『禁止』は禁止する事 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

その時、達せられると心置きなく忘れれる事も、禁止されてしまったばっかりに、心に引っかかってしまう事がある。

小さい時に化粧をしたかったが、親に強く禁止されてしまったゲイ君も。

多感な時期に男女交際禁止されて、夜の商売走った友人も。

普通の子供が食べるお菓子を禁止され、体にいいオーガニックなお菓子で育ったが、大人になってから、添加物たっぷりのお菓子やめられないと言ってた人もいる。


元の脳の性質のせいか。
本人の思い込みか。

しかし、誰しも少しは思い当たるところがあるのじゃないだろうか。


禁止事項って、よりその物事を心に浮き彫りに刻み込んでしまうものだと思う。


もちろん、禁止された事すら忘れる事もあるかもしれないし、
ダメっぽい雰囲気ってだけでも、印象的に残る事もあるだろう。

どのタイミングで心に残り、どのタイミングで思い出すか。

その人の感受性で変わるかもしれない。


『他人に禁止する事』を禁止するのが、私の中の決め事でもある。


しかしながら、子育てしてると、子供に辞めさせたい事が多数ある。

ベストは、『自分が選んだ』と洗脳させる事w

あと、『他の事に楽しくて、その考えを忘れてた』ってのもいいね。

出来ない時は、「今はやめておいて、~からやろうか」
に持っていく。


初めに「禁止しようか」考えたのは、

保育園年中後半にソウタ(5歳)に
「スカートを履きたい」と言われた時だ。

もともと「ピンクが好き☆かわいいから‼︎」と言っていた1歳後半から、乙女っぽいものがずっと好きだった。

母は、シンプルボーイッシュなので、ピンクなんか家にないし、職業ヘアメイクだが、自分をメイクする事は、ほとんどない。

しかし、ソウタは保育園のピンクでキラキラの女の子が羨ましいようだ。


『一度言ってみただけかな』と思ってましたが、
年長になった春にもまた「スカート履きたい」。

保育士やっていた祖母は、
「性の意識の分化前に、異性の格好をさせるのは、親のエゴだし、いじめられて本人も傷つく。『男の子は、スカートはかないのだよ』と教えるべきだ」
と、言われた。

確かに性の意識は多分未分化。

母「ソウタ。日本では、男の子はスカートを履かない文化なんだよ。スコットランド辺りだと、民族衣装でスカートを履く国もある。しかし、君の住んでる日本では、男の子がスカートを履くと『女の子みたいで気持ち悪い』って、言われる事が多いよ。皆んなに悪口を言われるかもしれないけど、それでもいいと思うならいいよ。一つ買ってやろう」

しばし考えたソウタは、
「スカートはいらないから、キラキラのピンが欲しい」

その後、美容メーカーのイベントで、しばしかまえなかった時期があり、罪滅ぼしにと、
母「久しぶりの休みだけど、何したい?」

ソウタ「お母さんと同じ爪(ネイルアート)やりたい‼︎」

イベント限定ネイルだったので、最終日のイベントへ。

母のやっていたネイルをやってもらい、美容カウンターで、フルメイクをねだられ。

フルメイクの息子とノーメイクの母が、竹下通りでキラキラのピンを買うと言う、混沌とした休日。

服も買いに行くと、やはりワンピースの前でちょいちょいそれを触ってる。

後日、やはり「スカートが欲しい。家で履くのはいいか?」と聞かれたので、

西友で500円でならいいかな。っと思い。
友人達と登山行く時に西友の最寄り駅に行くので、「登山終わったら、買いに行こうか⁈」と提案。

ソウタ「やった~‼︎やったぜ~‼︎‼︎」

せっかくこっそり言ったのに、自分から友人の女の子に

ソウタ「俺、今日、お母さんにスカート買ってもらえるさ~‼︎いいでしょ~☆☆」

暴露したもので、結局、女の子の友人も一緒に西友へ。
鏡見ながら、友人(女子)と2人で選び抜いて初スカートを購入!

