のぶです。
うつとパニック障害と不眠で7年飲んだベンゾジアゼピン
離脱して4年になります。
交差依存性のあるベンゾジアゼピンとアルコール、どちらも止めるのには大変な苦労をするし、
一度依存になってしまうと離脱に成功するケースは10%に満たないとされています。
そしてあんなに苦しんで、長い長い時間かかって止めても、1年もしないうちに再飲酒、あるいは再服薬してしまう人が驚くほど多い。
再飲酒とベンゾ再服薬
ハードルが低いのはどっち?
…一長一短(?)ですね。
お酒はやっぱり飲むと苦しいです。
二日酔いにはなるし、
下痢するしイヤな汗かくし
お金もかかります。
何よりスリップは
「死に直結」する
わかってるから心理的歯止めは強い
でもコンビニで簡単に手に入る。
ベンゾと違って美味いし、飲む環境、雰囲気とセットの誘惑もあるし
…飲むと愉しそう。
結構止めてたから、ソロソロ大丈夫かも? の妄想もでがち。
他方ベンゾ。
特に愉しい妄想にはつながりません。
離脱できて精神科と縁が切れてて、在庫も処分していれば、お酒ほどは簡単に手に入らない。
美味しくもないんですが(サイレースの色と甘味はそれなりに魅惑的でしたけど)
再服薬ってハードル高そうに思えるんですが
え、なんで? というほど
ちょっとした不眠や不安とかでアッサリ再服薬してしまう。
なぜか結構な在庫を貯め込んでたりとか、
他のクスリにシフトしてしまっていて精神科と縁が切れてなかったりとか
やはりどこかに甘さというか、
怖さが出るんじゃないかな、と思います。
まず、
離脱した直後は飲み始めの頃より状態が悪いのが普通です。(万一飲んで良くなったとしたら、ベンゾはノーベル賞ものの素晴らしいクスリです)
不眠も
パニックも
不安も
うつも
飲み始める前よりずっと悪くなっているハズで、それがベンゾの正体です。
そして飲んでいないことの苦痛に対して、飲んでもいい「言い訳」が多すぎます。
・お酒みたいに死ぬワケじゃない
・何だかんだで「医者が処方するクスリ」
そして謎の切り札は
・「これは離脱症状だから」
仮にも離脱まで漸減してきた段階で、離脱症状だから飲んだ方がいいなんて病理学的な理屈はどこにも有りません。
所詮は対症薬に過ぎないんだから。
最初に不眠なり不安なりの「症状」を抑えるために飲んだのと、動機も行動も何も変わってません。
症状の「呼び名」を変えただけです
「離脱症状だから」O.K
そんな非論理的な迷信が蔓延していることも、再服薬のハードルを下げてしまっている一因だと思います。
かと言って、
ベンゾじゃ無きゃいいだろ、って
お酒飲んじゃうのも同じなんですけども…
どっちも気合と根性だけでは止められませんが
止め切るには
止め続けるためには
気合と根性が求められる局面だってあります。
クスリや酒無しで乗り越えて初めて
飲まないでも大丈夫という自信が身につくのですから。