羽生選手、プロ転向を告げてくれた時から、
競技者としての羽生結弦を応援していた人が離れていくことを気にかけていましたね。
無責任な言い方で恐縮ですが、
え?そんなこと、あるのかしら?!
と思っていました。
どうして我々が離れていくと思ったんだろう?と感じました。
(お読みになって下さる方へ…勝手に「我々」扱いしてすみません…)
というのは、私、ほとんど、競技の羽生選手しか知らなかったのです。
(ショーに、プロとしての意識を高く持って臨んでいたということは知っていましたが…)
ですから、羽生選手が好きならば、
活動のステージが競技だろうが、何だろうが、好きに決まっているだろう!
と思っていまして…
ただし、少しだけ、理解できるかもしれないと思うところはあります。
個人的なお話ですが、枠の中で力を出す、ということが好きです。
フィギュアスケート競技だったら、シンクロに詳しくなくて申し訳ないのですが、
男子シングル・女子シングル・ペア・アイスダンスの4カテゴリーの中であれば、アイスダンスCDが大好きでした。
何をどうすべきかを厳しく規定されている中で、各チームがこんなにも違う演技になるんだ!というのが、永遠のライトファンながらに、興味深く感じられたのです。
枠の中で力を出すと言えば、何度かお話しましたが、デュハラド大好きだと思ったのも、その意味でです。
リフトがそのシーズン指定のもの。
構成は違っても、競技クラスのシニア全チームがグループ3、という中で、
「みんなが絶対にやらないといけないもの」が、
「音の表現」になっていたり、「作品世界の表現」になっていたりしたように感じられました。
それから、競技なのですから、高難度の技を追求するのは自然なことですが…
SBS3Lzが、音楽の中でとても自然に行われているプログラムがありました。
こちらも、音の表現や、プログラム世界の表現になっていると感じました。
このような見方をしていたファンが離れていくことを、もしかしたら、羽生選手は危惧していたのかもしれないと思います(違うかも…)
枠の中での個性発揮。
たしかに、興味深かったです。
でも、「枠がないこと」が嫌なわけではありません。
これまでに、「枠の中」で力を発揮してきた羽生選手だからこそ、
その「枠」を壊して、新しいものを創造できると思います。
それが楽しみです。
もちろん、競技の枠がないからといって、全く枠が無くなったわけではないと思います。
プロならではのジレンマもあることでしょう。
その中で「職業羽生結弦」はどうするのだろう?という注目の仕方も、あり得ると思います。
プロ転向決意表明の時、自らが新しい出発をすることを、
蝶の羽にたとえていましたね。
ドキュメントを見る限り、
「蝶じゃない!猛禽類の翼としか思えん!」
「もしも昆虫にたとえるなら、一秒間に数十回羽ばたきする蜂の羽とかじゃないの!?」
と感じました。
ついていかないファンがいるもんか!