策士になれ! | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

恩義は返すものじゃなく、繋げるものだ。(『キングダム』より)

今見せてる『コードギアス』で、表面に出してない裏の気持ちや、目的の為に気持ちをコントロールする事など確認してますが、

次は『キングダム』を見せよう。
主人公が猪突猛進っぷりが、ソウタそのままw

今年の春から『三国志』の漫画を解説付き音読しているが、身分制とか、兵隊の形態とか、その時代の常識がわかり難いので、いい教材にもなる。

始めのクーデターは酷い出来だけど、1歩兵から、将軍を目指すってのは、面白い。

まだ稚拙なソウタでもわかりやすいアニメ。
大人が見ると突っ込みどころが多いが、各所にいい主題は散らばっている。


歴史ネタも中国、日本、西洋共にどれかに1回ハマれば、あとは、どこの歴史も比べて面白さがわかるはず。



さて、本題。

こだわり強いソウタは、「自分がこうしたい!」と思うと一直線。

『素晴らしい考えを思いついた‼︎』
と、弟のものも奪いとり、夢中になる。

相手から「かして!」と言われると、急にその物が惜しくなり、のらりくらりと貸せない理由をつけていく。

もちろん、子供なので、多少はあるでしょう。

問題になるのは、年齢と度合い。環境により抑えられるかでしょう。

友人は、他人なので、あまりわがまますると関係が築けないので、遠慮する。

相手が小さい子だと、多少理不尽でも許せる。

兄弟間ならわがまましてもいいと判断されるので、多少長い目で見てもいいでしょう。


内外区別がついていて、自分の衝動を抑えたり解放したり出来るとベストですね。

抑えすぎも注意ですが、ソウタは、大解放。

内外問わず、大解放。

赤ちゃんだろうと、『俺のものだとの説明』を優しくしますw

それでも今日まで、感覚器の未統合からくる不安感や、今までの一部不遇だった友人関係の不満足からの防衛反応だろうか。

と、出来るだけ受容して来たつもりだが、
最近、鼻に付く。

だって身体だいぶ動くようになったじゃん!
不遇だったのだって、いつまで引く気だ!
道徳を傘に着て、自分の正当性を主張するが、器が小さいだけじゃん!
発想する脳みそを是非こっちに活用して欲しい!

そして、今までの未学習の多さ(身体も生活能力も)。

この先、ソウタ任せで本当に変わるきっかけがあるのか。

『人といたい』って渇望の元では、伸び率を期待出来るが、
「1人でいい!」って言ってるし。 

しかし、成功体験を実感出来れば、きっと「一人がいい」も「一人も悪くないが、皆といると楽しい」になるといい。

今すぐ出来なくても、大人の言うことを前向きに捉えられるうちに種を撒いとかなきゃいけないのではないか?

自分参照。小学生5、6年以降、親の意見は重くない。


私が介入出来るのは兄弟間だけ。


外食中に「足が当たった」「当たってない」でケンカし始め、2人で使ってた膝掛けの取り合いになる兄弟に静かに母キレる。

ちなみに膝掛けは、次男が『寒い』と借りたもので、一緒に使ってるうちに、2/3をソウタが取っていた。

母「これが最後の外食だと思え」

ソウタ「なんで⁇だって、弟が~」

「なんで⁇」攻撃全て無視して、家で話す。

母「運動会と一緒。外食の目的は、『皆で楽しい時間を過ごす』だよ。(母が家事サボりたいだけじゃないw)

それをする為に『足がぶつかったかどうか?』『わざとかどうか?』は、必要かい⁇

どうでもいいと思う。

それを謝らせる事で君の満足感以外に『皆の楽しみ』に必要?

