「ななつ星」のクルーズツアーのなかで、みなさんが一番興味があるのが、食事のことだと思います。
いったいどんな料理が出てくるの?
料理人が揺れる車内で調理するって聞いたけど、本当?
旅行中のアルコールはすべて無料らしいけど、どんな種類があるの?
では、順を追って紹介していきます。
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1日目(7月17日)
出発前のウェルカムセレモニーが始まる前に、博多駅にあるななつ星専用ラウンジ「金星」で最初に出されたのが、このウェルカムデザート。
九州産の食材(パイナップル・クリーム・ヨーグルト+大吟醸の酒)を使ったデザートを作ったのは、福岡の老舗洋菓子屋「16区」。ちょっとわかりにくいですが、器は福岡産の雪花ガラス。カップ、ソーサーは車内でも使われている有田焼清六窯で焼かれたななつ星専用のもの。スプーンはこれも、車内のカトラリーを全て作っている燕市のYAMACO製。(←ノーベル賞の晩餐会にも供用されているメーカーだそうです)全てにななつ星のロゴと星のマークが入っています。
セレモニーの最後はスパークリングワインで乾杯して、列車に乗りもみました。
(ウェルカムセレモニーの模様は、改めてお伝えします。)
乗車して、客室に置いてあったウェルカムスイーツが、これも「16区」のダックワーズ。(しっかりななつ星のシール付き)今でこそいろんなパティスリーが作っていますが、日本で最初にダックワーズを作った店だそうです。
博多駅を出発して、1時間も経たないうちにランチタイムです。
乗客全員が一度に食事するのは難しいので、1号車のラウンジ「ブルームーン」と2号車の食堂「木星」に分かれて、時間を少しずらして席に着きます。時間と座席は前もってスタッフから伝えられ、旅行中同じ座席に座ることがないように工夫されています。
車内で最初にいただくのは、福岡市内に6店舗を構える割烹の名店「やま中」のにぎり寿司。
写真のように、大将自らが博多駅から食材と道具を持ち込んで車内で握ってくれるのです。
まずは博多の地ビールで乾杯。ビアマグはこれも燕市の老舗「玉川堂」の槌起銅器(ついきどうき)。もちろん特注なので「ななつ星」のロゴが打ち出されていますよ。
この日いただいたのは、
トロ、鯛、烏賊、車海老
もちろん、不味いはずがありません!女性でも摘めるように小ぶりに握られて、人肌のぬくもりが感じられます。
雲丹、穴子、アラ(関西ではクエ)
これはやっぱり日本酒じゃないと、ということで、福岡の老舗蔵元「喜多屋」の大吟醸をいただきました。(車内のアルコールはボトルワイン以外は全て無料!です。)
甘鯛昆布〆、煮鮑、赤身の漬け、そして最後に、玉。
日頃スシローなどの回る寿司に慣れている(笑)舌には、極上の贅沢でした。
もちろん美味しいお吸い物もありましたよ。
ちょうどいい分量で、最後のイチジクのデザートまで美味しくいただけました。(一個食べた後の写真でした)
ちょうどランチの最中に折尾駅に止まった時に見かけた、東筑軒の立ち売り駅弁のおじさん。TVのケンミンショーでも紹介された名物かしわめしを売っています。
ランチの後は門司港駅観光で、駅周辺を歩いて腹ごなし。
列車に戻って、15時過ぎにラウンジ「ブルームーン」でティータイム。器の下には揺れても滑らないようにゴム製のコースターが。
上の写真、左が大分産のきよかわももジュース。右が鹿児島黒酢のソーダ割りです。
一緒に出されたクッキーももちろん地元のパティスリーのものです。
午後は列車を降りて、宇佐神宮を参拝。
そして19:00からは、お楽しみのディナータイムです。この日は福岡のレストラン「ジョルジュマルソー」のフレンチ。本格フレンチではなく、九州の食材を使った和風テイストのフレンチでした。
まずはシャンパンで乾杯。
テーブルクロスもよく見ると、星のイラストが散りばめられています。
アミューズは冷製ロワイヤル。
オードブルは唐津港で引き上げられた魚介と由布市の自然農園のサラダ。これぞインスタ映え!という感じですね。
