照明や音響のクロスフェードとは、
これまでにあったものが弱まるから次のものが上がってくるのではない。
次のものが勢いを持って上がってくるから、これまでのものが場を空け渡すのだ…
と、昔習いました。
(久しぶりに投稿したかと思えば、何を書いているのでしょうね…)
羽生選手の「if…」のラップパートへの移行を見て、こんなことを、ふと思い出したのです。
二回目の「俺の行く末密かに暗示する人Honey!」を経てラップパートに進むわけですが…
ラップ担当の方が明確な言葉を歌うのって、ここまでの範囲では、この歌詞だけですよね?
ここぞという時に、「『君』は『俺』の運命の女(ファム・ファタール)」
とだけ、心情を吐露するような感じでしょうか。
ゾクゾクさせられる構成だなあ…
二回目の「俺の行く末密かに暗示する人Honey!」が演劇的な色合いが強い表現になっているのが、印象に残りました。
(どうして氷の上に膝を着いて天を仰いで、すぐに立ち上がれるんでしょうね?…という意味でも!)
そして、「Up to date. Be my baby.」!!
この時のKIMIさんの声、大好きです!
言いたいことを伝える時がやってきた。戦いの開始!という気がします。
ラップのことを全然分からないけれど、ラップの精神を象徴しているかのような声だと感じました。
(本当に適当なことを言ってすみません…)
この時、ISSAさんの柔らかな声がまだ残っています。
ISSAさんの声も素敵です。
そこに、さらに、
これまでの経緯を踏まえて今こそ言わせてくれ!と、KIMIさんが入って来るように聞こえるんですよ♪
この時の羽生選手がまた素敵です!
「Up to date. Be my baby. × 2 」のところ、何度も繰り返し見てしまいました!
ISSAさんの「君しかもう見えないんだか『ら』」と、
KIMIさんの「『Up』 to date 」が重なる時に、氷の上にふっと身を屈めます。
(このあたりのアップダウンは、ヒップホップ的な動きなのでしょうか?)
今までとは全然違う動きだ!
プログラム中の「俺」、とうとう、抑えていた心の封印を解きましたね!?
ラップパート、動きももちろんですが、表情もそれまでとは全然違いますよね。
「この愛の重さは超ド級」で、放送を見る限り、このプログラム中、初めて笑みを見せると思うんです。
メタ的なことを言えば、羽生結弦選手が観客を煽っているわけですが、
プログラム中の人物としては、破滅を覚悟で突き進むことを決めたように見えて仕方がない…
羽生選手、KIMIさん、格好良いーーー!!!という気持ちと、
プログラム中の「俺」に対する哀しみが湧いてきて、
情緒がとても忙しい、大好きな場面です!