>>> 1座目 岩木山 からの続き
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2座目⛰八甲田山(9月24日金曜日)
朝5:00過ぎに目が覚めてしまいました。外の中庭を見ると、予想に反して雨がしとしと降っていて、テンションが一気に下がります。
山小屋のように早朝出発しなくていいので、しばらく部屋でのんびり。朝食はビュッフェスタイルでいただきます。コロナ対策で手袋をして料理を取ります。朝から食べられるかな?と思っていましたが、ご飯を2杯ペロリと平らげることができました。(写真は撮り忘れました)
出発時間が迫っても雨が止みそうにないので、仕方なくレインウェアを着込みます。
(結局この日は最後まで脱ぐことはありませんでした)
8:00過ぎに、温泉からすぐの登山口(標高930m)をスタートしました。
最初はこんな階段が続きます。
しばらく歩くと、硫黄(硫化水素)が発生しているエリアなので樹木が枯れてしまっています。腐った卵のような独特の匂いもしていました。
立派なアオモリトドマツ(オオシラビソ)の大木。雪の重みで枝が下がっていますね。
紅葉はチラホラ。
しかし、次第にガスが上がって来て視界が悪くなって来ました。
岩場で小休止。下の方は真っ白で全く景色が見えません。
しばらく行くと、木道が現れます。
仙人岱 (せんにんだい)と呼ばれる湿地帯が広がっています。
辰五郎という人が見つけた清水だそうです。今は湧き出ていません。
だんだんと高度を上げていき、中腹になると結構色づいていました。
山頂まではもう一息。
10:30 酸ヶ湯温泉から700mほど登りきって、八甲田山の最高峰大岳(標高1,585m)に到着。かなり広い山頂ですが、他に登山者は数名いただけです。晴れていれば360度の展望が開けているそうですが、真っ白で視界ゼロ。
一等三角点もしっかりチェックしました。
雨風が強いので、写真だけ撮って早々に下山開始。
少し降りたところにある大岳鞍部避難小屋で、昼食とトイレ休憩をすることに。
昼食は宿で渡された弁当です。
20分ほど休憩して、再出発。
この辺りは大分色づいていますね。
上毛無岱(かみけなしたい)と呼ばれる湿地帯に出ました。
木道の周りは草紅葉が綺麗です。茶色い所はチングルマの枯れた跡で、この辺りは群生地だそうです。
木々の紅葉もそれなりに色づいています。
丸池という小さな池の辺りで小休止。
急な木段を降りた先にあるのが
下毛無岱と呼ばれる湿地帯です。
ガスが少し晴れて来て、遠くまで見渡せるようになって来ました。
この辺りもそれなりに色づいています。
標高が下がるとブナの樹林帯が現れます。もう少し経つと、鮮やかな黄色に黄葉するそうです。
13:40過ぎ、温泉まで降りて来ました。
この日のコースはこんな感じで、大岳をメインに反時計回りに周回するルートでした。距離にして9km、5時間半ほどのゆったり登山でした。
八甲田山というと、私の世代では、明治時代に200人近い遭難者を出した陸軍雪中行軍を題材にして、新田次郎が書いた小説「八甲田山死の彷徨」やその映画のイメージが強いので、登る前はビビっていましたが、予想に反して登りやすい山でした。
濡れたレインウェアを始末してバスに乗り込み、翌日登る八幡平に近い湯瀬温泉の湯瀬ホテルに向かいます。今回のバスは一人で2座席使えるので、ザックを横に置いて荷物整理ができるのがうれしい。
16:30過ぎに湯瀬ホテルに到着しました。事前に調べていなかったのですが、秋田県では有名な4つ星ホテルだそうです。登山スタイルではちょっと場違いな感じでした。
本館と別館は川を挟んで渡り廊下で結ばれているという、変わった造りのホテルです。
(写真は翌朝に撮ったもの)
この日も相部屋となった男性陣は、早速お風呂に向かいました。大きな浴槽に水風呂もあり、展望のいい露天風呂が二つもあって気持ち良かった。
コインランドリーがあったので、風呂に入っている間に、2日分のウェアを洗うことができました。これは助かります。
18:30から夕食タイム。和風ダイニングでビュッフェ方式になっていました。ここでもコロナ対策のために手袋をはめて小皿を取るスタイルでした。
きりたんぽや稲庭うどんという地方色豊かなメニューもあり、お腹いっぱいです。
部屋に戻ってTVを見ながらウトウト。いつの間にか眠りについていました。
>>> 3座目 八幡平に続く