「山辺の道」を往く(後半) | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
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からの続きです。

 

後半は、長岳寺から桜井駅までのコースです。

 

 

長岳寺の境内へ。思っていたより広い境内には、平日にもかかわらずたくさんの参拝者の姿が。あまり下調べをしていなかったのですが、9世紀に弘法大師によって創建された古刹です。

 

本堂にお参りすると、ちょうど寺の所有する狩野山楽の描いた地獄絵図が特別公開されていました。

 

本堂から振り返ると、綺麗な紅葉を眺めることができました。住職さんが、ここからの眺めが一番ですよ、と言ってくれました。

 

境内の他の場所にも、紅葉がちょうど見頃でした。どおりで参拝者が多いはずです。

 

御朱印もいただきました。

 

のんびり回っていたら、かなり時間を取ってしまったので、先を急ぎます。

 

大きな古墳が次々と現れます。これは崇神天皇陵。

 

そのすぐ先に、さらに大きな景行天皇陵。

 

走っていたので、小さくて危うく見逃しそうになった

歌碑⑥ 額田王(万葉集より)

 

周りには早生のみかん畑がいっぱい。

 

ちょっと山辺の道からは外れますが、面白そうな神社があるようなので、寄ってみることに。

 

それがこの相撲神社

 

大昔に天覧試合が行われた場所に建てられたそうですが、今は記念行事に使われたらしい土俵と吊り屋根、それを支える四方の木が残っているだけで、閑散としていました。

 

その奥にある大兵主(だいひょうず)神社へ。この辺りは無人の神社が多いですね。

 

再び山辺の道に戻ります。

 

歌碑⑦ 柿本人麻呂(万葉集より)

版画家 棟方志功の揮毫のようです

 

歌碑⑧ 高市皇子(万葉集より)

写真家 入江泰吉の揮毫

 

この辺りで最も大きな大神(おおみわ)神社の領地に入ると、摂社のひとつ檜原(ひばら)神社の境内へ。

 

御朱印はこんな感じ。

 

参拝したあとは、お腹が空いていたので、参道にある茶店で三輪そうめんのにゅうめんをいただきました。温まるー。

 

参道の外れには歌碑がいっぱいありました。

歌碑⑨ 倭建命(ヤマトタケルノミコト 古事記より)

川端康成の揮毫ですが、死後に生前の筆跡を集めて作られたと、詳しいハイカーさんが教えてくれました。

 

歌碑10 天智天皇(万葉集より)

画家の東山魁夷の揮毫

 

この辺りは走りやすいトレイルが続きます。

 

こんなところにも貴船神社がありました。もちろん水の神様です。

 

大神神社が近くなってきました。狭井(さい)神社は大神神社の御神体である三輪山の登拝の入り口ですね。かなり前ですが、ラン仲間で登拝したことがあります。神聖な場所なので、山の中は私語や写真撮影禁止でした。

 

御朱印だけいただきました。

 

大神神社の本殿に参拝。

 

こちらも、御朱印をいただきました。さすがに大和国一ノ宮だけあって達筆です。

 

ゴールも近いので、先を急ぎます。

 

途中にあった平等寺にもちょっと立ち寄り

 

その先で、平安時代に彫られたという金谷村の石仏を覗いて進むと

 

ほぼゴールといっても良い「仏教伝来之地」を示す立派な石碑に辿り着きました。

 

そして、この日のゴール、JR/近鉄の桜井駅に着いたのは、陽も翳った16:00前でした。

 

普通に歩けば16kmほどの道のりですが、いろいろ寄り道したので23km、5時間半のラン&ウォークになってしまいました。

 

とりあえず山辺の道の基本ルートは辿れたと思います。ところどころで綺麗な紅葉も見られたので、良かった。時間がなくて寄れなかったところもあるので、次は余裕を持って回ってみたいと思っています。