(追記)あれ…?リンクの中央あたりに置かれた衣装って、ジャケットだけでしたっけ…?放送を一度見ただけなので記憶が曖昧です。ごめんなさい…
結局、NANAについての知識が全く無いまま見ました。
感想少しだけですが、よろしければ…
♪主人公がとても「若い」!?
まず驚かされたのが、プログラム中の主人公が、非常に「若い」こと。
もちろん、演者・アスリートとしての羽生結弦選手本人は、お若いと言って良い年齢だと思いますが、何と言うか、そういう感じではなくて…
あるいは、たとえば十代の頃の動きを再現しているような若さ、というわけでもなさそうで。
変な言い方になりますが、「概念」としての若さを氷上で表現したのかな?と感じました。
見る者の心の中にある「若さ」。
もちろん、人によって若いということをどのようにとらえるかは異なると思いますが、最大公約数的な「若さとは」を打ち出してきたように思われました。
ところで、このように「若さ」というとらえ方をしましたが、羽生選手よりも下の世代の方がご覧になったら、
「自分たちの、現在進行形の物語」という見方をなさるかもしれませんね。
♪そこに衣装置きます!?
そしてまた驚いたのが、衣装の置き場所!
脱いだジャケットと帽子を、リンクの真ん中と言っても良いような場所に置いて滑ってる!
衣装チェンジって、脱がなくて済むように衣装の構造を工夫するか、脱いだものをリンクの片隅に置いておく、ということが多いと思いますが…
作品世界の人物として、自然な流れで衣装の着脱をしているんだなあ、と思ったり、
主人公にとって、深紅のジャケットと黒の帽子はとても大切なもので、それらに捧げる思いが主題なのかな…などと思いました。
ハイドロで徐々に衣装に近づいていくラストシーンは、シェイ(ボーン&クラーツ)もびっくりでしょう。
立った状態から衣装を拾い上げるのではなく、
衣装たちと同じ立場に立って、目線を同じくするかのように、しなやかに距離を詰めていきます。
まるで、主人公の思いを凝縮して、衣装が置かれた地点へと送り届けるかのように。
「羽生結弦のトレードマークの一つ」が、動きの上でも、見る者に対して作品世界を印象づけるという意味でも、大変進化していると感じられました。
♪トウ系ジャンプ祭り
Aツアーではループが話題でしたが、Bツアーはフリップとトウループ!
(2023FaOIのテーマは、エッジ系とトウ系の使い分けだったのかしら…)
ヴォーカルが高い音を歌い、歌詞が意志や願望を歌うところ。
トウピックが氷をとらえて跳び上がり、回転する様子が、プログラム世界を作っている気がしました。
今回も、トウを突く瞬間がとても美しかったです。
それから、フリップとトウループは、左右の対(つい)になっていると思うのですが、それが歌詞の中の「ふたり」を示しているのかな…と思いました。