羽生結弦選手の阿修羅ちゃんから思い出したお話の続きです。

このブログ、永遠のライトファンが記しております。

詳しい方にとっては「こいつ何言ってるんだ…」とお思いかもしれませんが、

生温かくご覧いただけるとありがたいです。

 

 

フィンステップの元になったラーカモ・コッコのクイックステップ、素敵ですね。

何度見てもチャーミングな滑りだと感じられます。

 

今、私は「チャーミングな滑り」と書きました。

 

印象的なエッジの使い方がいろいろありますが、

私のような素人にもイメージしやすい「滑る」場面が、たくさんあると思ったのです。

 

さて、フィンステップです。

スザンナとペトリの時には、当然ながら「クイックステップ」でした。

でも、2人のODからできたパターンダンスは、とても「クイック」で、超絶技巧「ステップ」ではあるけれど、

「クイックステップ」…?と思いました。

はじめは「サンシャインクイックステップ」でしたものね。

賛否両論だったのも、もっともです。

ODの特徴的な動きを、頑張って一周分にまとめたように見えるかも?

 

それでもやはり、個人的にはフィンステップ大好きです。

フィギュアスケートって、アイスダンスって、こんなこともできるんだ!という可能性を示してくれるように感じられますから。

 

以前記したことがあるのですが、

私にとっては、説明の文章を読んで、これほどワクワクさせられる課題は、ほかにありません。

 

「長いステップは強く,十分に丸い,深いエッジで滑ることが極めて重要で,それによりいたるところに出てくる短いステップやトウ・ステップ,ホップ(回転のない小さなジャンプ)の歯切れ良さ,軽快さとの違いを引き立たせることができる!」

 

「技術はしっかりとした表現のための道具にすぎない!」

 

(日本語版より抜粋。日本語訳第1版2013年9月10日 「,」は原文の表記に従いました。)

 

 

選手の方々にとっては、とても大変なことが書いてあるのだと思います。

もしも私がアイスダンサーの立場だったら、厳しいなあ…と感じることでしょう。

 

なぜなら、いかにもアイスダンス!という基盤をきちんと確立させた上で、

新たなことも高いレベルで要求されているからです。

 

しかも、技術だけではいけない、見る者に何かを伝えよ、と求められている…

うーん、厳しいなあ…

 

 

そこが好き!

 

 

本当に、選手の方々の苦労を思わずに適当なことを言っていますが、

フィギュアスケートの発展や希望を感じさせると思うのです。

 

もちろん、すべての課題がフィンステップのようなものでは困るのだろうな…ということは理解できます。

 

でも、時には、このような課題も必要なのでは?と思うのですが。

 

(ところで、今シーズン、シニアのパターンダンスが無くなったことについて、シーズンの終わりに、何らかの総括がなされるでしょうか?どのように評価されるのかが気になります。)

 

 

 

そうそう、羽生選手の阿修羅ちゃんなのですが。

 

アイスダンスに関わる方や、アイスダンスファンの方にとっては、阿修羅ちゃんを否定的に見る傾向があるのかな?と感じます。

 

当方、全カテゴリーについて永遠のライトファンなので、全く説得力がないと思いますが、お気持ちは分かります。

 

正直なところ、どちらのエッジに乗っているのかよく見えないところが多いですし(これは私の力不足なのですが!)、

大きな弧をディープエッジで描くシーンもありません。

適切なターン?反動ではなく体重移動による、伸びるスケーティング?フロー?どこ?…という感じかもしれないですね。

 

フィンステップも、第一セクションは、どちらのエッジに乗るか指定されているステップもありますが、両方のエッジに乗る指定も多いですよね。

大きな弧をディープエッジで描く指定も、たしかにありますが(しかも鬼技巧が求められる…)、他の課題に比べると、多くないと思います。

アイスダンスとしていかがなものか?という意見があった(今もある?)のも、分かります。

(スザンナ&ペトリODの、表面的なところしか生かしていないのでは?ということも…)

 

でも、阿修羅ちゃんもフィンステップも、

基礎基本を疎かにしては成り立たないという点では、同じなのではないかと思います。

 

フィギュアスケートの根幹を尊重しつつ、新しいものを課していくのは、

とても素敵なことだと思うのですが。