向精神薬というもの | クスリに頼らない自遊人

クスリに頼らない自遊人

東大法卒のアル中です。ベンゾジアゼピンを断薬して6年が過ぎました。東大野球部応援とグルメ情報、映画レヴューとメンヘラネタが中心です。
コメントには塩対応なので悪しからず御了承下さい。

長く飲んで安全な向精神薬なんか無いと思っている。

被害の広さではベンゾなんだろう。
確かにベンゾジアゼピンのヤバさは半端ないと思う。
認知症リスクだけとってもある調査結果では服薬91-180日で1.32倍、180日超で1.84倍と長く飲むほど飛躍的に高くなる。
にもかかわらず依存性が強く減断薬には厳しい離脱症状が伴う事が多い。
飲み続けることが危険だと解りきっている薬、だから止めたいのに止められず何時までも服薬を強いられるのは大変な苦痛であり、仮に具体的な健康被害が出ていなくてもそれだけで十分重大な「薬害」で、その被害者は日本に百万人レベルでいるだろう。

だけどヤバいのはベンゾだけじゃない。
私の場合はベンゾ以外は大した離脱症状も感じず止められ、ベンゾだけは離脱で苦労して止めるまで2年近く要したが、

経済的な被害はSSRIによる躁転・逸脱行動によるものがずっと大きくて

健康被害は体重の激増と高血圧、心臓肥大をもたらしたNaSSA(リフレックス) の方が大だった。 

アメリカで昔ベンゾの危険性が騒がれた結果どうなったか? といえば、アシュトンマニュアルにSSRI置換が推奨されている事も有ってかSSRI、特にパキシルの処方が急増し、銃犯罪や自殺の激増などの「パキシル禍」を招いたと言われている。

メジャーになるともっとややこしく、折角断薬に至っても反跳性の妄想や怪奇行動が怖くて再服薬に至ってしまう場合が多く、すごく止めにくい。
完全に止めきった、と言う人はベンゾなら別に珍しくもないが、メジャーでは本当に希で、なかなか「戻って来れない」のが何百もの服薬者を見ていると良くわかります。

ベンゾは上市から長く使われ薬理もシンプルだから依存と離脱のメカニズムも解りやすいし、離脱症状は離脱症状と割り切り易いと言えば言えるが、これがメジャーだと、ましてベンゾや他の薬物と多剤チャンポンだと訳が判らなくなってしまう。

依存性についても、ベンゾは簡単に止められたがSSRIやNaSSAで酷い離脱に苛まれ最後の一舐めがなかなか止められ無かった人や、止めた後も厳しい離脱で苦しむ人は周りに幾らでもいる。

どの薬が止めにくいのか、より害が大きいのか、も人それぞれなのだ。

「不眠」とか「不安」という、人にとって切実でクリティカルな課題の解消を薬に頼ってしまうと一筋縄では止められないというのは当然であって、自力で寝られるようになるとか、過剰な不安を抱えないようになるとか、自分が変わらない限りは薬が手放せ無いのが当たり前。
ましてその力は向精神薬で著しく損なわれてしまうし、減らし方(=飲み方である) や薬を変えて自動的に手に入ることは絶対にありえない、飲んでいる間は手に入らないのが理の当然。

「代替薬」を入れれば依存対象が増える結果にしかならない。依存が複雑になるだけで何も解決しないどころか両方止められなくなりかねない。

ハッキリしているのは
向精神薬に長く使って安全なモノは存在しないこと
どんな向精神薬でも長く飲むほど害が大きくなり、
止めにくくなると。

都合のいい例外は無いと考えています。


2月のMDAAミーティング開催予定です。


2月21日 鎌倉梅見イベント


2月22日(金) 12:00-15:00

M-Cafe静岡

JR静岡駅前のカラオケボックス

*参加希望者に個別にお知らせします。


2月23日(土)13:00~16:00

MDAA大阪

会場:高槻マリア・インマクラダ幼稚園 大阪府高槻市野見町2-15

土曜日は休園日にあたりますので教会の入口から入ってください


2月24日(日) 13:30-16:30

MDAA府中

府中市民活動センター プラッツ

6階会議室


2月24日 河津桜イベント


2月26日(火)13:30-15:00

MDAA田無  

会場:田無フレンドリー 

東京都西東京市田無町4-17-14


(3月)

3月10日(日)  13:30-16:30

MDAA伊豆(沼津)

沼津大手町会館 

 静岡県沼津市大手町3-5-16



【連絡先】
MDAA東京
 samrai2806899@gmail.com


MDAA田無・M茶房草加      

 mdaa.tanashi@gmail.com


MDAA府中・伊豆  

  recovery.fuchu@gmail.com

MCafe静岡

 mcafeshizuoka@gmail.com

MDAA川崎

 mdaa.kawasaki@gmail.com

MDAA大阪

 mdaa.oosaka.sora@gmail.com


【注意事項】

① MDAAは処方向精神薬の問題を抱える当事者や家族の回復を目指す自助グループです。減薬(服薬)方法を指導する場ではありません。

参加資格は設けていません、興味のある方はどなたでも参加頂けます。

② ミーティング参加に当たっては、会場費などの実費を賄うために、お一人200円以上の献金をお願いしています。

③ ニックネームでの参加を推奨しています。どこまで自分のプライバシーを明かすかは自分で決められます。

④ 参加者が安心して参加できる安全なミーティングを維持するため、ミーティング会場で聞いた話は決して外部に持ち出さないようお願いします。

⑤ MDAAはいかなる外部の問題にも意見を持つ事はなく、特定の団体や思想に支持も反対もしません。MDAAの名前が外部の論争で引き合いに出されることが無いようにご協力をお願いします。

⑥ミーティングにおいて司会者が話すことも、他の参加者が話すことも個人の意見であり、その会場を代表するものでもMDAAを代表するものでも有りません。各人の意見は全て個人の意見として尊重されます。

⑦ 個人情報の交換には十分に気をつけ下さい。参加者個人間でトラブルが発生しても、事務局は一切関与できませんことをご承知置き下さい。

⑧ミーティング終了後に懇親会(任意・自費参加) を行う会場があります、お気軽にご参加下さい。

*懇親会は禁酒です。