映画「ジョン・レノン」 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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ザ・ビートルズ」に関する本や映画は、これまでも数多くメディアで取り上げられてきました。もう語り尽くされて、ネタが尽きたと思っていたら、こんな映画が上映されていたので、ファンのひとりとしては観ておかねばと、映画館へ足を運んでみました。

 

 

これはメンバーのひとりジョン・レノンにスポットを当てて、彼の生い立ちから、ザ・ビートルズが世界的にデビューするまでを、幼なじみや友人・関係者のインタビューを中心に、過去の映像や資料とともにまとめたドキュメンタリー映画です。

 

当時移民の街だったリバプールに生まれ、両親が不仲だったために、叔父叔母に育てられた年少期のこと。

 

ティーンエイジャーの時にプレスリーに刺激され、早速ギターを買って学校の仲間たちと「クオリーメン」というバンドを結成して、授業そっちのけで演奏活動をしていたこと。

 

教会でロックコンサートをした時に、共通の友人からポール・マッカートニーを紹介されたこと。

 

その間に、父親代わりの叔父や、母親、親友の死などがあり、これらがジョンの青春期に大きな影響を与えたこと。

 

などなど、いままであまり紹介されてこなかったエピソードが、関係者の口から愛情とユーモアを込めて語られます。初めて目にする写真や映像もあり、のちの彼の人格を形作ったと思われる出来事が、当時のオリジナル音源とともに紹介されています。

 

最近よくある音楽ドキュメンタリー映画の一つですが、ちょっと期待外れな面もありました。せっかく良い素材があるのに、編集や構成が平板すぎて面白くないのです。インタビューを繋ぎ合わせて流しているだけの退屈な場面もあり、思わず寝てしまいそうになりました。

 

先日観た「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」などに比べたら、作品のレベルが全く違いますね。サブタイトル「音楽で世界を変えた男の真実」というのが、あまりにも大層で中身に合っていません。ちなみに原題は "Looking for Lennon"。せめて「ジョン・レノンの原点」くらいの邦題が適当では?

 

レビューを見ても評価が低く、平日というのを差し引いても映画館の中はガラガラでした。