逆に『足が当たったから、謝れ!』と言ってる事で、折角楽しい雰囲気が台無しで、母は嫌な気持ちになった、『もう外食行きたくない』って思ったよ。

『足が当たったから、謝って欲しい』と『外食に行きたい』とどっちが大事⁇

外食をする時にいちいちケンカするなら、母は、外食連れて行かない。

1回や2回足が当たったのがなんだ。放っておけ。
目先に惑わされて、目的を見失うな。

ケンカしそうになったり、思ったようにいかない時は、相手に変わる事を求めちゃダメだ。

相手や環境は変わらないけど、自分の捉え方や言い方、行動は変えられる。

自分を変える事で、周りの受け取り方が変わって、状況も変わるはず、上手くいかない時は、自分を変えろ!
わかったか‼︎」



で、次の日も、仕事疲れて外食w

今度は店内の絵本を持ってきたが、次男がお願いしても読んでやらない。

泣き出す次男を知らんぷり。

母に軽く諌められて、読み始めたが途中から

次男「はじめからがいいよ~(泣)」

母「『はじめから読んで』って言ってるよ~」

ソウタ「え?なんで⁇僕はもう読んだからヤダ」

説明してもこの調子なので、
母 キレる。
絵本取り上げ置いてくる。

母「外食の目的は何だった⁇
『皆で楽しい時間を過ごす事』だね。

ソウタは『皆が楽しめる時間』じゃなくて、『僕が楽しい時間』だけだね。

それだったら、明日は友達と遊びに行く約束してるけど、君は一人で家にいて。

自分だけがいい人は、皆と行かなくていい。
母は、そんな奴連れて行きたくない」

ソウタ「だって…(あれこれ言いくるめられて)ごめんなさい~」

母「『皆が楽しく過ごす』為に上手くいかない時は『自分の行動を変える』は、昨日も話したよね。

弟は君に何度もお願いして、泣いていたんだよ。
上手くいってない状況だよね。

だけど、ソウタは自分の行動を変えようとしないで無視し続けたよね。

その場だけ謝って逃れても、何も変わらないよね。

昨日も言ったことをまたやるなら、明日も出来ないから、明日は連れていけない」

と、まぁ、出来る限り印象に残る出来事にする。

打たれ強さは、『忘れる』機能が強いところから来てる。

忘れるので、学習出来ない。

出来るだけ鮮明に心に響くように。
恐怖じゃなく、考える機能を働かせるように、説教を受けさせる。

中身はともかくとりあえず聞いて
「ごめんね。もうしない」と言えば終わりだと、本当に心に残らない。

いつもの小言はそれでいいが、根底に植えつけたいものは、それなりに手間と時間をかける。

ソウタとどうすれば良かったかのバリエーションを出しつつも、なかなか許さない。

許されると聞いてないことが多い。

「ソウタは、『皆に楽しませてもらう』じゃなくて、『僕も皆が楽しい為に出来る事をする』じゃないと皆で楽しくは出来ない。

君は小さい時、お母さんにたくさん本を読んでもらったよ。

上手に出来なくても、多少理不尽でも許してもらったよ。

君がしてもらった恩は、お母さんに返さなくていい。

君がしてもらった事は、君より小さく、君より上手く出来ない人に同じように優しく、自分の出来る事は精一杯してやって欲しい」


その次の日も、小競り合い。
こうなったら、覚えるまで徹底的に数日やってやる!

押し問答の永遠ループに終止符を!

この日はお風呂で小競り合いだったので、さっさと追い出し、
原因となったおもちゃをまとめてゴミ箱に突っ込み、
「なんで?なんで?(俺は悪くないのに)」と言うソウタも弟もまとめて何もない寝室に放りこむ。

母「数日前から言ってるが、自分で考えて、状況を変えてみろ」

洗濯物を片付けて、落ち着いた頃に部屋に行く。

ソウタ「僕が諦めれば良かった…」

母「違うよ。自分の望みは捨てちゃダメだ。しかし、先延ばしにする事は出来るよね。

『先に使っていいけど、少し使ったら貸してね』
『今日は譲って、また今度使おう』

君が楽しく別な物で遊んでたら、相手もそれに執着しなくなると思うよ。

『自分の目的を皆円満で達成する為にどういう戦略がいいか』考える事が大事で、自分の望みを捨てるのは簡単だが、ちゃんと頭使って、両者得になるように考えろ!

それが絶対、将来役立つ脳みその使い方だ!」



さすがに数日に渡って注意を受けたからか、
次の日は、掃除の時に、小競り合いがあっても、

次男が泣いて「お母さん~」って呼び出すと、慌てて、機嫌を取り持って、上手く誘導するように試行錯誤してたので、母は、庭で畑をしながら、聞こえないふりをしてました。


意識すれば出来るじゃん☆

いい策士になれ!