富士登山練習会 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

8月の5日6日に5年ぶりに富士山に登る予定にしている。
前回は一般のツアーに申し込み、その時は幸い御来光を拝むこともできた。しかし、初めての富士登山だったので装備の不備やルート変更などで心残りがいっぱいあり、リベンジの機会を伺っていた。
(ストックを持っていかなかったため下山のときに苦労したとか、時間の余裕が無くお鉢めぐりが出来なかった、などなど)
富士山

今回は通っているスポーツジムの主催でツアーが組まれており、その事前講習を兼ねて六甲山を舞台にした練習会があったので参加してみた。

ルートはもう何回も登っているコースで、阪急芦屋川駅からロックガーデン風吹岩を経由して六甲最高峰まで登り、裏六甲から下山して有馬温泉に至る約13kmの行程。

富士登山の練習会ということで、装備も出来るだけ本番に近い形で用意して行った。
登山靴はいつものミドルカットのシューズではなく、ハイカットのものを履き、cw-xのタイツに五本指ソックスと厚手の靴下を重ねて履いた。
上半身は速乾性の長袖シャツの上に半そでTシャツを重ね着してキャップを被るスタイル。
ザックの中には、レインウエアはもちろんウィンドブレーカーやタオル、着替えのシャツ二枚、弁当用のおにぎりと非常食、水やお茶、スポーツドリンクを計2L、そしてダブルストックを挿して出発した。

芦屋川駅を起点にするコースは六甲山登山の一番ポピュラーなコースのため、この日もも暑い日にもかかわらず駅前には大勢の登山客が。天気予報では神戸の平地でも最高気温34℃になるというのに、こんなに登山客が集まることにビックリしてしまう。

9時過ぎに出発したが、ロックガーデンで早くも渋滞。影の無い岩場で20分ほど足止めを食らってしまう。
思えばこれがこの日の悪夢の始まりだった。

気温が上昇する中、ピーカンの天気で曇りもせず、風も無くひたすら大量の汗をかく。そのたびに水分補給をするので持ってきたペットボトルや水筒の水がみるみる無くなっていった。周りを見ると、他の参加メンバーも暑さのためか口数も少なく、黙々と登っている。

どうも体調がおかしい、これはヤバイかも、と思っていると、途中の七曲りの前で体がだるくなり脱水症状を起こしてしまった。気力で急勾配を上りきり頂上近くに着いたときは、ヘロヘロの意識朦朧状態。迷わず自販機で大量の水を買い込み、1Lをほぼ一気飲み。汗でグショグショになったシャツを着替え、昼食を摂ろうとしたが胃が受付けず、それでもオニギリ1コを無理やり詰め込んだ。

このとき時刻はすでに2時を回っていた。予定より一時間以上遅いスローペースだ。さいわい日陰で休憩できたので、やっと普通の体調に戻ろことができた。

昼食後は、ジムのスタッフによる富士登山の装備やザックのパッキングの仕方などの講習があり、3時頃に終点の有馬温泉に向かって下山を始めた。

下山路の魚屋道は登りとうって変わって、まわりから話し声が聞こえてくる。陽が翳って風も出てきたので、メンバーにも余裕がでてきたようだ。

有馬温泉に着いたのはなんと4時半過ぎ。暑く長い一日が終わった。
(カメラも持って行ったけど、暑さと疲労で使う余裕は無く今回は写真はナシ。)

教訓:夏山登山は水分補給に余裕をもって出かけること!