発達障害児の体 筋緊張について | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

小2の秋に作業療法士さんに言われた『筋緊張が弱い』って話についてようやくこの間よく聞けたので、覚書。

「筋緊張が弱いので、姿勢を維持するのにとても疲れると思われる」

この時は、他にも目から鱗な事がたくさん知ったので、『筋力が足りないって事だな』くらいで流していたが、

『筋力』と『筋緊張』は違った。

筋緊張が弱いってのは、筋肉が柔らかい状態だそうだ。

筋緊張がMaxな事例がボディビルダー。

同じくたくさん筋肉があるけど、筋緊張が緩いのが、お相撲さん。
普段だら~んとしてるけど、使う時だけ締まる。


緩いと何が問題か。

①姿勢の維持に他の人より体力が必要。
姿勢維持に必要な筋緊張を10とすると
(通常)6から10にあげるより、(緩め)4から10にあげる方が疲れるね。

②普段から、筋緊張を上げてなきゃいけないので、癖になって、抜き方がわからなくなる。
無自覚でリラックス出来てない。

③いつも筋緊張を精一杯使ってるから動きにのノビが無くなる。可動域が狭まる。
(通常)6から10に上げるとノビがあるが、
(入れっぱなし)9から10上げるとノビシロが少ない。

④その他
筋緊張のコントロールが苦手だと、肩こり、腰痛、などに関わってくる。
鬱病にも筋緊張のコントロールを覚える治療法もある。(筋弛緩法)



ソウタの心あたりのある事例。
◯疲れやすい。

◯年長の時、鉛筆の筆圧など、かなり弱かったのを強く言って、強く書かせる殴り書き訓練をしていたが、首も、右利きなのに左手もガチガチに固まっていた。

◯肩、首、肘、手首、足首の可動域がとても狭かった。リハビリのように動かし続けて、今は大分ましになってる。

◯階段昇降がリズミカルに出来ない。
パンチ、キックなど体のパーツを外に出す事にノビが無い。
トランポリンが飛びなかった。
ブランコを漕ぐのを習得するのが大変だった。
後転のように、座った姿勢から勢いをつけるのが難しかった。

◯片側に荷物を持つと、逆の手側の力を抜きにくい。

◯力を抜かせて母がソウタの体を動かすと、すぐ力が入って、自分で動かしてしまう状態になる。(無自覚)

体まで能動的ww
いや、体の受動性が整うと、もしかしたら、ソーシャルスキルの『受け入れ』ってのも出来るかもしれない。

筋緊張のベースは、生まれつき個人差があるそうだ。


筋緊張のベースを上げるのは数年単位でかかるらしい。

太極拳など、スローモーションな動きがいいそうだ。

試す①スローモーション四股踏みを日常的にやらせる。


しかし、考えようによっては、筋緊張のコントロールが出来れば、ノビシロの多いいい筋肉かも。

座り、立ちに必要な腰回だけベースの筋緊張が上げればいいと、思う。


試す②力の抜き方、抜けてる状態をわからせる。

まずは、寝てる状態(仰向けとうつ伏せ両方)で腕や肩を細かく揺する。力が入ってたり、自分もその動きに合わせて動き出しちゃうので、抜けたタイミングで「抜けてるよ」「力入ってるよ」と実況中継して自覚を促す。

出来るようになれば、立ってる状態、座ってる状態、逆側に何かを持たせている状態で、パーツ毎に脱力を促す。

試す③パーツ毎に力を7~8割入れさせてから脱力させる。

ON OFFをコントロールさせる。


色々調べると不思議だった事が、必然になって、繋がってくる。

人体って面白いね~☆