歩き遍路2日目は、距離にして約25km、時間にして8時間以上歩く予定にしていたので、暑くなる前に出来るだけ距離を稼ごうと朝7:00過ぎには民宿を出発。
それでも歩き始めて1時間もすると日差しが強くなり始め、歩いている道路の照り返しがきつい。かなり涼しくなって歩きやすいだろうと思ってこの時期にしたのだが、まだまだ残暑が厳しい。今日はほとんど一般道を歩くので今からこんな状態では日中が思いやられる。
8:20 約1時間5kmほど歩いたあとで、第67番札所 大興寺に到着。

境内には御神木としてこんな大きな萱と楠の大木があった。

そこから歩くこと約9km、2時間半の道のりは暑さとの戦いだった。ペットボトルの水やスポーツドリンクががみるみる無くなる。ところどころで道を間違えて戻ったりしながら、たぶん体感温度では30℃を超える中を歩き続けた。
11:30 第68番札所 神恵院(じんねいん)・第69番札所 観音寺(かんおんじ)に到着。ここは同じ敷地の中に札所が2つある変わった配置になっている。

寺の裏手にある琴弾(ことひき)公園には巨大な銭型砂絵があるというので、少し足を伸ばして展望台まで上がると、こんな感じの寛永通宝をかたちどった砂絵が見えた。調べてみたら直径100m程あるそうな。砂なので維持管理が大変だろうなと思ってしまう。

展望台を下りて昼食の場所を探すがなかなか見つからず、20分ほど辺りをうろうろしてやっと発見。火照ったからだと、歩きつかれて痛みが出始めた足をしばし休める。
ここからは財田川に沿って5kmほど歩く。川を吹き抜ける風が気持ち良かった。

14:40 第70番札所 本山寺(もとやまじ)に到着。

ここには珍しく五重塔がある伽藍だったので写真を撮ってみた。

ここでちょっと余談。
歩き遍路の目印としていろいろなステッカーが電柱や道路標識、ガードレールなどに貼られていて、我々のような歩き遍路をするものはとても助かっている。
ステッカーの種類についてはこちらに詳しく説明→歩き遍路 番外編
こんな英文の歩き遍路ステッカーは前からあったが、

自転車遍路(通称 快速遍路)のためのステッカーを始めて発見した。

本山寺から次の弥谷寺までは10km程あるため、今日は予めその中間のところで泊まる予定にしていた。
その旅館に向かうために広い車道の歩道を歩いていると、反対側の歩道を平行して歩く男2人が目に入った。ひとりは普通のお遍路さんの姿だったが、後に付いて歩いている人はポロシャツ姿。最初は別々の2人かと思ったが、しばらく見ているとどうも連れのような感じ。奇妙な組み合わせだなと思ってやり過ごしたが、翌日再会した時にとても有名な人だと分かりビックリすることになるとは、この時全く予想もしていなかった、、、。
16:40 予約しておいた ほ志川旅館に到着。

結構古くからやっている旅館のようだが、設備や従業員の対応は全く期待はずれだった。ある程度覚悟はしていたが、部屋は狭く浴槽・トイレ・洗面所は古いままで掃除も行き届いていない。玄関で到着したことを告げてもしばらく誰も迎えに来ず、部屋の鍵を渡されて案内も無く、おまけに夕食は冷め切った料理を出された。一泊6,000円なので仕方がないといえばそれまでだが、同じ料金でも昨日の民宿のほうがはるかに良かった。
食事を終えて部屋に戻って、ストレッチと足のメンテナンスをする。今日は途中で道に迷ったこともあり、終わってみたら30.5kmを9時間ほどで歩いたことになる。結構はき慣れたトレッキングシューズで歩いても、これだけの距離を歩くと蒸れて靴擦れやら足まめ・水ぶくれが何箇所か出来ていた。水ぶくれを消毒した針でつぶしバンドエイドを貼り、筋肉痛もあったのでサロンパスを貼りまくる。
この日も21:00前には床に就き、すぐにもう記憶が無いほど爆睡状態だった。