Backstreet Boys | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

懐かしい名前を見つけました。

Backstreet Boys!

一昔前にミリオンセラーアルバムを連発した男性5人のボーカルユニットです。

彼らのドキュメンタリー映画を上映しているのは知っていたのですが、今日が最終日だったのであわてて観に行ってきました。

映画のタイトルは

BACKSTREET BOYS:SHOW 'EM WHAT YOU'RE MADE OF

「お前らの生き様を見せてやれ!」といったとこでしょうか。



平日の夕方だったので映画館の座席は1/3程しか埋まっていなくて、圧倒的に女性が多かったです。それも彼らの全盛期だった15年程前に熱狂的なファンだったと思われる30代から40代がほとんどでした。中には50代と思しきオバちゃんも見受けられました。(そう言ってる私はおっさんですが.....。)

映画は現在のメンバー全員が一緒にそれぞれの生家や育った学校などを訪ねて、当時の楽しい思い出や苦しかった記憶を語りながら、どう過ごして来たかを古い映像を重ね合わせて進行していきます。

そして5人の音楽的な素質に惚れ込んだ音楽プロデューサーの指導の下、ほとんどが10代という年齢でデビューを果たすものの、最初はノーギャラで学校訪問をしたり歌やダンスのレッスンに明け暮れる様子が描かれます。

1995年、デビューしたアメリカでは最初の頃は全く売れず、試しにヨーロッパでツアーをしたところ一気に人気が爆発し、ついにはアメリカに凱旋してヒットチャートのトップを飾るようになり、スターへの道を歩み始めます。

ドキュメンタリー映像のBGMはもちろん彼らのヒット曲が流れます。

I Want It That Way
Everybody(Backstreet's Back)
As Long As You Love Me
Show Me The Meaning of Being Lonely
Incomplete


といった懐かしい曲が次々と、思わず口ずさんでしまいますね。

2000年前後が彼らが最も輝いていた頃でしょうか。出すアルバムはすべてミリオンセラーどころか10ミリオンセラー(1,000万枚以上)となり、ワールドツアーをやればどの国でも何万人というファンをコンサートに動員するようになります。

その当時のツアーの映像もありましたが、SMAPKAT-TUNなど今の日本のアイドルグループのコンサートがいかに彼らのパフォーマンスに影響を受けているかというのがよくわかります。舞台装置や演出や演奏スタイルなど、マネとまでは言いませんがすごく似通っているのです。

少ないギャラでコンサートとレコーディングを繰り返していくうちに、徐々に勢いがなくなっていき、ついにはプロデューサーとの諍いやメンバーの離脱など苦難の時期が訪れます。

映画の後半は2013年にオリジナルメンバーで再結成をしてコンサートを開くまでの葛藤が主に描かれています。デビュー当時は14歳から21歳だったメンバーもみなアラフォーになり、体のキレは無く声は出なくなって"BOYS"というにはちょっと無理が感じられます。

私が彼らの演奏が好きなのは、やはり何と言っても抜群の歌唱力とハーモニーですね。日本のアイドルユニットはグループの中でせいぜい一人か二人歌の上手いメンバーがいるだけですが、かれらは5人すべてがソロボーカルをはれる程上手いのです。おそらく全員が絶対音感を持っていて、アカペラ演奏など難なくこなします。

1時間30分ほどのドキュメンタリーの後には、おまけとして今年の2月にイギリスでのライヴビューイングの後に行われたアコースティックコンサートの模様が30分近く映し出されます。さすがに往年の迫力はないものの、きれいなハーモニーは健在でした。

確か家には彼らのアルバムが数枚あったはずなので、久しぶりにじっくり聞いてみようと思いながら映画館を後にしました。