晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜 -172ページ目

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

京都の神社仏閣では、春夏秋冬それぞれの季節ごとに、普段非公開の仏像や襖絵などを期間限定で特別公開しています。この秋もいろいろな公開行事が行われている中で、大徳寺の特別公開が面白そうと思って、人が少なさそうな平日に観に行ってきました。

 

11月29日金曜日。地下鉄北大路駅からとことこ歩いて、大徳寺の境内に10時前に到着。ひと口に大徳寺といっても臨済宗大徳寺派の大本山なので、広い境内の中には法堂などの中央伽藍の他にも、22もの塔頭(たっちゅう)があります。

 

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まずは、今回の特別公開の目玉である塔頭の一つ「真珠庵」へ。拝観料¥2,000を払って中に入ります。

(¥2,000が高いかどうかは、ひとそれぞれ)

 

一休さんこと一休宗純和尚が開祖として建てられた真珠庵。方丈の壁画は長谷川等伯などの有名画家による作品が有名です。

 

400年以上前に描かれたので劣化が進み、修復作業に入ったのを機に襖絵が新調され、今回3年ぶりに一般公開されました。その襖絵がちょっと変わっているのです。

 

朝早い時間だったので、参拝者はまばら。20分おきにボランティアガイドさんが説明してくれるというので、付いていきました。

 

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最初の襖絵は

漫画家 北見けんいち作「楽園」

三面に渡って描かれているのは、与論島で島民と過ごした宴会の模様だそうです。

 

北見けんいちといえば、あの長寿漫画「釣りバカ日誌」の作者です。なので、絵の中には、その漫画の登場人物があちこちに。ハマちゃん、スーさん、佐々木室長、多湖取締役など見つけました。

 

なぜ彼が襖絵を依頼されたかというと、真珠庵の住職と懇意の間柄だそうです。襖絵にも、隠れキャラとして住職が4カ所描かれています。

 

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次の間は

アニメ監督 山賀博之作「かろうじて生きている」

あの「新世紀エヴァンゲリオン」の初期作を制作した会社の代表です。

 

どことなく、エヴァの世界観が感じられますね。

 

次の間に行く途中にあった東庭は、一休禅師に師事して侘び茶の祖になった村田珠光の作庭です。15個の石が7・5・3と配置されているので、「七五三の庭」と呼ばれています。

 

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その先の間の襖絵は、真珠庵で修行した僧侶でもあり日本画家でもある

濱地創宗作の「寒山拾得」

 

昔から、中国絵画やその流れを汲む日本画の題材として、いろいろな作家が描いているものです。

 

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渡り廊下の中庭には、村田珠光が愛したという手水鉢が置かれ、その奥には紫式部の産湯に使われた?といわれている井戸が残っています。

 

次の間の襖絵は

伊野孝行作「オトナの一休さん」

私は知らなかったのですが、NHK Eテレで放送されたアニメで、その絵を担当したイラストレーターだそうです。

 

カラオケ?でアニメのテーマソングを歌っている一休さんが描かれています。

 

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最後の襖絵は

上国料 勇作「Purus Terrae 浄土」

TVゲームの名作「ファイナルファンタッジー」シリーズのアートディレクターの作品です。

 

描かれているキャラクターにはそれぞれ元画像があり、実際にモデルがポーズをして描いたという記事がありました。

 

風神

 

雷神

 

観音菩薩

 

弁財天など

 

襖絵の他にも、初公開となる「源氏物語図屏風」や金森宗和好みの茶室「庭玉軒」などが公開されましたが、写真撮影禁止だったので、目に焼き付けるだけにしました、

 

最後に御朱印をいただきました。

 

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次に訪れたのは、隣接する「大仙院」。ここは通常公開されている塔頭です。

 

大仙院といえば「枯山水」の庭園が有名です。方丈の周りの枯山水は、開祖 大聖国師の作。

 

蓬莱山に見立てた岩から滝が流れ落ち

 

橋を潜って、方丈の南側にある白砂だけで作られた大海に至るという設計。

 

方丈の北には、分岐した流れが中海になっています。

 

御朱印はこんな感じ。

 

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次は、これも特別公開されていた塔頭「興臨院」。

 

ここも枯山水庭園が有名です。方丈庭園は中根金作が史料を元に復元したもの。シンプルながら味わいがありますね。

 

方丈の周りには、見事な紅葉がありました。

 

他の中庭も風情があります。

 

書院の文机に庭の紅葉が写っています。

 

こちらも御朱印をいただきました。

 

帰る時に唐門から見えた風景も綺麗だったので、パチリ。

 

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次も特別公開の塔頭「黄梅院」。ここは織田信長が父親信秀の追善のために建てた小庵が起源だそうです。

 

紅葉が綺麗な前庭を通って、拝観料を払って中に入ろうとすると、写真撮影は一切できませんと言われ、高い拝観料を取ってそれはないでしょう、と思いながら境内へ。

 

千利休が作ったと言われる直中庭(じきちゅうてい)を始めとする、綺麗な庭がいろいろありましたが、写真はありません。

 

御朱印をお願いすると、¥800でこんなものを渡されました。これが御朱印??という感じです。特別公開といいながら、高い拝観料や御朱印料を取るだけで、中身の無いのはどうかと思います。

 

今回もう一つ、織田信長の菩提寺「総見院」も公開されていましたが、予定があったのでここまでで大徳寺を後にしました。

 

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お腹も空いたので、参道にあるうどん屋さん「徳寿」で、徳寿うどんをいただき、温まります。

 

湯葉や「大」の字が入った木綿豆腐などがあって美味しかった。

 

大徳寺の特別公開はちょうど紅葉も見頃だったので、寺院の中も庭園も楽しめました。京都の寺院の特別公開は、いろいろなところで開催されているので、時間さえあればあちこち回ってみるのもいいですね。秋の特別公開は9日までです。