マット・デイモンも老けたなー、というのが最初の印象。
「ミッション・インポシブル」 シリーズのトム・クルーズを見たときも感じたのですが、肌のツヤがくすんで筋肉の張りがなくなっていました。(←別に変な趣味はありませんが 笑)
良くいえば、ナイスミドルになってきたということでしょうか。いつまでも若い時のイメージが強烈に残るのも良し悪しですね。もっとも共演しているトミー・リー・ジョーンズの老け方に比べたらまだマシでしたが。
マット・デイモンも今年で47歳とか。やんちゃなガキ大将のイメージがずっとありますが、好きな男優のひとりです。印象に残って注目し始めたのは、「オーシャンズ11」あたりからです。
並行して作られていたボーン・シリーズも欠かさず観ていました。
組織対個人、というのが今回も鮮明にでていますね。組織(=CIA)の思惑とは別にあくまで個人にこだわるボーン。それを阻止しようと組織をあげて追跡するCIA。
過去のシリーズを観ていなくてもストーリーについていけますが、やはり以前の経緯を知っている方が2倍も3倍も楽しめます。
前半と後半のカーチェイスはカメラの手ぶれも効果があって迫力満点。ほとんど全編にわたって流れるBGMもストーリーの切迫感を否応なく盛り上げていますね。
一番印象に残ったのは、やはり最新のハイテク技術を駆使して、遠く離れたところにいる一人の人間をまるで目の前にいるかのように追跡するシステムです。多少誇張があるにしても、コンピューターやスパイ衛星が発達して、特定の個人の所在をいとも簡単に割り出すことができるというのは、まさに監視社会がオーウェルが書いた空想のものではなく、現実に起こっているんでしょうね。
一方で肉体同士のぶつかり合いというマッチョな場面もあり、アクション映画が好きなひとはそういった意味でも楽しめるものに仕上がっています。
エンディングを観ると、このシリーズまだまだ続きがありそうです。マット・デイモンの当たり役なんで、あと10年ぐらいはいけそうな気もしますが。