徹子の部屋、楽しみですね。

黒柳徹子さんと言えば、ご著書の「トットチャンネル」が大好きで、何度も読みました。

読みすぎて傷んでしまい、手元にはないのですが…

うろ覚えで申し訳ないのですが、以下のようなお話が、一番心に残っています。

 

徹子さんがテレビの草創期に毎日試行錯誤なさっていた姿が、

他の方にとっては光が差すようなものだったと、後で知る。

そのように見ていてくれる人もいたんだ、と感慨深くなる。

 

(ご本、もう一度買おうかな…)

 

 

ところで、「トットチャンネル」の中には、

いつまでも美しくあるために、身体の手入れやエクササイズなどを年長の方から勧められた…のようなお話もあったと思います。

(ご本の中では、「エクササイズ」という語ではなかったかもしれないのですが…)

 

そこから想像するに、徹子さんがおっしゃる「見場が良い」には、

持って生まれた美しさだけではなく、

それをより良く生かすための努力も含まれているのかも…?と思います。

 

 

それでは、勝手ながら,そのような意味での「見場の良さ」を、

私が最も感じたシーン!

GIFTのLMEY編!

 

「 fall asleep 」と歌っているところ!!!

 

 

配信期間に記したメモ書きには、

 何が「fall asleep」 だー!!全くもって、けしからん!!!

と書いてあります!

 

どのような経緯でこのシーンに至ったかを考えると、

けしからなさが、より増幅すると思います。

ちょっと振り返ってみましょう…

 

 

前回記したことに通じるのですが、

スーッとした滑らかさの中に、様々な動きが溶け込んでいて、見る者の目を離さない…という印象を、フリップと、その前後で特に強く抱きました。

 

「rock of ages」のあたりのチョクトー(?)、ドヤ感がなくなり、ふっと力が抜けたような感じ。

歌い手の息遣いに合わせるのなら、GIFTの方がより調和しているのかな?

 

ジャンプの前に小首をかしげるロックスター。

競技の時よりも細かい振付が増えていると思うのですが、いろいろな動きをただ放り込んだのではなく、

全体のために、互いに溶け合うかのようで、素敵だと思いました。

足元も、全身も、cool なロックスター感満載です!

 

 

トウが氷をとらえるところ、何と美しいのでしょう。

何度も見ました…

 

ジャンプそのものも、もちろん美しいのですが、

下りた後が非常にけしからん!

画面に足元が少ししか映っていなくて、全身や上半身の動きから考えるに…ではあるのですが、

下りてから、すぐに、チェンジエッジを繰り返してますよね!?

フリーレッグも少しだけ映っていましたが、めちゃくちゃ格好良くないですか!?

 

Real Face 、レゾン以上に、「ジャンプとは何ぞや…」と感じました。

 

「音やプログラム世界を表現するための手段の一つ」と、まとめることはできるでしょう。

きっと、そうなのだと思います。

 

でも、ちょっと待って!

何これーーーーー????

 

 

(後から考えると、これでさえ阿修羅ちゃんへの布石だったのですね…敬意を込めて言います。羽生選手何考えてるんだろう!)

 

 

そして、これらの動きを、

「何かありましたか?」みたいな顔をして実施するわけです。

「 fall asleep 」と歌い、「p」のあたりで、微かに笑います…

 

 

 

「ジャンプって何?」「着氷後の処理って何?」

と、見る者の既成概念を覆しながら、涼しい顔でロックスターを演じる羽生選手。

最高にロックじゃないですか!

 

競技の時とは別の意味で、既存の体制などに風穴を開けているのだなあ…と感じました。

 

それがまた、「見場が良い」のですから、最高です…

 

 

なお、メモ書きには、この後のスケーティングについて、

「足元も全身もスーッと爽やかでけしからん。my dear あたりまで、何だこれ!けしからん!」と書いてありました。

「けしからん」以外の語彙はないのでしょうか…

 

それから、「今回は、羽生選手のスケート靴のブレードではなく、氷になりたい」と書いていました。

同じようにお感じになった方、いらっしゃいますか…?