小学生の為の秀作アニメ | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

ソウタは、前庭覚、固有覚、触覚が未熟だったので、ボディイメージの発達が遅れており、自己の発達が進んでないようだ。

自己の発達が他者の存在を作り、人間関係が出来る。

現在、人間関係必要性を感じていなく、長期的な関係を築けない事や、他者の意見に一切聞く耳がない事の根本はきっとここだろう。

前庭覚、固有覚、触覚からボディイメージが整って欲しかったのは、就学前。

通常の子より2年以上遅れて始めた取り組みも、それなりに効果は出ているが、多分この2年間が定型発達の子に追いつかないのは、必至だ。
定型の子は、ソウタの繋がらなかった2年で、脳のその部分に根をはるように発達出来ているだろう。
植え時期の遅い作物は実りが悪い。

コミュニケーションで問題が出るのは必至だろう。

コミュニケーションスキルが低いとされるアスペルガーは、ミラーニューロンという、いわゆる真似っこの脳の活動の働きが鈍いそうだ。

真似っこするには、相手の動きと自分の動きを合わせる必要がある。

相手の表情や仕草を自分に置き換えて共感する能力の大元。
ここが働かないと、遠回しな感情に気がつかないようです。


1部のアスペルガーの人は、相手の様子を伺う時に、ミラーニューロンではなく、How toの機能を使うらしい。

状況判断から、過去の経験を用いて、感情を推測するのでしょう。

ソウタの対策はここに当たります。
色々な状況下の経験を疑似体験してもらい、そこの人物の気持ちなどを解説し、いろんな人間像と状況下の感情をインプットしてもらう。

その為に試してるのが、映画とアニメ。
映画だと2時間に凝縮されたストーリーなので、人物が変わっていく様が早い。2時間って長い。毎日ちょこちょこアニメなら20分でいけます。期間も長いので愛着もしやすい。

アニメでも、グッツを売る為のアニメはわざわざ見せる気がしない。

大きくなったら、見返したい。
そんなアニメが好きです。
なので、暇を見て検閲して、どのタイミングで見せるか吟味してますw

結構見せたので、覚え書き。

『ベルサイユのばら』
記念すべき初見は、これw
乙女趣味で、戦い好きならこれでしょw
フランス革命の頃、男にように育てられた近衛隊長の娘が、マリーアントワネットの近衛隊長になる。当時のフランスの貴族社会とフランス革命に至る経緯が描かれている。
母が少年漫画で育ったので、少女漫画に見識がなかったが、フランス革命をどう描いていたか見たかったから見せた。
裏声で2歳児だった弟が「バラは、バラは~」って歌うのが、キュンキュンしたw

『ふしぎの海のナディア』
戦い、勝つ事にこだわるソウタに戦わない主人公(メカ派)を見せたかった。
スチーム時代を背景に古代文明アトランティスが出てきて、海底20万マイルの設定あり、少年向けの健全なアニメベースだが、ヒリっとするようなシーンもあり、考えさせられる主題がふんだんにある。母の小学生時代ヘビロテした作品。

『ハンター×ハンター』
ハンターという職業を目指すために超人的な試験に挑戦する少年冒険ファンタジー。
初期のハンター試験しか見せてない。
訓練を『ハンター試験だ」って言えば、理不尽な注文も「え~⁉︎」って言わなくなったw

『夏目友人帳』
妖怪が見えてしまう事で人間関係が築けず、孤独を抱える主人公が、能力の高かった祖母の妖怪を服従させる名前を記してある友人帳を見つけ、妖怪に名前を返していく事で、妖怪や人間と関係を築いていく話。
さらっとした、哀愁のある妖怪漫画。
ニャンコ先生の虜。

『弱虫ペダル』
スポ根を探していたが、群れ嫌いなソウタに野球、バスケ、バレーは無理だと思ってた時に紹介されたアニメ。高校生の自転車ロードレースの話だが、イケメンまでみんなキモい。自転車に本気になると、本気でみんなキモい。個性豊かなキャラにそれぞれ背景があって、各所でスポ根注入出来る。
カッコつけたがるソウタに、面白く、凄く、カッコよく、キモいってのは、理想的なアニメだった。
この後「苦しい時は?」「もっと、漕ぐ‼︎(自転車)」と、訓練しやすくなったw
このアニメの影響で、多摩川のロードを端から端まで1人で自転車乗りに行っていた。

