入院中の事 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

事故後の経過。
3週間経って、ようやく退院出来ました。

漢字とか苦手な勉強すると、動悸息切れ、冷や汗が酷かったはじめの1週間。

2週目は、私が忙しく、祖母まで北海道から来て、祖父母で次男とソウタをサポートしてくれました。

3週目は、夏休みをとる予定だった週間だったので、私もまた泊まり込みだして、じっくりHuluで映画見たりしてました。

ソウタは、「力が全てだ!俺は力で世界征服する!」
と言っている類なので、

目的として、力で押し切る勧善懲悪作品や、怒ったら強くなる類の話はソウタの嫌な性格の部分を増長させるので、戦略立ててたり、優しさからの信頼を得たりするものに選んでみせます。

母「…ほらな~。力で制圧すると嫌われるだろ~。賢さなら、ある程度歳とってもちゃんと重宝されるぜ」

ソウタ「でも、僕はバカだから。バカな人は、力しかないじゃないか!」

…いやいや。これだけ頑張って訓練して、ようやく『普通』レベルの運動能力だけど、
思考推理や言語理解はもともと得意だよ。
『賢さ』を鍛えた方が、まだ将来どうにかなるだろうって、思ってたのにw

親の目と自己評価が違うのねw

母「ソウタは自分をバカだと思ってるのはなんで?」

ソウタ「バカだよ。勉強出来ないし…」

母「勉強の何が出来ないの?」

ソウタ「漢字とか。計算とか。…社会の地図記号とか。国語で黒板写すの大変だし」

母「よくわかってるねぇ☆
ちゃんと自分の苦手に気づけているね。
『無知の知』があるじゃないか!
何がわからないかわからなかったら、やりようがないが、はっきりわかってるなら、訓練しようがある!
…しかし、漢字6字書いてハァハァ言ってるようだと、勉強しようないが、ちゃんと自分の身体をコントロール出来そうかい?」

ソウタ「やる!」

母「板書が書けないのは、目の機能の向上と、指先の力加減を適度に直して、早書きとずっと書き続ける練習は、事故前にちょいちょいしてたね。
すぐに身につくもんでもないから、練習しながら、来年までに出来るようになるつもりでやろう。
漢字も、簡単に覚えられるようになるには、視覚の記憶とか、形把握の細かく書く訓練が必要だから、これもしばらく大変だけど頑張っていこう。
計算は、九九は間違ってないけど遅いだけだから、毎日やって定着させよう。
地図記号は、カード作って、視覚記憶の訓練にしてやろう。
バカだと思うが、バカで居たくないなら、頑張ればいい。やり方は考えてやるよ」


この週は、漢字のテスト50問を書き写す(30分制限付き)。

黒板を意識させるのに、見本は前に立てかけておく。

こんな長い間書き続けたこと無いので、始めは時間をたまにカウントダウンさせて、意識を戻したりするが、時間内に終わらない。

終わらなければ、夕方にもう一回チャレンジ。

3日目には、声がけなく、フリーズせずに書けるようになったが、1字書くのにゆっくり過ぎるので、スピードが落ちてきたら急かさせる。

字の途中で休んで続きを書くのを忘れたり、
送り仮名忘れたり。

1週間後にようやく、30分クリア!
字の綺麗さは二の次。

途中、『字を書く』を楽しんでもらう為に、書家のアニメ『ばらかもん』を見せて意欲をあげるw


退院直前リハビリ室にて。

同じく入院中のオバちゃんが話しかけて来た。


オバ「君、いくつ?」


ソウタ「え~っと、8+8+8+8+8-24だよ」


オバ「8歳?すごいね~。勉強して~。オバちゃんはもう勉強忘れちゃったよ~」


ソウタ「お母さん!オバちゃんもう勉強忘れちゃったんだって!勉強しても、忘れちゃうなら、いらなくない?」


母「…死んだら、何も無くなるよ。
知識もお金も。
それでも君は勉強する?」


ソウタ「……いや、僕は夢があるから勉強する!『科学者』になる事と『国の方針を決める人になって、風力発電をやめさせる事』!」


その後、原発反対派のオバちゃんと風力発電反対派のソウタが議論をしてた。


親バカだが、よく育ったなぁ☆

今年の初めまで将来の目標『山賊』だったからなww