やっぱりみんなリアルの大会に飢えてたんでしょうか?
コロナ禍の緊急事態宣言中ということで、ほとんどの大会が中止や延期、やることができてもオンライン開催となる中で、様々な感染予防対策をして27日にリアルレースとして開催されたトレラン大会。
かたのビッグロックトレイル2021
10日ほど前に公表されたメンバーリストには、知り合いの名前がいっぱい。500人ほどの参加者のうち、ざっと数えても40人以上いました。
私自身もリアルのランニング大会は1年ぶり、トレランの大会に至っては2019年秋の花背トレイルラン以来なので、大会会場で久しぶりにメンバーに会えるのを楽しみにして当日を迎えました。
朝7:30過ぎに京阪電車私市駅でラン友さん達と待ち合わせて、受付会場になっている「星の里いわふね」に歩いて向かいます。
8時から受付が始まるはずが時間になってもなかなか始まらず、みんな寒い寒いといいながら待っていると、15分ほど遅れて開場になりました。
(ちなみにこの時の気温は2℃。数日前までの雨予報が晴予報に変わっていて一安心。)
会場にはこんなゲートが立てられていて、テンションが上がります。
ゲートの下で検温と手指の消毒をした後、真っ先に向かったのは受付ではなく、急遽出店することになった堺筋本町にあるランナー御用達のカレー屋さんマウンテンカレー(オーナーもランナーさん)の予約チケット!レース後に限定100食が¥500で食べられるというので、みんなこれ目当てに殺到しました。
その後、受付でゼッケンと参加賞を受け取ります。事前に指定された誓約書兼健康チェックリストを出して、大阪コロナ追跡システムの登録と接触確認アプリCOCOAのインストール確認も行われました。
会場内にある体育館に入る時も検温とアルコール消毒をするという念の入れよう。2階で着替えた後は荷物を預け、受付の時に渡された計測チップのあるリストバンドをつけてスタート地点へ。
体育館の1階では、この大会の協賛メーカーがいろいろなブースを出していました。
(協賛メーカーは全部で50社ほどあり、この大会を盛り上げようという意気込みが感じられます)
スタート・ゴール会場は少し離れた立体駐車場で、ここにも立派なゲートが立てられています。
ランナーはAからDまで4つのブロックに分かれて、中止になった昨年の大会からスライドしたランナーの他に、追加でエントリーしたランナー(私もそのうちのひとり)が加わります。特に速いランナーがAブロックという訳でもなかったので、私はどうせならと空いていたAブロックに滑り込みエントリー出来ました。
距離は23kmで累積標高1,300mとやや厳しいコース設定ですが、制限時間が6時間となっていて、単純計算ですべて歩いてもゴールできる感じです。
スタート整列もブロックごとに時間をずらして行われました。Aブロックは9:00から集まり始め、駐車場の車幅に間隔を取って(もちろんマスクも付けて)並びます。この間にも顔見知りのランナーを見つけては「久しぶり〜!」とエールを交わします。おかげであまり緊張感なくスタートまで過ごせました。
そして、9:30からメトロノームの音に合わせて、5秒間隔でひとりずつウェーブスタート。
「チッ、チッ、チッ、チッ、ピー!」
ゲート下にある黄色い機械に計測チップをかざして「ビー!」と鳴ったら計測開始です。(コース上にチェックポイント(CP)は4箇所設けられていて、ショートカットなどを防ぐ仕組みになっています。)
当初は私市小学校がスタート・ゴール地点になっていたのですが、直前に変更になり、スタート直後はどういうコースを走るのかと思ったら、通常は通れない工事用の管理道を進みました。
途中から何回も試走したコースに合流して、いよいよ気分も上ってきます。
2km過ぎに最初のだらだら続く坂道が現れ、用意していたポールを取り出してセット。今回のレースはポール(ストック)の使用が認められていたので、キツい登りの補助になればと思って持参。出し入れしやすいように自作のホルダーを取り付けて、ザックを下さずに使えるようにしておいたのです。
(でも、実際にポールを使っていたランナーは数える程でした。この程度のレースでは使わなくてもいける距離ですね)
3km過ぎの水舞台に到着。ここから細かいアップダウンが始まります。
階段の登り下りもあり、ジャブのように徐々に体に効いてきます。
途中にある展望台は試走の時に何回も上ったので、ここはスルー。
代わりに、試走の時に見逃した普見山の山頂はしっかりチェック。
4.5km過ぎの炊事棟を通過。
その先のロードに入ったところで、ゲストランナーの常田めぐみ選手に遭遇。愛用のLEKIのポールを持って、颯爽と走っているところで二言三言会話しました。彼女とはその後も抜いたり抜かれたりしながら2回ほど会いましたが、ウルトラランナーらしく余裕で走ってましたね。
6.5km過ぎにある最初の大きなピーク龍王山の登り口に到着。ここからの登りはかなりキツいと試走の時に感じていたので、迷うことなくポールを取り出します。
コースには写真のような紅白のテープが巻いてあったり、矢印の表示があったりして、コースアウトしないようになっています。
