少子高齢化と言われてから、何年も経ちました。人口は、すでに数年前から減少しています。現在の1億2000万人から、最小8000万人まで減少すると言われています。取分け、若者人口の減少が著しい様です。そして、65歳以上の高齢者は増えています。
若者と高齢者では、潜在能力が違います。若者は年齢が上がるにつれ、更に活躍する力があります。高齢者は、年齢が上がるにつれ、体力も知力も落ちていきます。認知症も出てきます。
若者の潜在的能力は高いにも拘らず、最大の問題は、若者の40%から60%が非正規雇用に置かれている現状です。非正規雇用では、企業による能力の向上―人材育成もされません。今の日本では、若者の力と、能力が必要とされていない状況です。「若者が力にならなくても良い」、そういう対応です。IT関係、経営や管理関係、創造的な仕事は、海外で人を雇用する、或いは海外から人を連れてきたらよい、と言う対応です。これがグローバルな人事政策なのでしょう。
おそらく海外展開する大企業は、海外進出先で、また世界中で、人材を発掘し育成すればいいのでしょう。あえて、日本の若者の育成に力を注ぐ必要がないのでしょう。日本の若者は、一部を除き、安価な非正規雇用で構わない、という対応なのでしょう。或いは、それすら関係ない放置状態なのでしょうか。この前提には、日本の市場価値が低下している事があるのでは、と思います。現在の日本を支えているという自動車産業でも、トヨタは3分の1、日産は15%、ホンダは20%ほどが、日本で生産している数量です。
日本における若者の育成には、日本が市場としても、開発拠点―生産拠点としても、再浮上する必要があります。その見込みも、やる気もないと感じるなら、若者自身が、落ちてゆく日本から脱出したら良いと思います。海外の地で、世界で、自らの能力の向上と、経験の蓄積に励むことです。現に、日本に見切りをつけ、海外に出る若者、成年男女は、着実に増えている様です。現在は、中高年も、非正規雇用が主となりつつある状況です。中高年も、力をつけ発揮できる環境が縮小されています。中高年が、高齢者になっても力にならないなら、今後、高齢者の持つ力も減っていくばかりです。
日本の技術力は、相対的に落ちています。欧州やアメリカでは、「世界の技術力トップはアメリカや韓国、中国、そして今後はインド」という位置づけになっている様です。今後は、先進国にとっても、途上国にとっても、時代遅れになりつつある日本の技術と技術者の取り込みは必要ない、と言われる日が近いのでしょう。技術力のついた韓国、中国、インドの若者の導入の方が必要になっている様です。既に、半導体生産に見られる如く、高度成長時代とは逆に、日本が台湾等から、技術力、生産力の導入に頼る時代です。
また、何十年前には、日本は、GDPで世界2位の国でした。現在では、世界4位に転落し、数年後には、インドやイギリスにも抜かれて第6位になるようです。今後、日本経済がどうなっていくのか。日本の屋台骨といわれる、自動車産業ですら厳しい状況です。EVを軸とする中国自動車産業の発展や、トランプ関税などの影響が大きくなっています。世界の販売台数の第一、第二であるアメリカ、中国において、トヨタを除き、日本の企業は自動車販売台数が減少しました。また、EVへの巨額投資の失敗などで、赤字に転落したか転落しつつあります。
他方、化学産業など、まだまだ世界の市場で、活躍する日本企業もあります。日本経済は、まだ遅くはないが、最終局面にはなっていくのでしょうか。
l 勇躍する日本から、後退する日本への転落。
l 先進国から中進国・後進国への転落しつつある日本。
l 虎視眈々と世界を狙う日本から、虎視眈々と超大国から狙われている日本。
l 東南アジアやベトナムなど、勃興する国々からも迫られ、追い抜かれようとしている日本。
これが現在の日本の姿なのでしょうか。
それならそれで仕方ないでしょう。人口が減少し、若者が減少し、国土が狭く資源もない日本で、再び成長の時代を迎えるのは、かなり難しいと思います。ましてや、軍需生産と戦争、人の殺し合いで、経済を立て直そうなどと言うのは最悪です。高度成長は、戦後の人口増加、団塊の世代などの若者の膨大な層、戦争ではなく経済と輸出入に舵を切った政策が前提でした。生活を良くしたいという、非常な熱意もありました。今後は、いつか来た道や、見果てぬ夢を追いかけるのではなく、確実な道を進むべきではと思います。
その為には、高齢者の力がまだまだ必要だと思います。考えうるに
l 日本では、65歳以上の高齢者は、3分の1近い人口になっています。絶えていく世代とはいえ、日本の将来に大きな影響を与えうる人数です。
l 更に、65歳以上の高齢者は、50年代からの高度成長の時代と、90年代からの低成長の時代という二つの世界を生き抜いた世代です。
それらの経験を踏まえ、これからの課題を設定すれば、何らかの力を発揮しうると思います。老いていく世界で、朽ち果てるのは止めましょう。各々の生きる時間と場所で、少しでも持てる力を発揮するならば、若者達に、少しは生きやすい世の中を残せるのでは、と思います。
高齢者に対する、「協調性だけ有ればよい、あとは知恵も知識もいらない、指示通り働け」と言う扱いを、はねのけて生きていきましょう。
これで、ブログ「高齢者を巡るあれこれ」を終了します。今後、再開するかどうかは判りませんが、有難うございました。