ななつ星のツアーでは、それぞれのシーンに応じてドレスコードが決められています。ディナータイムはセミフォーマルと事前に知らされていました。
今回の準備で一番気を使ったのがこのドレスコード。フォーマルなら分かりやすいのですが、セミフォーマルは個性とセンスが問われるところ。散々悩んで、昔使っていたレジメンタルのボウタイを使うことにしました。
周りを見回すと、男性はダークスーツにネクタイというパターンが多く、さすがにタキシード姿は無し。女性も華やかにドレスアップした方はいらっしゃいませんでした。
途中から、熊本産の白ワインに切り替えます。
(後ろでVサインをしているのは、ツアーに同行している専属カメラマン。前半と後半で2名が交代で写真を撮り、後日アルバムにしてくれるそうです。これはもちろん有料ですが)
魚料理はアラ(クエ)のポワレをブイヤベース風ソースで。
肉料理は地元の黒毛和牛ロース肉のローストを宮崎産金柑と醤油・バルサミコソースで。
デザートの前に出てきたのが、何と特製のななつ星カレー!量も三口ほどで、ちょうどいい箸休め(舌休め?)でした。
デザートは、これも地元産の4種の果物に福岡産のジャージー牛乳とココナッツのブランマンジェとお茶の名産地八女(やめ)の玉露が入ったアイスクリーム。
私の拙い語彙力では味を伝えきれないので、写真で想像してくださいね。
22:30からはバータイム。お腹いっぱいなのと眠いので、どうしようか迷ったのですが、そこは○○人根性で、顔を出すことに。
以外に人は少なく、ラウンジのピアノ演奏を聴きながら、スタッフとの会話で30分ほど過ごしました。私はこれだけは飲んでおきたいと思っていたモスコミュール。マグカップはビアマグと同じ玉川堂の手作りの打ち出し銅器です。
ヨメはオリジナルのノンアルコールカクテル(名前は???)
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2日目(7月18日)
寝ている間に阿蘇駅に着き、2日目の朝食は、駅のホームに隣接してこの「ななつ星」ツアーの朝食のためだけに建てられた(つまり年に20日しか使われない!)レストラン「火星」で。
門を入って進むと、
木製の平屋が見えてきました。
入り口はこんな感じ。
店内はこんな感じです。
メニューです。
地元産の100%トマトジュース
4種類の牛乳飲み比べから始まり
(上から味の薄い順に、ブラウンスイス、ホルスタイン、ガンジー、ジャージーです)
地元産の野菜などをふんだんに使ったサラダやパン、スープなど。(詳しくはメニューを見てください)
午前中はオプショナルツアーがあり、阿蘇の麓のヒゴタイ公園で乗馬体験などした後、竹田市の老舗和菓子屋「但馬屋」さんで抹茶とわらび餅をごちそうになりました。
再び列車に戻って、12:00過ぎ大分駅に着く頃にランチタイム。大分の料理屋「方寸」の「豊国昼膳」(とよのくに(=大分)ひるぜん)が出されました。
四角いお膳に並んでいたのは
卯の花、ミートローフ、椎茸と春菊の胡麻和え、サラダのクレープ包み、冬瓜の水晶煮、鮪の砧巻き
手前の細長い箱に入っていたのは
紫蘇とクルミのおむすび、青海苔のおはぎ、海苔サンドに茄子サンド!(←これが以外にパンに合うんです)
それ以外に、サラダや
トマトのお吸い物、といった斬新なメニューが。
デザートは、なんと編み籠に入った寒天の水菓子。
袋を爪楊枝でプチンとするとぷるんと水菓子が飛び出す仕掛け。これを黒蜜ときなこでいただきます。
2日目の夜は湯布院の三つの老舗旅館に分散して泊まりました。私たちが選んだのは山荘 無量塔(むらた)。市街地からちょっと山の中に入った所にある客室がすべて離れ様式の宿です。(詳しくはこれも改めてレポします)
その日の夕食の品書き。(達筆すぎて読めません ^^;)
先附はムール貝とポテトサラダ
椀は紅鱒のお吸い物
向附は関鯵、鱧など。朝顔は大根とししとうで細工してありました。
ウニの豆乳寄せ
煮物は黒豚と夏野菜の鍋
焼き物は鰻の岩塩焼き
デザートは桃のアイスとフルーツの組み合わせですが、特別にケーキの差し入れまでいただきました。結構お腹いっぱいでしたが、せっかくだからと全て完食!
