RE_PRAY感想その3です。
今回のタイトルの「当時」とは、2020全日本SPの日です。
このブログに、「Let Me Entertain You」について、何度も記しました。
人間と人間のコミュニケーションに制限があった当時、
「人の温かさを思い出せ!」と、羽生選手演じるロックスターに言われた気がしたのです。
さまざまなコミュニケーションの方法を提示して、「人と人との関わりを諦めるな!」と説くロックスターだと思いました。
当時、SNSを拝見していると、これは声を出して応援したいプログラムだよね!とおっしゃる方が多かったです。私もそう感じました。
この動きがすごいと思えば感嘆の声がもれましたし、拍手したりもしましたが、それらは、あくまでも画面の前ででした。
羽生選手には届かないのです。
RE_PRAYで、羽生選手のいろいろな演技を見ることができましたが、
「振り幅スケーター」でありながら、ストーリーの中ではできないプログラムがあると思いました。
観客とのコネクト重視のプログラムです。
ストーリーの中の人物を演じているのですから、拍手を受けても、スンッとした佇まいを崩さない羽生選手、格好良いです。
でも、もしかしたら、観客の方々とのエネルギーのやりとりを演技に生かしたいと思っていたりして…?とも感じました。
LMEY来たーーーーーー!!!!!!
2020全日本の後、このプログラムをどのように作ったかを知りました。
ただし、メディアを通して言えるであろう範囲のことしか、私には分かりません。
それ以上に、どれほどの苦労があったのか…
GIFTの時に、観客席の光に包まれて滑る羽生選手を見て、本当に幸せになりました。
本当に良かった。
羽生選手だけではなく、観客席の方々にとっても、良かった…と思いました。
(何目線の感想なのでしょうか…)
そして、今回は、声でパワーのやり取りができたのですね!!!
おそらく、このプログラムで競技をしていた時は、深夜のリンクで曲を流して練習していたのでしょう。
深夜のリンクで音源を掛けるということ自体は、今でも同じなのかもしれませんが…
でも、「そうやって生み育てられたプログラムの反応を、リアルタイムで得ることが難しい」ということを前提としなければならなかったのは、本当につらかったと思います。
自らの演技が見る者に少しでも光となれば、という趣旨のプログラムなのに。
こんな日が来たよと、当時の自分に言いたいです。
もちろん、コロナ禍が完全に終わったわけではありません。決して油断してはならないと思います。
でも、羽生選手と、観客の方々が、声でコミュニケーションできたよ。
それがプログラムを完成させたよ。
よかったなあ…