再編集版
夏休みすぐに小児科から診断名をもらって、学期明けに支援会議で各所に報告。
ADHDだという事。
座ってるだけでも疲れやすく、聴覚に過敏があるかもしれないので、自己申告通りに休ませて欲しい事。
投薬は今は必要ないと判断した事。
すると、
先生「校外学習の時だけ薬飲んでる子もいますが、どうですか?事故とか心配じゃないですか…?」
そんな、1回だけ飲めば効くなんて薬があるのか⁇
母「まぁ、でも先生の近くにいれば大丈夫だと思うのですが…」
先生「実は、他の子もいて、両手がふさがる状況でして、ソウタ君には補助なしで過ごして欲しいのです」
そうか。
まぁ、他の子の重要度はわからんから、しょうがないな。
と、再度、投薬の話を聞くのに小児科を予約。
2ヶ月後の予約が取れる。
小児科で1日だけで効く投薬について聞きたいと、言うと
医者「なんの為に使うの?」
母「『校外学習の時に危ないから飲ませたらどうか』と担任に言われたので、説明だけでも聞こうかと…」
医者「それを注意するのが先生の仕事でしょ!先生を楽させる為に出す薬は無いわ」
母「投薬するかどうかは、話を聞いてから判断するので、飲ませなきゃいけない訳じゃないです」
さて、投薬するとどうなるか。
脳みその話です。
脳には、脳神経細胞(ニューロン)がたくさんあって、隣のニューロンと触手(シナプス)を繋ぐように結びついて回路を作っていく。
繋ぐと言っても、くっつくわけじゃなく、とても近い距離で脳内ホルモンを出して、もう一方がそれを受け取ることで情報伝達が成立する。
ホルモンを出した方は、放出したホルモンを再取り込みする機関も持っている。
よく使う回路は、シナプスも増えてホルモン伝達がスムーズですが、
使わない回路は、伝達しにくかったり、消失してしまったりする。
発達障害は、
出す方の出が悪いのか。
受け取り側が受け取りにくいのか。
再取り込みが活発なのか。
とにかく、隣にホルモンを渡し辛い状態です。
ADHD薬は、再取り込みに栓をする事でシナプス同士の間にホルモンの量を増やして(出しっ放し)にして、伝達をしやすくします。
ここで関わるホルモンは、
ドーパミン
覚醒と快楽のホルモン。
実行機能(段取り)と報酬系機能(待つ事)に関与。
ノルアドレナリン
注意と衝動性に関与。
ADHD薬は2つ。
主治医で違うかもしれないが、主成分は同じとみられる。
コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩 主成分)
覚醒と集中の薬。
飲んだら1~2時間で聞き始め、12時間効く。
依存性があるので、土日、長期休暇には休む。
副作用は、食欲不振、吐き気、腹痛、成長抑制、睡眠障害、頭痛、チック、発熱、悪心など。
重度のものは、狭心症、脳卒中など。
ストラテラ(アトモキセチン 主成分)
段取りと手際よくなる薬。
1ヶ月かけて量を少しずつ増やし飲み続ける。
緩やかに効果があるので気づかないことも。
副作用は、食欲不振、睡眠障害、成長抑制、頭痛、吐き気、腹痛など。
重度のものは、アナフィラキシー、肝機能障害など。
医者によって、投薬派とアンチ投薬派があり、
うちのかかった先生は、余り投薬したくない派だったからか、使用感を教えてくれた。
高学年の子(コンサータ、ストラテラ同時服用)の使用感を聞くと、
「何かに操られるようになる」
計算とかはやりやすいが、文章題はやりにくい。
ロールプレイングゲームは向かないらしい。
きっと、テトリスは合いそうだね。
臨機応変より単純作業。
自分で考え出すより、言われた作業をこなすのが得意になるのでしょう。
投薬したくない派の先生に投薬を勧める状況を聞くと、
家庭、学校、友人との関係が、日常的に酷く悪く、子供の情緒に深く影響するだろう時。
学業に著しい悪化が見られ、対応が不可能な時。
だそうです。
なので、
「先生が楽するの為に薬出すなんて‼︎」
だったのですね。
薬を飲むと味が変わって感じられるそうです。
ソウタは食べるの大好きなので、
この美味しい顔が無くなるのは、耐え難い。。
団体行動嫌いを自称し、遠足の楽しみが弁当のみなので、それを奪っちゃダメだろ~w
ソウタは、動けないタイプのADHDです。
動けるタイプのADHDは、動けすぎる身体故に自分や他者を怪我させてしまう事があり、まだ自分でそれをコントロール出来ない時期には投薬も必要だと思います。
投薬は子供の為にやってあげられるといいですね。
そりゃあ、学校で授業大半受けてないのは知ってるので、家庭学習がメインです。
4歳下の子に理屈押し付けて、自分は理不尽に振る舞うことも多々あり、介入する事も多いです。
日常的に多々注意して怒る事はありますが、私にない発想を尊敬する面もあります。
今は、この特性を楽しめる所もありますが、
もしそれでも、今後事態が悪化して、ADHDの特性を受け入れがたい環境になってしまったら、、
ペアレンツトレーニングを受け、親自身が最大限変われる努力をして、学校との受け入れ態勢を考えうる限り試して、それでも日常的に酷く子供を受け入れがたい事態なら、一時的に投薬に踏み切るかもしれない。
その時、必ず回路の開通訓練(療育)とセットで行いたいです。