晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜 -109ページ目

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

2人の天才ピアニスト、矢野顕子上原ひろみのジョイントコンサートがあると聞いて、滅多に無い機会なので、速攻でチケットを手に入れました。

 

ふたりは2004年以来3回の共演を経て、8年ぶりのコンサートだそうです。今回は昨年秋に東京でライブ・レコーディングされたアルバム ”Step Into Paradise" のプロモーションを兼ねたコンサートツアーです。

 

といっても、ふたり共に売れっ子で海外を拠点に活動しているので、スケジュール調整が難しいからか、今回は大阪・名古屋・東京のみの開催となっています。

 

 

大型連休最終日の5月6日、コンサート会場は中之島のフェスティバルホール。観客層は若干高め。2,700のキャパのあるホールはもちろん満席です。

 

写真は開演前のステージ。背景のピアノはスクリーン映像かな?と思っていたら、よく見ると鏡になっています。一階右寄りの私の席からは、向かって左の矢野顕子のピアノしか見えませんが、前方中央からは2人のピアノが対称に映っているんでしょうね。

 

18:00過ぎに開演。

 

上原ひろみは、相変わらず小さな体から繰り出すパワフルかつ超絶テクのピアノ演奏で圧倒します。この子の腕と手はどうなってるの?と思うくらい細かい連打を奏でたかと思うと、繊細なタッチもこなす。からだ全体からリズムが溢れて出ていて、それでいてテンポが崩れないのはすごい!譜面は置いてあるものの、体が本能のままに勝手に動いてピアノと一体になって演奏しているといった感じです。

 

一方の矢野顕子は、そんな上原の演奏をベースにゆったりと構えてサラッと弾きながら、あの独特の歌声を交えてセッションをこなします。

 

矢野顕子といえば、知らない人が聴いたら、「ヘンテコな歌詞を歌うピアノおばさん」というイメージしかないと思います。この日彼女の演奏を聴いて、この人は声も楽器として演奏しているのであの独特のグルーブ感を出しているんだ、と改めて感じました。

 

セットリストがないので、印象に残った曲だけ記憶を頼りに紹介します。

 

名曲(迷曲?)の「ラーメン食べたい」もバージョン違いで2曲演奏。こういう曲をきっちり聴かせるのも矢野顕子ならでは。

(改めて調べたら、彼女今年で70歳(古希)なんですね!声質が変わっていないのはさすがというか)

 

Just The Two Of Us」は言わずとしれたジャズのスタンダード曲。2人の独特なグルーブ感が心地よかった。

 

宇宙飛行士野口聡一さんが宇宙で書いたという詩に、矢野と上原がそれぞれアイデアを出し合って完成した「ドラゴンはのぼる」〜「Polaris」。地上から宇宙に誘うかのような演奏でした。

 

NHKの朝ドラで取り上げられた服部良一の「ラッパと娘」と、ポップスの「That Girl」を繋いだ「ラッパとあの娘」。スウィングとR&Bをうまく組み合わせた聴いてて楽しくなる曲。

 

一番受けたのは、矢野顕子が童謡「いもむしごろごろ」を、中学生の時に暇に任せてアレンジした曲の演奏。手拍子を入れようとした聴衆を制して、

 

「🎵〜いもむしごーろごろ、ひょーたんぽっくりこ〜🎵.....」

 

と通奏低音のようにホール全員で延々と歌わせながら、自分はそれに合わせて即興の歌と踊りを披露するというもの。矢野顕子との共演(?)は、ほっこりとして中毒になりそうでした(笑)。

 

フェスの音響は相変わらず素晴らしい。特に今回は1階席だったので、聴衆の拍手が天から降ってくる感じで、演者は気持ちよかったことでしょう。

 

途中休憩を挟み、2時間半のコンサートはあっという間に終了。アンコールの後は総立ちのスタンディングオベーションで見送りました。