「風の谷のナウシカ」全7巻を読んでみた | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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正月にTVを観ていたら、お決まりのお笑いやバラエティ番組に埋もれて、「風の谷のナウシカ」を歌舞伎で上演した舞台の放送がありました。前後半合わせて全部で6時間ものノーカット放送なので、とてもいっぺんには観られないと思い録画して後日見ることにしたのです。

 

この歌舞伎の舞台はコミック版の「ナウシカ」全編を元にしたものという触れ込みだったのですが、考えてみたら私が知っている「ナウシカ」はアニメ映画のものだけだったのです。(多分そういう人は多いはず。)

 

今ではよく知られていますが、映画になった「風の谷のナウシカ」は宮崎駿が雑誌の連載で描いていた全体の最初の1/4ぐらいしか取り上げられていません。そして、映画版とコミック版とでは設定がかなり違うということも後で知りました。

 

せっかくなのでこの機会に全編を読んでみようとAmazonで検索したところ、全7巻で¥4,000もしないことがわかり、これは買うしかないと思って速攻で大人買いをしてしまったのです。

 

 

翌日には自宅に届き早速読み始めたのですが、安いだけあって紙質が悪く印字も茶色っぽい感じで老眼には読みづらいことが発覚(笑)。それでもなんとか全巻読み終わったので、感想や映画版との違いなどを書いてみようと思います。

 

(映画版の細かいストーリーはあえてここには書きません)

 

原作ではナウシカのいる風の谷は、トルメキア王国と同盟を結んだ小国として描かれ、土鬼(ドルク)諸国との勢力紛争に巻き込まれる形で書かれていますが、映画版では土鬼は出てきませんね。しかも映画版では逆にトルメキア軍が風の谷を侵略して、王蟲(オーム)が暴走したのをナウシカが止めるというストーリーになっています。

 

巨神兵の扱いも、原作を最後まで読むと知性のある生命体(神に近い存在?)として描かれていますが、映画では巨大な生物兵器として扱われています。

 

映画ではナウシカが王蟲の暴走を体を張って止めて犠牲になった後に復活するかたちで終わりますが、原作ではその後も崩壊した文明を復活させるために様々な試練を経て、何度も死の境地に入り込み、その度不思議と復活する設定です。

 

細かいところを書き出すとキリがありませんが、映画版は原作の雰囲気を損なわずに上手く完結させていると思います。いずれにせよ、その後の宮崎アニメの原点になる作品なので、その世界観はずっと引き継がれていますね。

 

・女性が主人公の設定が多い(しかも男勝りで勇敢←これは今のジェンダーフリーの見方からすると問題になるかも?)

 

・機械文明の崩壊と自然生態の再生という二極のバランスを取る設定

 

・(これはナウシカに限りませんが)基本的に対立する集団の間での戦闘(戦争)が取り上げられる→戦争物は古今東西問わず人気がありますね(STAR WARSもしかり)

 

・小動物や獣が物語のアクセントになっている

などなど。

 

肝心の「風の谷のナウシカ」の歌舞伎版は、時間が取れずにまだ観られずじまいです。あの世界観を歌舞伎の伝統芸とどう融合させているのか?来月改めてレポートしてみます。