お酒の種類も、地酒から普段はなかなか飲めない銘酒までいろいろ。ここでのお酒ももちろん無料なので、一番高い「獺祭」二割三分磨きをしっかり飲ませていただきました。
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3日目(7月19日)
旅館での朝食。私は和食、ヨメは洋食をチョイスしました。
量はそれほどでもないのですが、昨日の夕食が堪えていたので、少なめで良かったと二人で一安心。
昼食は車内で。大分で16代続く名店「若栄屋」の「鯛茶漬うれしの」。昔地元の殿様が召し上がった時に「うれしいのう」と喜んだことから名付けられたとか。
鯛の細作りとサヤエンドウの先付け
我々もそうですが、他の乗客の皆産も結構旅館の食事がお腹に残っていたので、これはまさに気配りの聞いたうれしいメニュー。お茶漬けは代々伝えられたタレが絶品でした。
デザートのフルーツもこの時期には珍しいみかん。
食後は16代目の当主が各テーブルに挨拶回りをしてくれました。(パッと見、落語家さんみたいでしたよ 笑)
ティータイムは、鹿児島の梅黒酢のソーダ割りと宮崎県産の豆腐のボンボンショコラをいただきました。
19:00からはディナータイム。鹿児島のマナーハウス島津重富荘のフレンチレストラン オトヌのシェフが作る和洋折衷のフレンチです。
シャンパンで乾杯したあと
アミューズ
珍しい雉のガランティーヌ
鰻の黒酢風味
真鯛のコンフィ
ローストした黒毛和牛フィレ肉
カンパチのお寿司と薩摩鶏のコンソメ
そしてデザートまで、地元の食材をうまく使ったコースでした。
お酒も地酒の西の関をいただきした。
ちなみに車内で飲める日本酒・焼酎のリストはこんな感じです。獺祭はもちろん森伊蔵もあります。
22:00からは再びバータイム。
シンプルにジントニックと
珍しい海苔やからすみ大根のおつまみを注文。
ほかにもこんなおつまみがありました。
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4日目(7月20日)
最終日に初めて車内で朝食です。もちろん専任のシェフが車内で調理してくれます。
ナプキンが船形になったテーブルセッティング
ごくとま(トマト)と、はるみみかん、キャンベル(ぶどう)の三種類のジュースとヨーグルト
野菜サラダと野菜スープ
JR九州が多角経営で作っている ”うちのたまご” を使ったオムレツ
フルーツはパパイアとマンゴーという定番でした。
12:00から、これも車内で最後の昼食。なにやら七角形の木箱が置かれています。
フタを開けて見るとこんな感じ。熊本県人吉温泉の旅館あゆの里のななつ星昼膳です。
一の星 焼き鮎豆腐、冬瓜、南瓜
二の星 球磨牛のしぐれ煮
三の星 稚鮎と沢蟹の南蛮漬
四の星 きくらげとほうれん草のお浸し
五の星 熊本産トマトのはちみつレモン漬け
六の星 きくらげ寄せにあおさのたれ
七の星 栗のカステラに鰈の南蛮漬け、など
私は最後の〆に再び地ビールの博多ドラフト
ヨメは日本人の作ったナパヴァレー産ワインのロゼ "Yui" を注文。
冷静スープや芋グラタンの後に出てきたのは
うなぎ飯。そういえばこの日は土用の丑の日でした。
デザートは黒糖のブランマンジェ。
なんか4年かけて体験する贅沢な料理をたった4日間で味わった感じで、勿体無いような複雑な気持ちでした。それぞれ九州の地元の食材をうまく使った料理でしたね。
これだけ食べたら絶対太ってしまうよなぁ、と思いながら家に帰った翌朝おそるおそる体重計にのったところ、旅行前とあまり変わっていなくてひと安心(笑)
おまけ
20日の夕方、博多駅に帰ってきた後に、流石に高級料理には飽きた(?)ので、地元のB級グルメのゴボ天うどんを食べようと、ななつ星スタッフのみなさんイチオシの「大地のうどん」へ。
博多の地下街にある店は、それほど行列してなくてスンナリ入れました。
このボリュームのあるゴボ天が名物です。大きな丼に入っていましたが、美味しくて完食しました!
>>>その3 鉄道、列車、駅舎編に続く
ななつ星のレポート第3弾は、旅の途中で出会ったJR九州の名物観光列車の数々を紹介します。鉄道ファン垂涎の列車がいっぱいありましたよ。


































































































