近頃話題の件について、少し書きます。

あくまでも私が知る範囲での感想ですが、「そんなに支援者を減らしたいのか…」と感じられました。

様々な経緯があった上でのことだとは思います。しかし、撤退を決断させるためには十分な扱いですよね…

 

「支援してくれた方々のお蔭で頑張れた」と伝えるために最適な方法を採ることの、どこに問題があるのでしょう?

東京オリンピックで、名古屋市長が選手のメダルを噛んだ事件がありました。もしかしたら、同種のケースを危惧してのことなのだろうか?とも思いましたが…

 

しかし、そのような表面的な事情ではなさそうですね…

 

メダルは、単なる物体ではないと思います。

「選手の努力や周囲の支えによって、重要な場面で力を発揮できたこと」の象徴なのではないでしょうか?

 

支援者である所属企業に対する挨拶として、メダルを示すことって、そんなに問題があるのかなあ…支援者の方も、「今後も応援しよう」という意思が生まれると思うのですが。

 

つまり、選手と支援者との間の双方向コミュニケーションの、貴重な機会となるのではないでしょうか。

そして、それは、選手個人・支援者個人・企業単体というレベルを超えて、競技全体の発展につながる可能性があります。

 

逆に言えば、当事者以外が、そのような双方向コミュニケーションを適切な理由なく禁じては、競技は衰退すると思います。

 

当事者以外、つまり、

「全く無関係とまでは言い切れないものの、手弁当で長年信頼関係を築いてきたというわけではない立場の者」が、メダルを私物化しているわけですから。

 

支援者に対する「やってもらって当たり前」あるいは「やらせてあげている」という意識が露わになっているように感じられます。

その結果、支援者が離れていく。選手ももちろん困る。

当然のことだと思います。

 

メダル持参禁止・オリンピックの服装禁止は、おそらく、あくまでも引き金の一つであり、ほかにも様々な事情があったのだと思います。

 

しかし、たとえそうだとしても…

 

上に記したような「当然のこと」を、予測できなかったのだろうか?

やむを得ず禁止せざるを得ない理由があったのなら、支援者と選手に対して、納得の行く説明が必要だったのでは?

などと思うのです。