うつ病、パニック障害、不眠で7年間ベンゾを飲んで、離脱して4年過ぎました。
映画「JOKER」の続き。
「自分が存在しているのかずっと解らなかった」
あまり感動できなかった中で印象に残ったセリフです。
そうですね
私も自分の存在感と言うのが希薄でした。
自分だけが存在していないかの様な浮いているかの不安定な、漠然とした感覚
淋しいというか、空虚というか。
ひどく不安でした。
だから証明を求め続けてきたんだと思います、
自分が生きて存在していることの
存在していてもいいということの
あるときは評価や賞賛だったり肩書きだったり
時には刺激
スリルや刹那的な快楽、酔いだったり
自分を破滅させるかもしれない刺激の中でしか「存在」を実感できなくなっていました。
数学は得意で特に証明問題は好きでした。
物事は
白か黒か、善か悪か、真が偽
正しいか正しくないか
この二つしかなくて
どんな命題も必ずどちらかで、
人はそれを証明することができる。
今は間違っていて
そのうち必ず間違いであることが証明され
今は疎外されている自分が
正しいことも証明される
そんな妄想を実現できるのが、無矛盾性を本質とする唯一の純粋論理の世界、数学でした。
その数学の世界ですら
無矛盾性は証明できない
真偽が永遠に判定できない命題が存在する
人は真理に辿り着けない、
人智は万能ではないという事実を証明してしまったのがゲーテルですが(不確定性原理)、これを知ったときは少なからずショックでした。
自分が存在することの
存在していいことの証明
それを自分の外に求め続けることに疲れ果てつつあった頃でもありました。
証明が目的だから達成したものや手に入れたものには興味無いんですね
法律に興味があったから法学部に入ったワケじゃない
人に見せびらかすのが目的で綺麗な娘と付き合う
だからすぐ飽きるしつまらなくなる
常に足りないんです
どこまでいっても「もっともっと」
渇望、です。
安心できないんです、四六時中
失うかも知れない恐怖で
ボーッとすることも許されない
そりゃ眠れなくもなるし
心も病んでしまうよな、と思います。
ベンゾジアゼピンから離脱して4年
ボーッとしてることが多くなりました。
気がつけば何も考えず、昼間から居眠りすらします。
電車の中で
湯船の中で
下手すりゃ仕事中も。
代走で初心者の卓に入ると2分で落ちてしまいます。
昨日はミーティングの司会中に起こされ、
言い訳がましくこの話をしました。
飲んでいる間はズーッとボーッとさせられていて、気がつけば随分と歳を取ってしまったんですが
酒もベンゾも使わず昼間からボーッとできる
いちいち人に反応することもなく
何の不安も感じず
自動思考からも解放されて
眠る事すらできる
これが一番の回復なんだと思います。
会場近くの昔ながらの定食屋さん
こういうお店本当に少なくなりました。
鯖味噌とショウガ焼きが絶品ですが、サバはすぐ無くなってしまいます。
【10月のMDAA開催予定】
MCAfe静岡
*静岡駅前のカラオケボックスです
10月20日(日)15:00~16:30
MDAA東京(東戸塚)
会場: 東戸塚地域ケアプラザ
MDAA大阪
会場:高槻マリア・インマクラダ幼稚園
大阪府高槻市野見町2-15
土曜日は休園日にあたりますので教会の入口から入ってください