ワープしまくりの六地蔵巡り@京都 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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京都市内で800年続く地蔵盆の恒例行事「六地蔵巡り」の時期がやってきました。

 

毎年8月22日と23日の2日間限りで行われるこの行事は、京都市内に点在する6つの地蔵寺を巡るというイベントです。6つのお寺はほぼ市内の端にあり、全てを(走って)回ろうとすると40kmを超える距離になります。

 

京都市内でマラニックイベントを企画している「やんちゃ村」では、毎年この時期に「六地蔵巡りマラニック」を開催しています。今年やんちゃ村スタッフに加えてもらった私は、今回もお手伝いしましょうかと言うと、サポートスタッフは足りているので、もしもの時のオープンスタッフとして参加してくださいということになり、普通に参加者用のゼッケンをもらって走ることになりました。

 

(イベントカメラマンが撮ってくれた写真も少しお借りしています)

 

8月22日木曜日朝8時。集合場所の竹田駅には、平日にもかかわらず私を含めて23名のランナーが集まりました。その中の1/3は知り合いのランナーという顔ぶれでした。

 

六地蔵巡り」はどこからスタートしても良いので、毎回ルートが変わるのですが、今年は竹田駅をスタートして反時計回りに巡るルートになりました。連日猛暑が続くこの時期、全て走って回るのは危険ということで、ところどころ電車でワープすることに。

 

8:30 スタッフえみろんさんの先導でスタート。人数が少ないので、ペースを合わせて走る集団走です。

 

まずは竹田駅から2kmほど西にある「鳥羽地蔵」を目指します。もうこの時点で暑い!💦。できるだけ日陰の多い場所を進みますが、すぐに汗まみれになりました。

 

鴨川に架かる鳥羽大橋を渡って

 

スタートから2kmほど走った先にあるのが

①「鳥羽地蔵」こと浄禅寺です。

 

まだ朝早い時間だったので参拝者はまばら。えみろんさんがお寺の謂れを紹介し、簡単な二択クイズを出してくれます。(これは他の5つのお寺でも同じ段取りでした。)

 

この時期だけ開帳される地蔵菩薩をサクッと参拝。

 

各お寺では「お幡」と呼ばれる色違いの短冊のようなものを貰うことができます(ひとつ¥300)。これを集めて家に下げると御利益があるそうです。

(写真は今年のメンバーが集めた、色とりどりのお幡)

 

私も2019年に一度集めてみたものの、それ以後コロナ禍などでなかなか返しに行くことができず、ようやく去年2023年に返すことができました。いつ返しに行けるかわからないので、去年も今年もお幡を頂くのはやめることにしたのです。

 

少し南に下って、城南宮でトイレ休憩。

 

次の伏見六地蔵までは8kmほどあります。途中で自販機休憩などを挟みながら、桃山御陵近くのアップダウンの多い道を進み

 

②「伏見六地蔵」こと大善寺に到着しました。

 

境内には返された古いお幡がたくさん下げられています。

 

もともと六地蔵は、平安時代に小野篁が一本の桜の木から6体の地蔵菩薩を彫って、この地に納めたのが始まりとされています。(という説明をするえみろんさん)

 

いまは6ヶ所に分散していますが、ここにはその名残で6体の石像が置かれています。

 

六地蔵から次の山科地蔵までは約8kmあります。日陰の少ない山科川沿いを北上するわけですが、ここまでの10kmでかなり暑さが堪えていた私は、数人のメンバーと共に地下鉄で山科駅までワープすることにして、他のメンバーと一旦分かれました。

 

山科駅を降りて参道に入りますが、例年ならずらっと屋台が並び華やかな雰囲気があるのに、まだ準備中のところがほとんど。地蔵盆の1日目の午前中ということでのんびり構えているようです。

 

(去年はこんな感じでした)

 

走ってくるメンバーが到着するまで時間があったので、先に参拝した後、近くのコンビニのイートインでそばを食べて待ちます。

 

③「山科地蔵」こと徳林庵は、東海道の京都への入り口ということで、境内の井戸には昔の飛脚の経由地を示す、どこかで見たようなマル通のマークが彫られていました。

 

ここからは全員が地下鉄東西線に乗って烏丸御池まで移動します。この日の予定では、ここから京都御苑まで移動して昼食休憩をしたあと、次の鞍馬口地蔵まで約6km走るというものでした。

 

しかし一度冷房の効いた電車でのワープを知ってしまった私は、なかなか走る気にはなれず、同じような気持ちのメンバーと共に、地下鉄烏丸線に乗り換えて鞍馬口駅まで移動することにしたのです。

 

④「鞍馬口地蔵」こと上善寺は、その名の通り鞍馬街道の入り口に位置しています。

 

ここもサクッとお参りして、走ってくるメンバーを待ちます。

 

時刻は13時過ぎで一番暑い時間帯です。冷たいペットボトルもすぐ温まってしますので、コンビニや自販機があれば飲み物を調達するという感じで、結局この日は3Lほど消費しました。

(写真は途中の信号待ちでわずかな日陰に身を寄せるメンバーたち 笑)

 

この暑い中でも走ってきたメンバーと合流し、今度は4kmほど走って北野天満宮を目指します。

 

天満宮境内の手水を使って体を冷やすメンバーたち。

 

北野天満宮から程近い北野白梅町駅から、みんなで嵐電に乗って常盤駅で下車。

 

⑤「常盤地蔵」こと源光寺は駅から歩いてすぐ。

 

源義経の母・常盤御前ゆかりのお寺ですが、6体の中では一番小さい地蔵菩薩が祀られています。

 

最後の桂地蔵までは6kmあります。最初は走るつもりでしたが、まだ暑い空気が漂う時間帯、先日のマラニックで熱中症になりかけた私はトラウマが残っていて、迷った挙句電車移動することにしたのです。

 

嵐電で西院まで戻り、阪急電車に乗り換えて桂駅で下車。

 

⑥「桂地蔵」こと地蔵寺までは、歩いて10分ほど。

 

我々が着いたすぐ後に、走ってきたメンバーが続々と到着。この日全て走ったメンバーに聞くと、33kmほどになったとか。すごいですね!来月の丹波ウルトラや村岡ダブルフル対策で参加したメンバーも多かったようです。

 

ここの地蔵は一番大きくて高さが2.6mあるそうなので、お顔が見えません。

 

参拝した後は、預かっていた着替えなどを渡して一旦解散。ワープしまくった私は、結局走った距離は14kmほどでした。スタッフメンバーと共に、近くの桂湯で水風呂に入りさっぱりした後は、桂駅前の居酒屋に移動して反省会。

 

とりあえず年内のやんちゃ村イベントは、これで終了だそうです。メンバーの自主企画もいくつか提案があるようですが、また気のあった仲間とわいわいマラニックを楽しみたいですね。