クリーンハイク「はじめのいっぽ」@京都西山 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

日頃トレランで走ったりやハイクで歩いたりしている地域のトレイルを、少しでも安全に通ったり、ひいては山の保全に繋がるように整備する活動が、あちこちで行われています。私が知っているだけでも、六甲山系や箕面エリア、高槻や東大阪エリア、京都トレイルなどがあり、それぞれ行政や地権者の許可をもらって、地道な活動をしています。

 

過去には、箕面エリアで定期的に行われている整備活動に参加していた時期もありました。こちらはチェーンソーで倒木を切断したり、木段を作ったり、植樹をしたりとかなり本格的でした。(今は諸事情により参加していませんが)

 

そんな中、以前から興味があったもののなかなか予定が合わなかった、京都で行われている整備活動に、先日初めて参加してきました。

 

イベントを主催するのは、「ぼくらの楽学岳会*」というグループです。京都府山岳連盟に所属しているNPO法人 Kyoto Woods の下部団体として、様々な保全活動をしています。

(*楽・学・岳とガクが3つあるので、”さんがくかい”と読むそうです)

 

24日水曜日の朝9時、嵐山に近い阪急電車松尾大社駅に集まったのは、10人のメンバーです。ほとんどが初めましての人たちばかりでしたが、知り合いの女子ランナーがスタッフのひとりとして参加していたので、ちょっと安心しました。

 

松尾大社の参道から鳥居を見ながら、脇道へ入ります。

 

鈴虫寺や苔寺を過ぎて、京都トレイル西山コースの終点になる51番の道標地点に到着。つい数日前にこの道を歩いたのを思い出します。ここで簡単にメンバーの自己紹介。

 

日曜日にドボンをした記憶も新しいせせらぎを渡って

 

唐櫃越(からとごえ)に向かうトレイルに入ります。

 

ところどころで、湧き水や雨水を谷に逃がす「水切り」をチェック。枯葉や土で埋まってしまった溝を修復したり

 

橋に迫り出した木の枝などを伐採したりして、通りやすくします。

 

竹林の中にある丁塚の分岐に到着。カエンダケに触らない注意書きや、熊の出没情報などもあります。

 

あまり人の入らないルートなのでゴミは少ないですが、木の枝や小石などをレーキで退けながら進みます。

 

途中の東ベンチからは、京都市街が一望できました。

 

最近土砂崩れがあったという跡も

 

地元のボランティアさんたちの手で修復されていたり

 

登りにくいところにも、木段が整備されています。

 

11:00過ぎに唐櫃越に到着。

 

さらに先に進み、20分ほどで沓掛山(標高415m)に到着。ここで休憩を兼ねて、昼食タイム。

 

ここから烏ヶ岳に向かう尾根道を進みます。

 

その先でちょっとしたトラブル。段差のあるトレイルに架けられていた木製の梯子を順番に下りている途中で、劣化していたせいかメンバーのひとりが渡っている時に崩れてしまいました。幸い怪我とかはなかったのですが、せっかく山の整備にきているので、下りやすいように修復することに。

 

近くの石を集めたりして、下りやすいように段差をつけて、なんとか安全に下りられるようにしておきました。

 

たまにトレイルに迫り出している枝木などは、ノコギリで伐採しておきます。この日はチェーンソーなどは使わなかったので、大きな枝は難しかったようです。

 

トレイルから管理道に入る分岐で、面白いものがありました。これもボランティアさんが作られたもののようですが、山の神を祀るお社にお供えしてあるものが、何と.....!!しっかり拝んでおきましたよ(笑)

 

管理道を下りていくと

 

湧き水がありました。飲めるそうなので、ちょうどペットボトルの水が少なくなっていたので、少し調達。あまり冷えてなくて、水道水と変わらない感じだったのが残念。

 

管理道から外れて、再び破線ルートヘ。この辺りを何度も歩いているスタッフに着いて行くだけです。

 

ところが、これが結構なアドベンチャールートでした。倒木の間をくぐり抜け

 

かろうじて踏み分け道と分かるルートを進みます。

 

ようやく大きな道に入ると

 

烏ヶ岳から嵐山松尾山というスリーピークスを繋ぐ、主稜線に出ました。ここまで来ると、以前にトレランのイベントで走ったことがあるので、馴染みがあります。ボランティアさんが作った、通称”ダンゴ”と呼ばれる手書きのマップもあります。

 

トラバースルートを歩いていくので、烏ヶ岳や嵐山のピークはすべてパスしました。

 

松尾山に至るところで見晴らしの良い場所があるというので、そこプチ休憩。遠くに見える池は猿沢池でしょうか。

 

ここで、今回のスタッフのひとりであるマサさんが持ってきてくれた、自家焙煎のアイスコーヒーをいただきます。

 

豆んと森」と名付けられたコーヒーは、雑味もなくスッと喉に入ってきて美味しかった。

 

松尾山のピークもパスして、下山します。

 

日曜日に苦労して登った松尾山のトレイルも、降りるのは楽でしたね。

 

ほぼ予定通りの15:30に、嵐山駅まで下りて来て解散しました。

 

この日のルートはこんな感じで、時計回りにほぼ一周しました。

 

今回はチェーンソーによる倒木処理とか、崩れた木段の修復とかの力仕事はなくて、ゴミ拾いや小枝の処理が中心で、半分以上はハイクでした。このグループ以外にも、毎日地道にトレイルの整備をしている人たちがおられるそうです。何気に歩いたり走ったりしている道も、そんな人たちの地道な作業のおかげで安全に通ることができている事を再認識した日でした。

 

このグループのイベントは不定期に月一のペースで行われているそうなので、またタイミングが合えば参加してみようと思います。