コーヒー学入門 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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コーヒーはよく飲む方です。マクドの100円コーヒーやドトールやベローチェなどのお手軽コーヒーから、スタバやタリーズなどのエスプレッソを中心としたセカンドウェーブ、そしてブルーボトルを中心としたサードウェーブ、もちろん日本の昔ながらの喫茶店も好きです。

 

関西を中心にこだわりのコーヒー作りを提供している「ヒロコーヒー」が、一般の人を対象に大学の先生を招聘した公開講座に参加するというのを知り、無料ということもあってすぐに申し込みました。

 

会場は家から近い豊中市立文化芸術センターの多目的室。平日の昼間にも関わらず100名を越す参加者が集まりました。

 

コーヒーショップが協力するということで、会場内では無料のコーヒーを振舞ってくれます。

 

(会場内は写真撮影OKでした)

 

講座は三つに分かれていて、第一講座は金沢大学の名誉教授による「コーヒーの科学」。

 

雑味の正体とか、結合水から自由水への変化、水素焙煎や低温焙煎のメリットなど、40分に渡り話を聞きました。工学博士ということですが、ご高齢のためかパワポではなくホワイトボードを使った説明だったのと、話があまりまとまっていなくて伝えたいことが上手くこちらに伝わって来なかったのが残念でした。

 

第二講座は、同じく金沢大学の講師による「エピソードで語る「コーヒーの歴史」」。

 

こちらは打って変わって、話し慣れた感じの講師の説明でした。世界中のコーヒーの消費量が石油に次いで多いことや、日本が世界で4番目にコーヒーを飲む国民であることなどのウンチク話から始まり、コーヒーが最初に発見された国がどことか、日本へコーヒーが渡来した年代や場所とか、最初に日本で喫茶店が開店した年や銀ブラに関わる話など、トリビアがいっぱい。

 

インスタントコーヒー・缶コーヒー・アイスコーヒーが日本で発明された、など興味深い話が聞けました。

 

コーヒーブレイクをはさんで、第三講座はヒロコーヒーのPRとも言える内容で、会社が取り組んでいるSDGsの活動がいろいろ紹介されました。

 

最後は、二人の先生とヒロコーヒーの山本社長の3人が、会場の人たちの質問に答えるかたちでの「コーヒーのおいしい飲み方」シンポジウム。

 

記憶に残った話を少し紹介すると

 

・家庭でのアイスコーヒーの美味しい淹れ方→①ホットの倍の濃さで抽出して瞬間に冷やす②水出しコーヒーにする③淹れたコーヒーを氷にしてしまった後に溶かす

 

・コーヒーのカスの再利用の方法→肥料の元やカップや椅子の材料(?)も可能。乾燥させて脱臭剤などとしてよく使われる

 

・コーヒー文化を今後も継承するためには、コーヒー生産者が生活できるような価格を維持しなければダメ。(←日本のコメ農家と同じ)コーヒー農家が貧困になると麻薬栽培に取って代わってしまう。

 

・日本の喫茶文化は世界的に見ても素晴らしい。ドリップなどは海外から逆輸入されたもの。

 

日本では家でも外でも気軽に美味しいコーヒーが飲めますが、たかがコーヒー、されどコーヒー、なかなか奥が深いようです。