ポールの助けを借りながらでもヒーコラ言いながら、龍王山の山頂を通過。
少し降りたと思うと、すぐに次のピーク旗振山の登り口が現れます。龍王山に比べたらマシですが、ここもなかなかの登りが続きます。
旗振山の山頂を通過。ここで大体7km地点くらい。前日の雨でトレイルが泥濘んでいないか心配していたのですが、ズルズルと滑るようなところはほとんどなくて良かったです。
山を降りてロードに出た先の駐車場に第1エイドがあります。ここは飲み物だけなので、水を少し飲んですぐにスタートしました。
その先は細かいアップダウンのある走れるトレイルが続きます。特に記録は気にしていなかったので、後ろからランナーの足音が聞こえてきたら脇に退いて「どーぞ、どーぞ!」と先に行ってもらいました。もちろん知り合いにも何人も抜かれ、その度に挨拶できたのは、それはそれで良かったです。
緩やかな坂道もあり、ここは無理をせずにみんな歩いて登っていきます。
登り切った後は、一旦「どこまで降ろさすねん!」と思うくらい市街地近くまで延々と階段を降りることになります。途中で一気に見晴らしが良くなるのがせめてもの慰めです。
源氏の滝が見えると
ここから再び上りが始まります。
そして12:00前に、ようやく最初のCPがあるふれあいの里の第2エイドに到着しました。スタートしてからここまで2時間20分ほど。距離にしてちょうど半分ぐらいの12km地点です。後半は比較的楽なので、ゴールは4時間台前半かなと予想。
第2エイドでは飲み物の他にも、チキンラーメンやバウムクーヘン、ベーコン。ビスケットなどの給食もありました。
散り合いのランナーがボランティアで給仕してくれていて、思わず笑顔になります。
コースは、そこから奥に大きく回り込んで再びここに戻ってくる形になります。
途中で、これも試走の時に見逃したアンテナ山のピークを確認。
2つ目のCPがある野外活動センターまで来ました。ここが大体14km地点になります、
走れるところは走って、再びふれあいの里にある3つ目のCPになる第3エイドまで戻って来ました。
(写真の左が第3エイドで、右側が第2エイドになります)
第3エイドでも飲み物だけもらって、この大会の名前にもなっているビッグロック、ラスボスの交野山山頂の観音岩に向かいます。
この交野山の登りの階段は、短いですが地味にキツいです。ここまで15km以上走って来て、二つの大きなピークを上って降りてきたランナーの足には結構応えます。私はもちろんポールを取り出して四つ足で登ります。
観音岩が見えて来ました。
この山頂も何回も来ているので、登らずにスルー。
ここから先は下り基調なので、気分的に楽ですね。
最後になる4つ目のCPのある第4エイドまできました。ここではジェルと飲み物をいただいてすぐスタートしました。
その先は下り一辺倒の走れるロードがしばらく続きます。まだ足が残っていたので、スピードをあげて下りますが、まだ残り5kmほどあるのであまり頑張りすぎないようにしました。
ロードが終わると、残り約5kmです。そこから先も細かいアップダウンはあるものの、ゆっくり走りながらゴールを目指します。
ゴール地点で待っていてくれたラン友さんの声援を受けながら、ゴールゲートに着いた時はスタートしてから4時間33分経っていました。完走証と水をもらって、着替えに急ぎます。
汗を拭いて着替えた後は、それまで会えなかった知り合いに会ったり、参加賞で渡された金券で抽選会に参加したり、食べ物を買ったりと、しばらく会場内をぶらぶら。ところが肝心のマウンテンカレーのブースが見つからず、いろいろ聞きまくったところ、私市駅前のランニングショップ「ソトアソ」店内のカフェで提供されていることが分かりました。
ゴール地点で、まだ完走していない友人達のゴールをしばらく見届けたあと、朝一緒になったラン友さん達と私市駅に向かいます。
ソトアソカフェの厨房で作られたカレーを手にして、店の前のオープンテーブルでいただきました。(当たり前ですが)店で食べるのと全く変わらない味で、やや辛めのルーが美味しかった。
みんなでレースの感想を話したり、撤収して帰って来たボランティアスタッフに挨拶したりして過ごした後、電車で交野を後にしました。
後で聞いたところ、トップランナーは2時間5分という異次元の驚異的なタイムでゴールしたとか。女子の1位も2時間半を切っていました。あのジェットコースターのようなコースでどうしたらそんなタイムで走れるのか、信じられません。
大会は大きなトラブルもなく終わったようです。コロナが完全に収束していない中で、さまざまな感染予防対策をして、屋外のレースを開催してくれた交野市をはじめとする関係者やスタッフの皆さんには感謝しかないです。ありがとうございました!
緊急事態宣言は一旦解除されましたが、まだしばらくはこんな感じで試行錯誤しながらの大会運営になると思います、既に7月あたりの大会の中止とかの情報が耳に入って来ていますので、以前のようなレース開催ができるのは、まだもう少し先になりそうですね。
追記:
この日の参加賞のキャップをはじめ、無料のジェルサンプルをいっぱいもらえました。