『コードギアス』
絶対君主制貴族社会に植民地化された日本を舞台に皇帝に捨てられた皇子が特殊な能力ギアスを得た事で、身分を隠してクーデター起こしていく話。ロボット系の戦いと、学園コメディが混ざって展開していくが、本当に予想がつかない。
こんな魅力のある敵を描いてるアニメ久しぶり。
登場人物も多いので、復習しながら、ストーリーを追った。2シーズンで完結。
ミラーニューロンの弱い子には、嘘だらけの主人公の感情を読ませるとボロボロ加減がよくわかるw
CLAMP特有の厨二病っぽいところに恥ずかしくなるが、ソウタはガッツリはまった。根っからの厨二病だからねw

『浦安鉄筋家族』
1分アニメ。下町の昭和感満載なバカアニメ。
「頭いい友達しかいらない」って、発言に唖然として、「バカって素敵よ!」と見せたアニメw
原作のスピード感を1分にする事で再現した。短く濃いバカアニメ。

『となりの関くん』
授業中にクォリティ高く遊んでいる中学生のアニメ。
結構迷った。あまり授業受けてないの知ってたし。でも、バカっぽくて面白いから見せたいなって思ってるところ、次男がHuluで発見。
もういいや~って、見せた。「どうせ授業中遊ぶなら、ここまで本気でやれ!」

『キングダム』
とりあえず、『王毅の終りまで』見せた。
三国志に興味持ってたけど、途中から、読み聴かせるの面倒くさくなっちゃって。秦の始皇帝の将軍になる話だから、こっちに移行させたw
始めのクーデターは稚拙すぎて、大人が見るには辛いが、王毅の活躍当たりは面白い。CGアニメのクォリティは始め悪く、やたら動きがトロい。
歴史に興味を持たせるにはちょうどいい軽さかもしれない。ソウタすっかりハマってた。

『銀の匙』
戦いばかりだったので、戦わないアニメを見せたかった。全寮制農業高校の話。ほのぼのスクールものなのに、食肉系シビアな主題が詰まってる。善悪なくフラットに描かれている秀作。

『のだめカンタービレ』
トラブルがあると、自分の正当性しか訴えないソウタに人を動かすという事を千秋くんと一緒に学んで欲しい。あと、全て知っていて、ソウタにピアノを教えてもいいと言ってくれてる人がいるので、ピアノに興味を持てればいいと思って見せた。母は小学校の時大嫌いだったピアノだが、これ見たら、ピアノやりて~って思った。

『うしおととら』
母も小学生の時に見てた漫画。ザ少年妖怪漫画。まっすぐで熱いねぇ。アニメのテンポと重さが原作のイメージにちょうどいい。
人の為に尽くしまくる『うしお』を是非模倣して欲しいが、ソウタは初期の『とら』だなぁって思うw


その他、次見せたい候補。
『アルスラーン戦記』
田中芳樹のアニメ化で一番まともかも。
主題、ストーリーは、さすが田中芳樹。
しかし、アニメ化に恵まれなかったね。
今回はいいと思う。今の所。いや、いいよ‼︎

『修羅の刻』
今は自己主張に熱く、「俺様すごい!」が全面のソウタ。
是非とも八雲のようなキャラになって欲しい。『能ある鷹は~』を踏まえた最強のゆるキャラ。
舞台は、宮本武蔵頃の江戸時代。陸奥出身の旅する剣豪の話。

『十ニ国記』
大人のいいなりの女子中学生が、異世界に連れて行かれて、放浪しながら、自分と居場所を探していく話。パラレルワールドに所属の中国ベースのファンタジー。ご都合主義ではなく、しっかり不自由もある秀作ファンタジー。
だが、原作小説から劣る出来。
いいストーリーを悪くしているが、それでも出でくる中国ベースの妖魔や麒麟の美しさと一応残ってる主題的に是非見せたい。

『蟲師』
情緒豊かに古き良き日本を怪しく、重く表現している妖怪アニメ。

『ジパング』
現在の海上自衛隊がミッドウェイ開戦の前日にタイムトリップ。
たまたま助けてしまった軍人が未来の記録を見て、別な未来に向けて進んでしまう。
高校生か。大学か。いずれ見て欲しい。
各人のセリフの重みが熱い。

『3月のライオン』
まだ見ぬ期待の将棋アニメ。おじさんの静かな戦いすら、魅力がある不思議少女漫画。

『無限のリヴァイアス』
中学生か。高校生か。そのくらいに理解出来る子でいて欲しい。
宇宙版十五少年漂流記。
不自由すぎる宇宙の戦いがリアルっぽい。
子供達だけの不安定感がずっと鬱々としている。

『サウスパーク』
反面教師でいいよ。
学ぶ事たくさんあるよ。
これがわかる人になって欲しい。