発達障害児をどう捉えるか。 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

旦那の祖父母は孫で初めてADHDを知った。
旦那は発達障害児の療育や支援は一切受けてません。

旦那は大人のADHD丸出し。
ゴミ屋敷にしてしまうし、手際も悪い、忘れるし、やりっぱなし。遅刻もする。
過集中もあって、3日徹夜仕事とかする。
仕事もやればやるだけ仕事を増やせる自営なので、家事参加を頼むのは数年で諦めていた。

頼んでもすぐやらないし、「忘れてた!」って事もあって、イライラするので、自分でやる。

同じ家で仕事してるのに数日顔を合わせないのも、しばしば。

ここ2年は、事務所を持って、ほぼそちらに住み込んでる。

今年は半年経つが、家に来たのは、片手で数えるくらい、それも私の仕事の時に保育をお願いして、向こうの仕事の都合に合ったタイミングで数時間だけしか帰ってない。

経済以外はほぼシングルマザー。
(今年から、ようやく退役した両親が北海道から長期で代わる代わる手伝いに来てくれてる)


旦那は、金管理もきっと、出来てないので、家にいれる収入も時間の割に普通くらいだw

物の管理が出来ないので、同じ物を何度も買うはめになり、もっと物が増えて管理出来ない。

特性と本人の興味とが合って、運の回りもあり、ようやく軌道に乗った。

仕事仲間が事務所を片付けてくれてるらしい。

ゴミの地層のような屋敷を作るような旦那でも、彼の発想を気に入って、付いて来てくれる人がいるようだ。

このマッチングは針の穴くらい狭き門だ。

このラッキーをあてにしちゃいかん。



ADHDに限らず、発達障害の捉え方は、本でもネット記事でも、医者でも親でも様々だ。

発達障害児の親の立場で言えば、自分の知識と向き合い方で捉え方は変わった。


初めは、『不治の病』。

脳の神経の問題だから、改善しても治ることは無い。

ネットでも『~医院の~先生』とかが、
「ADHDは、病気だ。薬を飲まないと良くならない。~」
と、言っている。


次にいろんな専門機関で、専門家に困りごとを並び立てると、
「 ゆっくりだけど、成長はするから、周りから出来るだけの配慮をもらって、とにかく褒めてあげて下さい」

確かに怒る事が多い毎日だったので、
『怒る』意外の道を探すきっかけになる。


『現状を問題を起こさないように、配慮する存在』これが2番目だった。

だけど、今まで出来る限り楽しく誘っていて、やらない苦手な事を、この先やり始めて、伸びる見込みはあるのか?

旦那のように育ったら、よほどラッキーが重ならない限り、仕事と家庭が上手く行く事はないだろう。

ラッキーをアテにして、現在を放置する気にならん。

だいたい配慮はいつまで可能なのか?
学生時代に配慮をもらっても、仕事でも配慮をもらおうなんて、いい迷惑だ。

体育会系技術職で完全歩合制という、生きてくのが厳しい職業の母は、『配慮をもらう社会人』って言うものが、とても信じられない。

配慮は『する』方で、配慮『される』は、客だろう。


発達障害に関して、最後にかかった小児科の先生が、一番しっくりする事言ってくれた。

『ADHDは性格だ!』

その先生は、
「私もADHDだけど、今幸せだし、自分が大好きだ!」


特有の神経回路を持っているが、健常児と同じく、使った分だけ、回路が通りにくい所も成長する。

つまり、必要な所をカスタムで装備出来る。


療育始めは、子供の状態によって、配慮が必要だ。

それは、怒られてばかりの環境を改善して、褒める機会を作る為。

自己肯定感がないと、前向きに新しい事を始められないし、全力を出して訓練は出来ない。

たいていプライドが高く、自己評価が低いので、『出来ない』を見せない為に手を抜くし、諦めるからね。

この配慮の一環で、投薬が必要な場合もあると思うが、
上記の「ADHDは病気で、薬を飲まないといけない」と言ってる先生は、
製薬会社の利権絡みに違いない‼︎
それか、単に療育が下手か。。

「性格だ」と思えば、他の子同様に目指す先は『社会で通用する子』
特性は自分と違うものと理解して、違う部分の原因を探って、元から改善する。

『本人の成長』を待つのではなく、
未学習が多く、配慮が必要な分、細かくいちいちわかりやすく確認するように指導する。

健常児より、よく観察して、手をかけて。
未来の困りごとを先読みして、事前に備える。


子供の発達障害に気付く前に、
『走れない』ソウタを訓練して、『走れる風』にまで持っていった事で、やりようによってはどうにかなるのではないか。
との考えは、色々な療育を調べるに従って広がっていって、待つのでは無く、攻めようと思った。

色々、実験、観察をした3年間。
2年半後からぐんぐん伸びて、

筋緊張が低く、感覚の2つがレッドゾーンで3つはイエローのソウタ。

運動を一切しないように必死で言い訳をこねるソウタ。

座ってるだけで疲れるソウタ。

「走れ!」と言ったら、必死で競歩してたソウタ。

もちろん、前転、後転、跳び箱、逆上がりが出来ず、トランポリンすら飛べなかったソウタ。

3年経った現在。
トレイルランニングの大会で2位を取り、大会に自分から出たがり、アスレチックパークを全てクリア出来、新しい運動にも自分から「やってみたい!」と、前向きな姿勢を示している。

運動で出来る様になった事は、書ききれないほどある。

始めのレベルが低過ぎたのでね。

普通の人レベルだが、マット運動、跳び箱、鉄棒、トランポリンも出来るようになり、

毎日の学校も帰ってきたら倒れる様だったのが、自分から、宿題をやり、母の手伝い、母の帰りが遅い時は、弟をシャワーに入れてくれたりもする。

スピードはまだ早くはないし、不注意も多々ある。

しかし、中々目覚ましい成長ぶり。

改善してやった感が、半端なくある。

『やりようだぜ!発達障害』が現在の考えだ!

目に見える改善を母子共に体験出来て良かった。
これからも年代に応じた問題が出てくるだろう。

しかし、苦手があったら、観察、訓練→改善の経験があったら、やる前に逃げる子にはならんだろう。

頑張れ自分のこれからの為に!


ちなみに、旦那はほぼノータッチだけど、母的に不満は一切ないので、仲良しです。

たまに会うとお互い時間が許せば、数時間話し込めます。

私もきっと、愛着の面が鈍感なんでしょうw