平原綾香の声って変? | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

"Jupiter"で一躍有名になった平原綾香ですが、ちょっと気になることがありイチオシとは言えないシンガーのひとりです。でも気がつくと私のiPodには彼女のアルバムCDが5枚も入っていて、
エッ!これって気に入っているってことになるのでしょうか?
5137x2Y+v6L__SL500_AA300_.jpg
気になることと言うのは彼女の「発声法」です。彼女の声を聞いて息継ぎの音や声がかすれて聞こえてアレッ!と思ったひといませんか?専門的にいうと「有気化」と言うらしいのですが、なかなか他のシンガーには見られない独特の発声をしています。それが彼女が世間で支持されている、いわゆる「癒し」の声のもとといえます。

私も学生時代にヴォイストレーニングをしたことがあり、その経験からすると彼女の声の出し方は発声法の常識からははずれた歌い方になります。腹から声を出すのではなく、ノド声で声帯を痛めそうな感じに聞こえるのが気になるのです。もちろん、プロデビューするにはちゃんとヴォイストレーニングをしているはずなので、わざとノドを痛めるようなことはしてないでしょうが。

彼女のいい面もあります。
まず、音域が広いこと。特に低音域は女性シンガーのなかでもあれだけきれいに出せるのは少ないと思います。

世の中にはマメなひとがいて、国内外のいろいろな歌手の歌の音域を調べてネットで公開しています。
音域.COM
all.png

それによると、例えば彼女の"Jupiter"では下のD#(mid1D#)から上のF(hiF)まで2オクターブ半の音域があり、普通の人がカラオケで歌おうとすると結構シンドイはずです。(普通の女性は下のDなんかまず出せません。)ちなみに日本人シンガーで一番音域が広いといわれているのはMISIAですが、(一説には5オクターブあるといわれる)彼女にしても普段はせいぜい3オクターブくらいでしょう。

そんな彼女の「低音の魅力」がはっきりわかるのが「明日」という曲。TVドラマのエンディングに使われたこの曲は、ほぼチェロの伴奏だけで歌っていて彼女の歌のうまさがわかる一曲です。

もうひとつ彼女のいいところは、音楽一家で育ち音大でサックスを専攻しただけあって、リズム感と音程のピッチがブレないことです。音程がずれていて、それがさもテクニックの一つのようにいわれる時代では珍しい存在です。

今オススメといえる彼女のアルバムは、上に出してある
my Classics3
このなかの"LOVE STORY"という曲はベートーベンの第九の第三楽章のテーマを編曲して詞をつけたものです。普段のコンサートでは思わず寝てしまうようなゆったりとしたメロディーが、なかなかいい感じに仕上がっています。