「オデュッセイア」といえば、紀元前の古代ギリシャの詩人ホメロスの長編叙事詩で、西洋文学の古典中の古典です。そのタイトルは見聞きしたことはあっても、全編を読んだことのある人は少ないと思います。(私もそのひとりですが)
一番有名なエピソードは、トロイア戦争の「トロイの木馬」でしょう。原作はトロイア戦争が終わってからの10年間の物語ですが、遡って戦争中の出来事も語られています。
クリストファー・ノーラン監督は、この壮大な物語をほぼ原作に忠実な形で、400億円以上をかけて全編 IMAXフィルムで撮影するということをやってのけました。
あらすじ(映画.com より)
トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスは、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指す。しかし神々の怒りを買った彼の前には、一つ目の巨人や魔女、荒れ狂う海の怪物といった幾多の試練が立ちはだかる。一方、王の不在が続く故郷では、王妃ペネロペに求婚者アンティノオスの影が忍び寄り、まだ見ぬ父を思う息子テレマコスも窮地に追い込まれていた。愛する家族のもとへ帰り着くため、オデュッセウスは過酷な運命に立ち向かっていく。
ひと言で言えば、王道の冒険アクション・スペクタクル・エンターテイメントです。原作を読んでいなくても楽しめますが、大きなエピソードは予習していた方が分かりやすいかもしれません。
・トロイの木馬
・一つ目の巨人キュクロプス
・人を豚にしてしまう魔女キルケ
・海の怪物セイレーンの歌
など。
国王オデュッセウスをマット・デイモン、王妃ペネロペをアン・ハサウェイが演じています。マット・デイモンは「ジェイソン・ボーン」シリーズで一躍有名になりましたが、いい感じで年を重ねていますね。アン・ハサウェイも「プラダを着た悪魔」などで有名ですが、なかなかの貫禄でした。
ノーラン監督の映画の常ですが、時系列が前後して進行するので、最初は面食らいます。慣れてくると、このエピソードはこのプロットの前の出来事だと分かってきます。
「インディ・ジョーンズ」と「ジュラシック・パーク」を併せた感じといえば、分かりやすいでしょうか。オデュッセウスの帰途の旅に次々と襲いかかる試練は、SFXをふんだんに使って迫力とドキドキ感を体験できます。
私は料金をケチって普通のシネコンの画面で見ましたが、もともと IMAXで撮られた映像なので、機会があればその迫力のある大画面と音響で見る方が楽しめると思います。3時間近い大作なので、トイレが近い人はそれなりの対策を。
