあ、ありがちな話で、注目を集めて人よりも突出した仕事をする人はたいてい「イヤな女」なのでしょうけどね。
さて、この映画ですが、せっかくシャネルを扱っているのに、単なる恋愛物語に仕立て上げられているのが残念でした。あまりに美しいストーリーなので実在した人物という感じがせず、なんだか拍子抜け。見どころとされたファッションショーの場面も思ったより少なくてがっかりでした。
シャネルを「イヤな女」に描けないのには、諸般の事情があるのかもしれませんが、シャネルの欲と反抗こそがシャネルスーツに結びついていると思うので、それが表現されていなかったのが残念だし、一体なんのための映画なのだろうと思いました。
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