SNSはなぜ心を荒ませる？

のぶです。

さっきまで２時間ほど、新しい仕事のオリエンテーションをSkypeで受けていました。

向こうがとても素敵な御姉様だったから、では決してありませんが

顔が見えて声が聞こえていればなんの不都合もありません。

むしろ人が苦手な私にはこっちの方が構えすに、聞きたいことも聞けて都合がいいです。

相手が美女ならなおのこと。

雇用契約もオンライン、

ラクになったものです。

ブログもそうですが、SNSだけのグループがすぐに荒れてしまうのはなぜなのか？

顔が見えてない、正体が割れてないのを奇貨として好き放題、そんな卑劣な確信犯がいるから、もありますが

そんな根っからのクズはむしろ少数派だと思います。

衝動性がコントロール不能になっている、特に服薬や離脱の影響として顕著な症状ですが、

それも多分一因でしょうが

一番大きい要因は書き言葉そのものの限界にある様です。

これに関連して、受験教材に興味深い評論がありました。

言葉はコミュニケーションの手段としてはもともと不完全

とくに文字・書き言葉は欠陥品です。

ミーティングでも話しましたが、今日の世界でも文字を持たない言語の方が圧倒的に多い。

書き言葉は情報を記録し、保存し、推敲し、伝達し、標準化し、共有し

そんな作業には向いていますが

感情をともなう人同士のコミュニケーション、理解したり共感したりのツールとしては極めて不完全なもので、

元々向いていません。

言葉には記述と評価、おおまかに二つの機能がありますが、この二つは完全には分けられません。

「あの人は身長が160センチだ」

こんな完全に客観的な記述であっても、誰がどんなTPOで話したか、で必ず何らかの価値判断を伴っています。

(チビだから私とは釣り合わないとか。)

言った方にそのつもりは無くても、言われた方がジャッジされた、と感じてしまう余地を排除することができません。

これが言葉の限界。

どんなに客観的な記述を心がけても、必ず語り手書き手の「評価」を

つまり裁きを

その人のの価値判断、ひいては価値観を随伴してしまうし、そう感じさせてしまう。

ジャッジされた、偉そうだ

等々

仮に書き手が客観的に記述していても、受け手が勝手に「裁かれた」と感じてしまうことを排除できません。

だからすぐに傷ついたのなんの、になってしまう。

そこをコミュニケーション上、補ってくれるのが

言語の身体性と呼ばれる要素です。

抑揚、テンポ、リズム、アクセント、表情、身振り、繰り返し

これは話し言葉のもので、

書き言葉が欠いているものです。

ストレートなキツい表現になりやすいし、悪意に解釈されやすい。

集団の中での書き言葉だけでは裁き、裁き返し、

非難の応酬になるのはむしろ必然なんです。

だから何らか具体的な目的をしっかり共有したものでない、ただ繋がっているだけの書き言葉オンリーのグループ(グループラインなど)は

ほぼ例外なく荒れてしまいまい、人心をすさませてしまいます。

顔を見て、言葉をかわす。　これならば誤解に基づく軋轢、確執が生まれるリスクは、書き言葉だけの世界より圧倒的に低くなります。

さらに「共通の問題」を抱え、共感で繋がれている仲間の間ではなおのこと。

やはりこれが人のコミュニケーションの基本だと思います。

その意味で補完的ではあるのですが、ZOOMもSKYPEも捨てたものではありません。

*次回MDAA昼のZOOMミーティングの予定(原則毎週木曜日開催です)

◇日時

　11月19日(木) 1300-1430

◇ミーティングID/ PC:

  ID : 623 067 2924

  PC: 8sxhBn 　

◇テーマ

・自分を徹底的に賛美してみる

オープンミーティングです、どなたでも参加できます。

MDAAは処方向精神薬で依存、離脱症状、副作用や後遺症、減断薬に伴う悩みなどの問題を抱える当事者、家族、関係者が集まる自助グループです。

・ニックネームでの参加を推奨しています、どこまで自分のプライバシーを明かすかは自分で決められます。

・守ってもらうこと:
①自助ミーティングは言いっ放し・聞きっ放しが基本です。

自分が経験したこと以上の医学的な助言はお控え願います。

各人の経験と力と希望を分かち合う場です。　

議論や討論をしたり、対外的な意見を纏めたりする場所ではありません。

人や人の意見を否定したり、裁いたりすることはお控え下さい。

②ミーティングは秘密会です。ミーティング会場で聞いた話は絶対に外に持ち出さないで下さい。

途中参加、退出も自由です。
初めての参加でもお気軽に。