その後、同じマンションのお兄さん、お姉さんと遊ぶ時に着用。

皆んなビックリするが、もう小学生高学年なので、逆にウケがいいw

お姉さんから、スカートのお下がりまでもらってしまった。

数ヶ月後、「保育園にも履いていきたい」

母「保育園は、マンションのお兄さん達と違って、気持ち悪がられるけどいいのかい?」

ソウタ「土曜日ならいい!」(土曜日は人数が少ない)

一応事前に担当保育士に聞くと、若いノリのいい先生で
「いいんじゃないっすか?ソウタ君カワイイし!」
って、軽いノリで了承。

履いて行ったら、
ソウタ「皆んな、『キモい~』って、逃げてったから、鬼ごっこで初めて勝った!」
と、喜んでいた。

本人がいいなら、しょうがない。

その後、髪を伸ばしたり、縛ったり。

しかし、スカートは保育園で3~4回履いて行って、終わり。

その後女子っぽい行動は、
小1の時、1度だけ髪を縛って行ったくらい。

小1の夏には、男尊女卑になり、「女なんて、キモい‼︎」と言ってたのに、

スカートの処分については「…また履くかもしれないから、しまっておいて」と、御蔵入りになりました。

小2後半から、短髪にし、男に見える様に自分で努力してます。

元の素質が女装癖なら、しょうがないが、
『母の禁止』のせいで屈折したとは、言われたくない。

どうせ変態に転ぶなら、根明な変態になれ。



キャラクターのアニメ、グッツも推奨したくない。

どうせ見るなら、物を買わせる為の実のないアニメより、自分の成長によって見方が変わる様な良質なアニメを見せたい。

数年で飽きるキャラクターグッツより、自分の成長と共に、遊び方も成長出来る良質のおもちゃを与えたい。

なので、そんなアニメは、自分でつける分なら、文句は言いません。

しかし、私は、その時間を教えたり、敢えてそのアニメはつけません。

うちは基本的にテレビが消えてるので、時間になっても気づかずに遊んでる事が多いです。

自分で、曜日と時間の管理が出来たら、ADHD脱却だろうしねw


キャラクターグッツは、忍耐を必要とする物以外では買いません。

ジグソーパズル、プラモデルは、忍耐強く取り組む為に、キャラクターへの情熱を利用します。

お弁当とか、何かを取り組ませる為のシール(出来たねシール)には、率先して使います。


お菓子やアイスも普段家には置いておかず、
旅行や登山の楽しみに。
身体のミニ訓練の時の褒美に使います。

我が家で『アイスチャレンジ』と呼ばれる物で、
単調で退屈な訓練や、やる気が向かないと成長が望めない記憶力の訓練なんかの釣りに使います。


毎日ではなく、普段の訓練にプラスアルファで使います。

『脳みその慣れ』が、訓練には、一番天敵です。

軽い混乱と動揺の中、ギリギリでクリア出来た‼︎

って、状況を新鮮に提供出来れば、脳みその発達をより効率よく操作出来るはずです。

なので、基本主導権は母です。

もちろん、『手を抜いてるな』と思ったり、文句言うなら、断固あげません。
「次回頑張りな」の一点張りです。


DSについては、
母「今は君の体や脳。視覚や聴覚などの感覚器官が大人になる為に成長してる時期だ。

この時期に自分で遊びを考えたり、手先足先を作って遊ぶ事は、仕事でも、この先の君の人生にも大事な糧になる。

この時期に座り込んでボタン操作だけの遊びをしてしまうと、大人になってから、違う事しようと思っても、もう成長しきった君の脳や感覚器官を使う事は、今よりずっと大変になるのだよ。

しかし、ゲームにも楽しいのもあるから、感覚器官が育った高校生からやるならいいと思うよ。

高校生になったら、自分でバイトして稼いで買いな」


きっと、高校生まで遊びと運動の充実が図れたら、ゲームに物足りなさを感じるだろう。

ちなみに、ゲーム否定派じゃないです。

ゲームでも頭を使う、戦略ゲームとか、脱出ゲームとか、好きです。

頭使えるゲームは、小1からiPadに入れて自由に使ってますが、2、3日ハマってることもありますが、
長期で見ると別な遊び8割。ゲーム2割。

悪くない配分です。

何を使っても『小慣れた時間潰し』になったらダメで、
『新鮮に集中して脳を使う』為のいいバリエーションになるなら良しです。